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【特集】AAPL、NVDA、TSLA、MSFT――、売買益期待が最大銘柄のトップは?

第10回 上級者・勝つ人はココが違う!(日米二刀流編その2)
~個人投資家3750人調査で判明~

筆者/真弓重孝 = 『株探』編集部・編集統括プロデューサー
ビジネス誌、マネー誌などを経て、2018年4月にみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)に入社。現在に至る。

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第9回「アメ株で含み損が最大のトップはテスラ、では含み益のトップは」を読む

日米二刀流さんを分析するシリーズの2回目は、

・アメ株の運用額や全体資産に占める比率、
・アメ株および日本株以外の投資対象、
・アメ株の売買益期待が大きい銘柄のランキング、

――などについて見ていく。

運用額は100万円未満が半数近く

まずアメ株の運用額を見ると、最も多いのが「100万円未満」で半数近くを占めた。次に多いのが「100万~300万円未満」で4分の1ほどとなった。

これらから、1位と2位を合わせた「300万円未満」の人が、全体の70%強を占める形となった。

■アメ株の運用額
順位日米二刀流割合
1位100万円未満46.1%
2位100万~300万円未満25.7%
3位300万~500万円未満9.3%
4位500万~1000万円未満8.6%
5位1000万~2000万円未満5.5%
6位2000万~3000万円未満2.0%
7位3000万~5000万円未満0.9%
8位5000万~1億円未満0.8%
9位不明0.7%
10位1億~3億円未満0.4%
11位3億~5億円未満0.1%
注:回答数は1367。少数点第2位を四捨五入

アメ株の腕前別の運用額を見たのが、下の表になる。最多の割合は水色に、次に多い割合はオレンジ色している。

いずれの腕前でも、最も多いのが「100万円未満」となっており、次に多いのが上級者を除いて「100万~300万円未満」となっている。

■アメ株の腕前別の運用額
3億~
5億未
1億~
3億未
5000万~
1億未
3000万~
5000万未
2000万~
3000万未
1000万~
2000万未
500万~
1000万未
300万~
500万未
100万~
300万未
100万
上級者4.0%4.0%10.0%6.0%12.0%14.0%10.0%12.0%10.0%18.0%
中級者0.9%1.8%1.8%5.1%13.8%12.9%12.4%24.9%26.3%
初級者0.5%1.4%4.5%9.9%12.0%33.3%38.0%
初心者0.2%0.2%0.5%0.3%2.7%5.7%6.3%22.0%61.6%
その他4.0%4.0%24.0%28.0%40.0%

注:単位は円。未は未満の略。小数点第2位を四捨五入。腕前が不明の人は割愛。空欄は該当者なし(以下同)


第1回記事で紹介したように、全回答者3750人の日本株の資産額の区分をみると、「100万円未満」の人の割合は14.2%で4番目だった。

自動生成AI(人工知能)ブームで躍進するエヌビディア<NVDA>やマイクロソフト<MSFT>、連続増配のバフェット銘柄として知られるコカコーラ<KO>や、多様なETF(上場投資信託)を選ぶことができるアメ株だが、振り分ける資産は日本株と比べて低水準にとどまっている。

ポートフォリオの配分比率は「1~9%」が最多、次に「10%台」

ポートフォリオに占めるアメ株への配分比率について聞くと、「1~9%」が最も多く、日米二刀流さんの約40%を占めた。2番目に多い配分比率は「10%台」の約20%となっている。

これらから、配分比率は「10%台未満」の人が全体の60%を占め、運用額と同様に配分も低水準となっている状況が明らかになった。

■アメ株資産の配分比率
順位日米二刀流割合
1位1~9%39%
2位10%台21%
3位20%台14%
4位30%台10%
5位50%台5%
6位40%台4%
7位60%台2%
8位70%台1%
9位80%台1%
10位不明1%
11位90%台1%
注:回答数は1367。少数点第1位を四捨五入

アメ株への配分比率を、腕前別に見たのが下の表。最多を水色に、2番目をオレンジ色している。いずれの腕前も「1~9%」と「10%台」に色が付く状況となっている。

■アメ株の腕前別に見た配分比率
1~9%10%台20%台30%台40%台50%台60%台70%台80%台90%台
上級者18.0%20.0%12.0%16.0%8.0%8.0%10.0%4.0%2.0%2.0%
中級者23.0%22.6%18.4%8.3%6.0%9.2%4.1%3.2%2.8%0.9%
初級者31.4%22.6%15.6%15.6%4.5%4.5%1.9%0.9%0.9%1.2%
初心者52.5%19.5%11.3%6.0%3.3%3.2%0.8%0.8%1.1%0.5%
その他32.0%20.0%16.0%8.0%12.0%4.0%
注:不明の回答は除く。小数点第2位を四捨五入

アメ株の配分比率を、資産額別に見たのが下の表だ。同様に最多を水色、2番目をオレンジ色している。

アメ株の運用額が1億円を超える人は、すべて配分比率が「30%台以上」となっている。その一方で、運用額が少なくなるに連れて、配分比率は下がる傾向となっている。

■アメ株の資産額別に見た配分比率
資産額1~9%10%台20%台30%台40%台50%台60%台70%台80%台90%台
3億~
5億円未満
50%50%
1億~
3億円未満
20%20%20%20%0%20%
5000万~
1億円未満
9%9%27%18%27%0%0%9%
3000万~
5000万円未満
8%17%17%33%17%0%0%8%0%
2000万~
3000万円未満
0%19%26%15%15%15%11%0%
1000万~
2000万円未満
9%19%16%16%8%12%3%5%9%3%
500万~
1000万円未満
10%15%23%20%10%9%4%3%1%3%
300万~
500万円未満
14%24%24%10%11%4%6%3%4%
100万~
300万円未満
25%31%18%11%4%7%2%2%1%1%
100万円
未満
65%17%8%5%1%2%0%0%
注:不明の回答は除く。小数点第2位を四捨五入

以上から、アメ株は腕前に関わらず運用額を「100万円未満」に、ポートフォリオの配分比率を「1~9%台」に抑えている投資家が多い状況が明らかになった。

アメ株の運用額が1億円を超える「アメ株億り人」は、日米二刀流さんの0.5%で、日本株の億り人が全回答者の3%近く占めているのと比較すると、さらに希少な存在になっている。

日本株と比べてアメ株がマイナーな状況になっているのは、前回記事で見たように投資歴が5年以内の人が多く80%を占めており、経験値を積んでいる段階の人が多いことが理由の1つに考えられる。

同時に、日本株と比べて取引コストがかかり、また取引時間が日本時間の夜間や未明になる影響もあるだろう。取引コストについては、証券会社の努力でハードルが低くなりつつある。また取引時間についても米国市場における時間外取引の活用などで対応できるが、時差の制約は払拭できない。

これらを考えると、当面はアメ株投資をサテライトに置きながら、コアの日本株投資にシナジーをもたらすことを期待する日米二刀流さんが拡充していくとみられる。

その他の運用資産では、暗号資産(仮想通貨)が2番目に多い

日本株とアメ株以外の投資対象の有無を聞くと、 日米二刀流さんの41%が「あり」との回答で、日本株一筋さんの23%より、2倍近く多かった。

■他の投資対象の有無
【タイトル】

注:回答数は左から順に1367、2383。少数点第1位を四捨五入


投資対象を聞くと、投資信託が最も多く、次に暗号資産(仮想通貨)という結果になった。

■日本株とアメ株以外の投資対象
順位日米二刀流日本株一筋
1位投信67%投信59%
2位暗号資産(仮想通貨)32%暗号資産(仮想通貨)18%
3位海外ETF・ETN(米国)31%国内ETF・ETN16%
4位J-REIT23%J-REIT15%
5位コモディティ23%FX取引15%
6位国内ETF・ETN23%コモディティ14%
7位債券19%外貨預金・外貨MMF14%
8位外貨預金・外貨MMF19%債券13%
9位FX取引18%実物不動産8%
10位実物不動産9%外貨建て保険7%
11位海外株(除く米・中・香港)9%その他7%
12位ラップ・ロボアド9%日本株指数の先物・オプション5%
13位日本株指数の先物・オプション8%ラップ・ロボアド4%
14位中国・香港株7%海外ETF・ETN(米国)4%
15位その他7%国内インフラファンド3%
16位外貨建て保険6%中国・香港株3%
17位海外ETF・ETN(米国以外)5%海外ETF・ETN(米国以外)2%
18位国内インフラファンド5%海外株(除く米・中・香港)1%

注:回答数は左から順に1367、2383。少数点第1位を四捨五入。単独回答


売買益期待の銘柄ランキング、期待度が2番目のトップはテスラ

最後に、 日米二刀流さんの売買益期待の銘柄ランキングを紹介する。調査では期待度を「最大」「2番目」「3番目」の3つに分けて質問をしている。

下の表は、期待度が2番目と3番目のランキングになる。

2番目のトップ4は、テスラ<TSLA>、アップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>、エヌビディア<NVDA>、
3番目のトップ4は、マイクロソフト、アップル、テスラ、エヌビディア

――と同じ顔ぶれとなった。

この中で、テスラは前回記事で紹介したように含み損が大きい銘柄のランキング・トップだった。同社の最近の業容は主力車種の値下げを迫られたり、また販売が市場コンセンサスに届かなかったりしたことがあり、これらが失望売りを招いた。また、トップのイーロン・マスク氏の言動が、なにかと株式市場にハレーションを起こしやすいことも21年後半からの株価低迷につながった面がある。

ただ、同社の長期業績を振り返ると、トップライン(売上高)は高成長を続け、ここ数年でボトムライン(利益)も伸びる体質に変わっている。

■「株探プレミアム米国版」で確認できるテスラの通期業績の長期推移
【タイトル】

日米二刀流さんがテスラ株に高い期待を寄せているのは、同社の事業が構造的な問題を抱えているわけではない、との見立を持っている表れといえるだろう。

なお期待度が最大の銘柄ランキングは、次ページに「株探プレミアム会員」限定で公開している。次回は、日米二刀流さんの日本株投資での損益や勝敗動向、アメ株での配当期待銘柄ランキングなどを見ていく。

■売買益の期待度が2番目、3番目に大きい銘柄のランキング
2番目3番目
順位銘柄名<ティッカー>順位銘柄名<ティッカー>
1位テスラ<TSLA>1位マイクロソフト<MSFT>
2位アップル<AAPL>2位アップル<AAPL>
3位マイクロソフト<MSFT>3位テスラ<TSLA>
4位エヌビディア<NVDA>4位エヌビディア<NVDA>
5位アマゾン<AMZN>5位SPDR SPYD<SPYD>
6位コカコーラ<KO>6位アマゾン<AMZN>
7位バンガードトータル
ストックマーケットETF<VTI>
6位J&J<JNJ>
8位AMD<AMD>8位メタプラットフォームズ<META>
9位J&J<JNJ>8位バンガード
エスアンドピー500<VOO>
10位バンガード
エスアンドピー500<VOO>
8位バンガードトータルストック
マーケットETF<VTI>
11位アルファベットA<GOOGL>11位アルファベットA<GOOGL>
11位iSh HDV<HDV>11位Van VYM<VYM>
11位インテル<INTC>11位エクソンモービル<XOM>
11位Van VYM<VYM>14位AMD<AMD>
15位Invsc QQQ<QQQ>15位アッウ゛ィ<ABBV>
16位P&G<PG>15位ボーイング<BA>
17位メタプラットフォームズ<META>15位iSh FM<FM>
17位スターバックス<SBUX>15位IBM<IBM>
17位エクソンモービル<XOM>15位インテル<INTC>
20位SPDR SPYD<SPYD>15位ネットフリックス<NFLX>
20位ディレクション
デイリーテクノロジー<TECL>
15位Van VIG<VIG>
22位アッウ゛ィ<ABBV>15位ベライゾン<VZ>
22位クラウドストライクホール<CRWD>23位VanEck GDX<GDX>
22位ディズニー<DIS>23位アルファベットC<GOOG>
22位アルファベットC<GOOG>23位ラムリサーチ<LRCX>
22位イーライリリー<LLY>23位Invsc QQQ<QQQ>
22位ネットフリックス<NFLX>23位レイセオンテクノロジーズ<RTX>
22位ファイザー<PFE>23位TSMC<TSM>
22位SPDRS&P500ETFトラスト<SPY>
22位ビザA<V>
22位バンガードトータル
ワールドストックETF<VT>


※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



 

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