NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
13日の東京株式市場は強弱観対立のなかも頑強な値動きとなることが予想される。前日の欧州株市場が世界的なリスク選好の流れを引き継いで全面高に買われたほか、米国株市場でもハイテク株を中心に幅広く買いが広がり、主要株価指数が揃って3日続伸となった。この日の取引開始前に発表された6月の米消費者物価指数(CPI)は、市場コンセンサスを下回る低い伸び率にとどまったことで、FRBによる金融引き締めが長期化することへの警戒感が後退、これを受けて市場のセンチメントが強気に傾いた。ただ、インフレ圧力の減速は事前に織り込みが進んでいた部分もあり、NYダウは一時300ドルを超える上昇を示していたものの、その後は伸び悩む展開となった。東京市場では7月に入ってから日経平均が調整色を強め25日移動平均線を下放れる形となり、中期的にも下値リスクが意識されやすい状況となっている。足もとでは値ごろ感からの押し目買いが期待されるところだが、米金利低下を背景に外国為替市場でドル安・円高が止まらない局面にあることは、輸出セクター中心に買い手控え要因となる。きょうは、3万2000円近辺を軸とした比較的狭いゾーンで売り物をこなす展開が想定される。
12日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比86ドル01セント高の3万4347ドル43セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同158.264ポイント高の1万3918.963だった。
日程面では、きょうは韓国中銀の金融通貨委員会、6月の中国貿易統計、5月のユーロ圏鉱工業生産、週間の米新規失業保険申請件数、6月の米生産者物価指数(PPI)、6月の米財政収支など。
出所:
MINKABU PRESS