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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):レカム、レナ、INC

レカム <日足> 「株探」多機能チャートより
■レカム <3323>  112円  +30 円 (+36.6%) ストップ高   本日終値
 レカム<3323>がストップ高。12日の取引終了後、電気製品・部品の販売を手掛けるマレーシアのSin Lian Wah Electric(SLWE)社の全株式を取得し、子会社化すると発表した。SLWE社は卸業者や小売店など幅広い流通ネットワークを通じて400社近い顧客を抱えているといい、業績へのポジティブな効果を期待した買いが集まったようだ。レカムは2021年に照明機器販売を手掛けるマレーシアのSin Lian Wah Lighting(SLWL)社を子会社化した。SLWL社とSLWE社を合算した売上金額は年間40億円を超える見込みという。マレーシアにおけるプレゼンスの確立が企業価値の向上につながると判断した。

■レナサイエンス <4889>  520円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 レナサイエンス<4889>がストップ高。同社は東北大学発のバイオベンチャーで、低分子化合物を活用した治療薬開発を行っている。12日取引終了後、同社はNEC<6701>と人工知能(AI)の医療応用に関する共同研究契約を締結することを決定したと発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。AIのリーディングカンパニーであるNECとの協業によって、最先端のAI技術を活用し、医療ソリューションの研究開発を加速する方針。診断や治療に役立つさまざまなプログラム医療機器開発を推進していく構えにあり、今後の業容拡大への期待が投資資金の食指を動かした。

■INCLUSIVE <7078>  1,084円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 INCLUSIVE<7078>が後場人気化し、ストップ高まで買われた。同社はきょう、チャットGPTなど生成系AI技術をメディア運営とコンテンツ制作に応用する研究に取り組む「INCLUSIVE AI Lab」を設立したと発表。これが材料視されたようだ。同社はこのほど、AIサービス開発で実績のあるIT Supportパソコン太郎(栃木県鹿沼市)と業務提携。この研究開発ではデジタルメディアにとどまらず、新聞、雑誌、ラジオ、テレビなどの従来メディアを含む幅広いメディアで、表現の幅を広げ、コンテンツ制作のスピードを上げることを期待しているという。

■萩原工業 <7856>  1,396円  +133 円 (+10.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 萩原工業<7856>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は12日取引終了後、23年10月期第2四半期累計(22年11月~23年4月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比36.2%増の10億1000万円となり、従来予想の7億8000万円から上振れたことが好感されたようだ。売上高は同9.9%増の159億3000万円で、従来予想の156億円を上回った。各種コスト上昇分の価格転嫁を進めたことが売上高の増加や利益率の改善につながった。なお、通期業績予想については売上高310億円(前期比3.5%増)、営業利益17億円(同23.4%増)とする従来見通しを据え置いている。

■サイジニア <6031>  1,004円  +91 円 (+10.0%)  本日終値
 サイジニア<6031>が大幅高。同社はきょう、グループのZETAが手掛けるEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」が、総合アパレル企業のイトキン(東京都渋谷区)が運営する公式通販サイト「イトキンオンラインストア」に導入されたと発表。これが株価を刺激したようだ。ZETAが展開する「ZETA CXシリーズ」は、EC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」、レビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」、ハッシュタグ活用エンジン「ZETA HASHTAG」、OMO・DXソリューション「ZETA CLICK」をはじめとする7つのラインアップで、高度なデータ分析・マッチングの技術によって更なる良質な購買体験を実現できるという。

■ピアズ <7066>  1,960円  +174 円 (+9.7%)  本日終値
 ピアズ<7066>がカイ気配スタートで大幅続伸、5月11日につけた年初来高値1899円を奪回した。スマートフォンの店舗運営コンサルティング事業を手掛けるほか、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用したオンライン接客サービスに注力している。12日取引終了後、ロールプレイング支援AIサービス「mimik」を展開する同社の子会社Qualiagramが資本・業務提携先のKandaQuantumと協働し、量子コンピューティング技術を用いた接客ビッグデータ解析・活用研究を開始することを発表、これを材料視する形で投資資金が流入した。

■ニーズウェル <3992>  789円  +63 円 (+8.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 ニーズウェル<3992>は上値追い鮮烈、一時約14%高と値を飛ばし一気に800円台を回復した。時価は株式分割後修正値で最高値街道を走っている。金融向けなどを主力にシステム開発及びソリューションを展開し、生保向けデジタルトランスフォーメーション(DX)案件の拡大などで収益拡大基調を強めている。電子帳簿保存法やインボイス制度の開始も同社の活躍余地を高めている。更に、同社子会社のアプリ開発を手掛けるコムソフトの技術者を活用したシナジーが発現、競争力アップにつながっていることで、今後の利益成長が加速することへの期待が大きい。機関投資家とみられる実需買いが継続しているもようだ。

■WACUL <4173>  689円  +51 円 (+8.0%)  本日終値
 WACUL<4173>が上げ足を一気に強め続急騰、一時10%近い上昇で700円台に乗せる場面があった。人工知能(AI)開発で強みを持ち、デジタルマーケティング事業及び人材マッチングビジネスなどが、企業のデジタルシフト加速のなか商機を高めている。デジタルマーケティング分野ではWebサイト分析プラットフォームである「AIアナリスト・シリーズ」の提供を行っており、AI関連株人気の出遅れ物色の波に乗った形。業績は17年2月期以降、毎期トップラインの伸びが著しく、24年2月期も売上高が前期比31%増の17億7300万円と大幅な増加を見込んでいる。

■アールプランナー <2983>  790円  +25 円 (+3.3%)  本日終値
 アールプランナー<2983>が3日続伸。同社は12日取引終了後、24年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算を発表。営業損益が2000万円の黒字(前年同期は300万円の赤字)となったことが好感されたようだ。売上高は前年同期比18.1%増の78億900万円で着地。コストパフォーマンスの高い住宅の商品力により戸建て住宅の需要を積極的に取り込んだことで、分譲住宅の販売棟数や土地の販売区画数が増加したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については売上高340億円(前期比8.8%増)、営業利益8億3000万円(同19.9%増)とする従来見通しを据え置いている。

■FRONTEO <2158>  708円  +18 円 (+2.6%)  本日終値
 FRONTEO<2158>は大幅続伸した。12日取引終了後、Ballista(東京都千代田区)と戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。これを手掛かり視した買いが集まった。Ballistaのコンサルティング機能とFRONTEOのAIソリューションを活用し、日本の製造業が抱えるDX(デジタルトランスフォーメーション)の構造的課題を本質的に変革するためのソリューションを展開するとしている。

●ストップ高銘柄
 インフォネット <4444>  2,079円  +400 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値
 大日光 <6635>  637円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -0.1 円 (-9.1%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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