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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり急反発、SQ通過を好感し買い優勢 (6月9日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  31927.38
高値  32304.04(14:58)
安値  31898.75(09:00)
大引け 32265.17(前日比 +623.90 、 +1.97% )

売買高  15億2746万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆3608億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は623円高と3日ぶり急反発、3万2200円台を回復
 2.米雇用関連指標が軟調で、金利低下を受け米国でハイテク株が堅調
 3.メジャーSQ通過を好感した買いで日経平均は今年3番目の上昇幅
 4.レーザーテクやアドテストなど半導体、三菱商など商社株が値を上げる
 5.衆院解散・総選挙に向けた思惑でイムラやムサシなどが上昇する

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比168ドル高と3日続伸した。FRBの引き締め長期化懸念の後退からハイテク株などを中心に買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は3日ぶりに急反発。前日まで2日間下落していたことで値頃感からの買いも強まり3万2200円台まで値を上げた。

 前日のNYダウは3日続伸。米新規失業保険申請件数が市場予想を上回り雇用情勢の悪化を意識するなか米長期金利が低下し、ハイテク株を中心に買いが流入した。これを受けた、東京市場は値を上げてスタート。6月物限の株価指数先物・オプションの清算値を決める「メジャーSQ」を通過したことで買い安心感も強まり、日経平均の上昇幅は今年3番目の水準を記録した。引き続き海外勢からの買いの流入の思惑も広がるなか、6日につけた33年ぶり高値の3万2506円に再び接近する水準に値を上げた。33業種のうち29業種が上昇し、半導体関連などハイテク株や銀行、商社など幅広い業種が買われた。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>といった半導体関連株が高く、ファーストリテイリング<9983>が買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株もしっかり。三菱商事<8058>や伊藤忠商事<8001>、三井物産<8031>など商社株が軒並み最高値を更新した。オリエンタルランド<4661>や日本製鉄<5401>、リクルートホールディングス<6098>もしっかり。衆院解散・総選挙に絡む思惑でイムラ<3955>やムサシ<7521>も値を上げた。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>や三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>が安く、日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>など海運株が軟調。積水ハウス<1928>やJR東海<9022>が売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ダイキン <6367>、アドテスト <6857>、第一三共 <4568>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約259円。うち158円はファストリ1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、積水ハウス <1928>、太陽誘電 <6976>、オークマ <6103>、JAL <9201>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約5円。

 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)卸売業、(2)電気・ガス業、(3)医薬品、(4)機械、(5)ゴム製品。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)海運業、(2)空運業、(3)石油石炭製品、(4)鉱業。

■個別材料株

△アルトナー <2163> [東証P]
 2~4月営業26%増益で通期上振れ期待。
△アミタHD <2195> [東証G]
 環境省の「脱炭素社会実現のための都市間連携事業委託業務」に採択。
△メディアス <3154> [東証P]
 23年6月期業績及び配当予想を上方修正。
△Bガレージ <3180> [東証P]
 連続2ケタ増益や増配見通しを好感。
△コーセーRE <3246> [東証S]
 マンション販売好調で第1四半期営業益3.5倍。
△ハイブリッド <4260> [東証G]
 エンタメ定額制遊び放題サービス運営企業への支援決定。
△室町ケミカル <4885> [東証S]
 「バイオディーゼル燃料の精製方法」に関する特許を取得。
△ピアズ <7066> [東証G]
 シンワワイズ <2437> [東証S]子会社のEdoverseと業務提携。
△Eインフィニ <7692> [東証S]
 第3四半期経常利益は過去最高で通期計画上回る。
△コナミG <9766> [東証P]
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が「オーバーウエート」に引き上げ。

▼トラースOP <6696> [東証G]
 2~4月期営業赤字転落で失望売り。
▼トミタ電機 <6898> [東証S]
 顧客の在庫調整の影響を受け第1四半期営業利益81%減。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)メディアス <3154>、(2)ソシオネクス <6526>、(3)エフテック <7212>、(4)アルトナー <2163>、(5)Bガレージ <3180>、(6)パルHD <2726>、(7)大阪ソーダ <4046>、(8)ツカダGHD <2418>、(9)住友理工 <5191>、(10)オカアイヨン <6294>。
 値下がり率上位10傑は(1)アイル <3854>、(2)ACCESS <4813>、(3)CIJ <4826>、(4)巴工業 <6309>、(5)アイモバイル <6535>、(6)エスプール <2471>、(7)シルバライフ <9262>、(8)日本通信 <9424>、(9)ベース <4481>、(10)Casa <7196>。

【大引け】

 日経平均は前日比623.90円(1.97%)高の3万2265.17円。TOPIXは前日比32.82(1.50%)高の2224.32。出来高は概算で15億2746万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1522、値下がり銘柄数は266となった。東証マザーズ指数は772.79ポイント(3.62ポイント高)。

[2023年6月9日]


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