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【特集】調査で判明、上級者と4連勝さんの含み益&含み損の大きい銘柄

第1回 上級者・勝つ人はココが違う!(データ分析・上級者・4連勝さん編)
~個人投資家3750人調査で判明~

筆者/真弓重孝 = 『株探』編集部・編集統括プロデューサー
ビジネス誌、マネー誌などを経て、2018年4月にみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)に入社。現在に至る。

投資の上級者や勝ち続ける人は、どんな投資スタイルが多いのか。
彼らが、銘柄選びで注視している情報や指標はどのようなものなのか。
そして、足元の含み損益の大きい銘柄や今後、キャピタルゲインやインカムゲインで期待している銘柄は?

これらを探るために、『株探』編集部は今春に第3回「株探-個人投資家大調査」(2023春)*を実施、3750人の回答を得ることができた。その調査結果の分析と、回答者の取材を基にした個人投資家の事例を、これから紹介していく。

*調査の実施期間は2023年3月15日午前9時30分から4月2日午後6時。最終回答数は重複等を除いた数字。アンケートの告知は『株探』および兄弟サイト『みんなの株式』のウェブサイト、メールマガジン、公式ツイッター、公式フェイスブック等で実施。


「強い上級者」と「強い4連勝さん」にフォーカス

最初のシリーズは、コラムのタイトル通り上級者4連勝さん(勝つ人)にフォーカスし、回答データから彼らの特徴を4回に分けて浮き彫りにしていく。

最初に上級者4連勝さんの定義を示すと、

上級者は、投資法を確立し、満足する成果を上げている人、
4連勝さんは、2019年~22年の年間成績が連勝となった人

――を指す。その中で、今回は「投資を開始してから利益を上げて、日本株の運用資産を増やした強い人」に絞り、以下の項目について見ていく。

・投資の腕前
・基本的な属性~年齢・居住地・性別・職業・年収
・日本株の投資歴や運用資産・金融資産全体に占める比率
・2019年から足元の運用成績の動向
・投資開始以来のパフォーマンス
・足元の保有銘柄数
・足元で含み損益の最も大きい銘柄

まず全回答者に占める「上級者」「中級者」「初級者」「初心者」の割合を、下の表の左に示した。上級者の割合は6.7%の252人となっている。ただし、今回の対象である強い上級者は、この母集団から絞った236人(6.3%)としている。

同じく強い4連勝さんについても、4連勝の母集団から絞り込んだ594人(同15.9%)としている。

■投資の腕前
順位全体 割合上級者 割合4連勝割合 
1位初級者34.6%上級者100.0%中級者36.5%
2位中級者32.2%初心者――初級者26.3%
3位初心者22.2%初級者――上級者19.2%
4位上級者6.7%中級者――初心者12.5%
5位わからない3.1%上記以外――わからない4.0%
6位上記以外1.1%わからない――上記以外1.5%
注:回答数は全体3750、上級者236、4連勝594。以下、表示がない場合は同じ

なお、上の表にある、初心者~中級者の定義は以下の通りになる。

・初心者-必要な知識を取得中で、投資法を模索中
・初級者-必要な知識を取得済みで、投資法の確立途上
・中級者-投資法を確立済みも、満足する成果に至っていない

上級者は60代、4連勝さんは50代がトップ

年齢や居住地、性別の分布は以下の通り。上級者は60歳代が最も多く占めている点で、全体並びに4連勝さんと傾向が異なる(下の1つ目の表)。

■年齢
順位全体 割合上級者割合4連勝割合 
1位50代27.3%60代30.9%50代29.6%
2位60代24.2%50代23.7%60代25.6%
3位40代20.7%70代以上17.8%40代22.9%
4位70代以上13.8%40代17.4%70代以上10.3%
5位30代11.0%30代8.9%30代9.8%
6位20代2.8%20代1.3%20代1.5%
5位10代0.2%10代――10代0.3%

■居住地
順位全体 割合上級者 割合4連勝割合 
1位関東42.9%関東53.8%関東43.8%
2位近畿・中部35.7%近畿・中部31.4%近畿・中部38.4%
3位中国・四国7.3%九州・沖縄6.8%中国・四国7.7%
4位北海道・東北7.1%中国・四国5.5%九州・沖縄5.6%
5位九州・沖縄6.9%北海道・東北2.5%北海道・東北4.5%
6位海外0.1%海外――海外――

■性別
順位全体 割合上級者 割合4連勝割合 
1位男性85.6%男性95.3%男性87.5%
2位女性14.1%女性4.7%女性12.0%
3位その他0.2%その他―― その他0.5%

職業と年収の分布は以下の通り。職業では、上級者の場合、専業投資家が5位と他のカテゴリーより上位に入っている(下の1つ目の表)。

また年収でも上級者の2位は「600万~800万円未満」、3位が「800万~1000万円未満」と、上位は他より高収入となっている。(下の2つ目の表)。

■職業
順位全体 割合上級者 割合4連勝割合 
1位会社員等45.8%会社員等40.3%会社員等49.8%
2位定年退職後18.6%定年退職後24.6%定年退職後16.7%
3位自営業9.6%会社役員等9.7%自営業9.9%
4位パート・派遣社員等7.7%自営業8.9%会社役員等5.9%
5位会社役員等4.9%専業投資家7.6%パート・派遣社員等5.6%
6位専業主婦・主夫3.5%パート・派遣社員等4.2%専業主婦・主夫3.7%
7位専門職2.9%専門職2.1%専業投資家3.4%
8位専業投資家2.6%その他1.3%専門職2.4%
9位その他2.3%専業主婦・主夫0.8%その他1.5%
10位求職中1.3%学生0.4%学生0.7%
11位学生0.8%求職中――求職中0.5%
■年収
順位全体 割合上級者 割合4連勝割合 
1位200万
~400万円未満
25.1%400万
~600万円未満
19.9%400万
~600万円未満
21.9%
2位400万~
600万円未満
24.6%600万
~800万円未満
19.5%200万
~400万円未満
20.9%
3位600万~
800万円未満
15.0%800万
~1000万円未満
14.4%600万
~800万円未満
20.5%
4位200万円未満12.5%200万
~400万円未満
14.0%800万
~1000万円未満
12.1%
5位800万~
1000万円未満
9.2%1000万
~1500万円未満
13.6%1000万
~1500万円未満
8.4%
6位1000万~
1500万円未満
6.4%3000万円以上
6.8%200万円未満
8.2%
7位無収入
4.1%1500万
~3000万円未満
5.5%1500万
~3000万円未満
3.7%
8位1500万~
3000万円未満
2.0%200万円未満4.2%3000万円以上2.2%
9位3000万円以上
1.0%無収入
2.1%無収入
2.0%

上級者、投資歴は「30年以上」、運用額は「5000万~1億円未満」がトップ

投資履歴と足元の日本株の運用額の分布は以下の2つの表の通り。上級者は想像通り、投資歴が長く、運用資産も多い人の割合が高い。

投資の腕を上げ、運用資産を増やすには、長く続けることが鍵であることが、改めて確認できた格好だ。

■日本株の投資開始年
順位全体 割合上級者 割合4連勝 割合
1位2019~21年31.0%1993年以前39.4%2019~21年24.7%
2位2004~13年18.1%2004~13年21.2%2004~13年24.1%
3位2014~18年17.3%1994~2003年19.5%2014~18年19.4%
4位1993年以前12.6%2014~18年11.4%1993年以前16.8%
5位2022年以降10.7%2019~21年8.5%1994~2003年14.6%
6位1994~2003年10.3%2022年以降――2022年以降0.3%

■日本株の保有資産額
順位全体 割合上級者 割合4連勝 割合
1位100万
~300万円未満
21.7%5000万
~1億円未満
20.30%500万
~1000万円未満
20.2%
2位500万
~1000万円未満
17.5%1億~3億円未満16.90%1000万
~2000万円未満
18.4%
3位300万
~500万円未満
14.5%1000万
~2000万円未満
14.40%100万
~300万円未満
11.6%
4位100万円未満14.2%500万
~1000万円未満
12.30%300万
~500万円未満
10.8%
5位1000万
~2000万円未満
13.8%3000万
~5000万円未満
12.30%5000万
~1億円未満
10.3%
6位2000万
~3000万円未満
5.6%2000万
~3000万円未満
8.10%3000万
~5000万円未満
8.8%
7位3000万
~5000万円未満
4.9%300万
~500万円未満
6.40%2000万
~3000万円未満
8.6%
8位5000万
~1億円未満
4.2%100万
~300万円未満
3.00%1億
~3億円未満
5.6%
9位1億
~3億円未満
2.1%5億
~10億円未満
3.00%100万円未満4.2%
10位不明0.9%3億
~5億円未満
1.70%不明
0.7%
11位3億
~5億円未満
0.2%100万円未満
0.80%5億
~10億円未満
0.5%
12位5億
~10億円未満
0.2%10億円以上
0.80%10億円以上
0.3%
13位10億円以上
0.2%不明
0.00%3億
~5億円未満
0.2%

上級者も4連勝さんも全体資産に占める日本株資産の割合は、高め

全体の運用資産に日本株資産の占める割合も、上級者4連勝さんは1位~3位が80%~100%の回答で占めている。

全体では1位は100%だが、2位は50%台、3位が30%台だった。

■日本株の全体資産に占める比率
順位全体 割合上級者 割合4連勝 割合
1位100%18.1%90%台17.6%100%14.6%
2位50%台10.1%100%17.2%90%台13.1%
3位30%台9.9%80%台12.6%80%台12.1%
4位90%台9.9%30%台10.5%30%台9.6%
5位80%台9.0%40%台8.4%60%台8.9%
6位20%台8.9%60%台8.4%20%台8.4%
7位10%台7.2%70%台7.9%40%台8.2%
8位70%台6.7%50%台6.7%50%台8.1%
9位1~9%6.6%20%台4.6%70%台7.4%
10位60%台6.2%10%台4.2%10%台6.1%
11位40%台6.1%1~9%2.1%1~9%2.5%
12位不明1.3%不明0.0%不明0.8%

足元の損益は上級者の84%の人が勝ち、4連勝さんも

足元の損益(調査回答時点での昨年末比)について聞くと、上級者の84%が利益・含み益を出していた。4連勝さんも同様の水準だ。これは、主要株価指数の動向とも一致する。

年初から春先にかけては、日銀の金融政策変更や米国の利上げ継続および景気減速といった懸念材料が嫌気される局面もあったが、下のグラフのように日経平均株価、東証マザーズ指数、TOPIX(東証株価指数)ともすべて昨年末からプラスとなっている。

■足元の損益動向
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位利益・含み益49.4%利益・含み益84.3%利益・含み益79.6%
2位損失・含み損39.4%損失・含み損10.2%損失・含み損16.0%
3位変化なし8.5%変化なし4.2%変化なし3.5%
4位わからない1.4%ノーポジション0.8%ノーポジション0.5%
5位ノーポジション1.3%わからない0.4%わからない0.3%

■国内の主要株価指数の年間騰落率(今年3月末÷昨年末)
【タイトル】

そうした中で、上級者の足元のプラス・リターンを見ると、1位は「5~10%未満」のプラスと他のカテゴリーと同じとなっている(下の1つ目の表)。

ただし、2位は「10~30%未満」、3位は「30~50%未満」と、全体や4連勝さんと比べて、高水準のパフォーマンスを上げている人が多くなっている。

■足元のプラス・リターン動向
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位5~10%未満35.6%5~10%未満35.7%5~10%未満35.3%
2位5%未満27.5%10~30%未満34.7%10~30%未満33.4%
3位10~30%未満26.8%30~50%未満11.1%5%未満20.3%
4位30~50%未満4.9%5%未満9.5%30~50%未満7.4%
5位わからない2.3%2倍~3倍未満4.0%50~80%未満1.7%
6位2倍~3倍未満1.2%50~80%未満2.5%わからない1.1%
7位50~80%未満1.1%わからない1.5%2倍~3倍未満0.4%
8位80~100%未満0.4%80~100%未満0.5%80~100%未満0.2%
9位3倍以上0.2%3倍以上0.5%3倍以上0.2%

■足元のマイナス・リターン動向
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位▲5~▲10%未満31.2%▲5%未満62.5%▲5~▲10%未満40.0%
2位▲10~▲30%未満31.1%▲10~▲30%未満20.8%▲5%未満35.8%
3位▲5%未満21.2%▲5~▲10%未満12.5%▲10~▲30%未満18.9%
4位▲30~▲50%未満8.0%▲30~▲50%未満4.2%▲30~▲50%未満4.2%
5位▲50~▲80%未満2.8%▲50~▲80%未満――わからない1.1%
6位わからない2.7%▲80~▲100%――▲50~▲80%未満――
7位元本を超える減少1.8%元本を超える減少――▲80~▲100%――
8位▲80~▲100%1.2%わからない――元本を超える減少――

相場が軟調だった22年も、上級者の85%は勝ち

では、米国の"異次元の利上げ"の影響を受けて、軟調な相場となった22年の成績はどうか(4つ下の棒グラフ参照)。上級者の85%はリターンを生み、マイナスとなったのは10%にとどまった(下の表)。

一方、全体では、利益を上げた人の割合は47%と、半数に届いていない。ちなみに腕前別に22年に利益を上げた人の割合を見ると、中級者では48%、初級者では44%、初心者では40%と、いずれも半数に満たない状況となっている。

■22年の損益動向
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位利益・含み益47.2%利益・含み益84.7%利益・含み益100.0%
2位損失・含み損41.3%損失・含み損10.2%損失・含み損――
3位変化なし7.8%変化なし4.7%変化なし――
4位投資せず2.3%投資せず0.4%わからない――
5位わからない1.5%わからない――投資せず――

22年の上級者のパフォーマンスを見ると、プラス・リターンの1位は「10~30%未満」で、2位は「5~10%未満」、3位は「30~50%未満」となっている。

腕前別に第1位のプラス・リターンを見ると、初心者から中級者のすべてで「5~10%未満」と、全体と同じ状況になっている。

■22年のプラス・リターン動向
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位5~10%未満35.3%10~30%未満43.5%10~30%未満37.9%
2位10~30%未満30.2%5~10%未満24.0%5~10%未満34.0%
3位5%未満23.3%30~50%未満9.5%5%未満15.8%
4位30~50%未満5.1%5%未満8.0%30~50%未満6.2%
5位50~80%未満2.1%2倍~5倍未満7.0%50~80%未満3.2%
6位わからない1.7%50~80%未満5.5%2倍~5倍未満1.5%
7位2倍~5倍未満1.5%80~100%未満1.0%80~100%未満0.5%
8位80~100%未満0.4%わからない1.0%わからない0.5%
9位5倍~10倍未満0.1%5倍~10倍未満0.5%5倍~10倍未満0.2%
10位10倍~20倍未満0.1%10倍~20倍未満――10倍~20倍未満0.2%
11位20倍以上――20倍以上――20倍以上――

■22年のマイナス・リターン動向
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位▲10~▲30%未満33.5%▲5~▲10%未満33.3%▲5%未満――
2位▲5~▲10%未満26.8%▲10~▲30%未満33.3%▲5~▲10%未満――
3位▲5%未満17.4%▲5%未満16.7%▲10~▲30%未満――
4位▲30~▲50%未満12.6%▲30~▲50%未満16.7%▲30~▲50%未満――
5位▲50~▲80%未満4.2%▲50~▲80%未満――▲50~▲80%未満――
6位元本を超える減少1.9%▲80~▲100%――▲80~▲100%――
7位わからない1.9%元本を超える減少――元本を超える減少――
8位▲80~▲100%1.6%わからない――わからない――

■国内の主要株価指数の年間騰落率の推移(2019年~22年)
【タイトル】

相場が好調だった19~21年、勝ちの割合は上級者が全体を大きく上回る

相場が好調だった19~21年はどうか(上のグラフ)。それぞれの年の勝敗を見ると、上級者は70%台半ば~80%台後半の割合で「勝ち」と、上昇相場の波に乗る人がほとんどを占めた格好。

一方で、全体で見ると、この上昇相場の時期でも、「勝ち」は半数ないし40%程度にとどまっている。これらから、相場が良くても、投資にまつわる知識や投資法を確立していないと、勝ちを手にすることは容易でない状況が見て取れる。

■21年の勝敗動向
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位勝ち50.0%勝ち87.3%勝ち100.0%
2位負け36.5%負け10.2%負け――
3位不明・投資せず13.5%不明・投資せず2.5%不明・投資せず――

■20年の勝敗動向
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位勝ち43.5%勝ち83.1%勝ち100.0%
2位負け36.1%負け14.0%負け――
3位不明・投資せず20.4%不明・投資せず3.0%不明・投資せず――

■19年の勝敗動向
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位勝ち40.6%勝ち76.7%勝ち100.0%
2位不明・投資せず31.7%負け14.8%負け――
3位負け27.7%不明・投資せず8.5%不明・投資せず――

上級者の投資開始後の成績、2位に「2倍~5倍未満」、4位に「20倍以上」

投資開始してからの運用成績は、3つのカテゴリーとも第1位は「10~30%未満」となっている(下の2つ目の表)。

この中で、上級者は2位が「2倍~5倍未満」、4位が「20倍以上」、そして5位が「5倍~10倍未満」、6位が「10倍~20倍未満」と高パフォーマンスが並んでいる。

■投資開始以来の損益・資産増減の動向
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位利益・資産増53%利益・資産増100%利益・資産増100%
2位損失・資産減35%変化なし――損失・資産減――
3位変化なし9%損失・資産減――変化なし――
4位わからない3%わからない――わからない――

■投資開始以来のプラス・リターン動向
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位10~30%未満31%10~30%未満24%10~30%未満37%
2位5~10%未満22%2倍~5倍未満19%5~10%未満14%
3位5%未満13%30~50%未満13%30~50%未満13%
4位30~50%未満10%20倍以上10%2倍~5倍未満10%
5位2倍~5倍未満8%5倍~10倍未満7%5%未満8%
6位わからない4%10倍~20倍未満6%50~80%未満6%
7位50~80%未満4%わからない6%5倍~10倍未満4%
8位5倍~10倍未満3%50~80%未満6%20倍以上3%
9位80~100%未満2%5~10%未満5%80~100%未満3%
10位10倍~20倍未満2%80~100%未満3%10倍~20倍未満3%
11位20倍以上2%5%未満2%わからない――

■投資開始以来のマイナス・リターン動向
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位▲10~▲30%未満31%▲5%未満――▲5%未満――
2位▲5~▲10%未満22%▲5~▲10%未満――▲5~▲10%未満――
3位▲30~▲50%未満16%▲10~▲30%未満――▲10~▲30%未満――
4位▲5%未満13%▲30~▲50%未満――▲30~▲50%未満――
5位▲50~▲80%未満8%▲50~▲80%未満――▲50~▲80%未満――
6位元本を超える減少4%▲80~▲100%――▲80~▲100%――
7位▲80~▲100%4%元本を超える減少――元本を超える減少――
8位わからない3%わからない――わからない――

上級者のパフォーマンス別の投資歴別を見ると、投資歴が長くなるほど、パフォーマンスが高くなる傾向が見られる。

下の表は2倍以上のパフォーマンス別に投資歴の上位5位まで並べたものだ。投資歴が30年以上を紺色、20~29年以上を緑色にしている。

表を見ると、4つの全パフォーマンスにおいて、20年以上ないしは30年以上の投資歴の人がトップ3に入っており、「10倍~20倍」のパフォーマンスを除いて、すべて1位に入っている

繰り返しになるが、ここでも投資を長く続けることで腕が磨かれ、高パフォーマンスを上げている様子が見て取れる。

■上級者の2倍以上のパフォーマンス別の投資歴トップ5
パフォーマンス1位2位3位4位5位
20倍以上1994~2003年2004~13年1993年以前2014~18年2019~21年
10倍~20倍未満2019~21年2004~13年1993年以前2014~18年1994~2003年
5倍~10倍未満1993年以前2004~13年2019~21年1994~2003年2014~18年
2倍~5倍未満1993年以前1994~2003年2019~21年2004~13年2014~18年

保有銘柄数については、上級者4連勝さんとも「21~50」が1位で、次に「11~20」となっている。

上級者の場合、運用資産が大きい人が多いこともあり、銘柄を分散して、リスクを抑える運用をしているケースが多いと見られる。

実際に運用額が5000万円以上で、金額別の保有銘柄数を見ると運用額が大きくなるほど保有銘柄数が増える傾向が見て取れる(下の2つ目の表)。

■足元の保有銘柄数
順位全体割合上級者割合4連勝割合
1位1~529%21~5023%21~5025%
2位6~1023%11~2022%11~2023%
3位11~2020%101以上17%6~1019%
4位21~5016%51~10014%1~514%
5位51~1006%6~1013%51~10010%
6位101以上3%1~510%101以上7%

■上級者の日本株運用資産別の保有銘柄数
銘柄数5000万~
1億円未満
1億~
3億円未満
3億~
5億円未満
5億~
10億円未満
10億円
以上
1~56.0%16.0%―― ―― ――
6~108.0%18.2%―― ―― ――
11~2030.0%5.3%―― 14.3%50.0%
21~5018.0%15.0%―― 42.9%――
51~10014.0%9.1%50.0%14.3%――
101以上24.0%37.5%50.0%28.6%50.0%

全体では、含み益の最多は三菱UFJ、含み損ではトヨタ

最後に回答時点で含み益と含み損が最大の銘柄を回答してもらった結果を、それぞれ多い順にランキングした結果を紹介する。

全回答者のランキングは以下に示している。含み益が多い上位銘柄には、三菱UFJ<8306>や三井住友FG<8316>といった銀行株や鉄鋼、商社、海運などの大型バリュー銘柄などが並ぶ。

一方の含み損の多い銘柄のトップ3は、トヨタ自動車<7203>、日本M&A<2127>、アンジェス<4563>など、業種が分かれている。

なお、上級者と4連勝さんのそれぞれのランキングは、次ページの株探プレミアム会員専用ページで閲覧可能となっている。

次回は投資スタイルや投資スタイル別の注目指標、平均的な銘柄保有期間や売買益期待の注目銘柄ランキングなどを紹介する。

■含み益の多い銘柄(原則30位以内)と関連情報
順位銘柄名
<コード>
時価総額株価52週高値52週高値日52週安値52週安値日
1位三菱UFJ
<8306>
10兆9444億円862.6円999.5円23/02/20632.6円22/10/03
2位日本製鉄
<5401>
2兆7540億円2898.0円3294.0円23/03/091838.0円22/06/24
3位三井住友FG
<8316>
7兆7216億円5617.0円6261.0円23/03/093817.0円22/05/13
4位三菱商
<8058>
7兆3382億円5032.0円5125.0円23/03/083740.0円22/07/06
5位オリックス
<8591>
2兆8488億円2307.0円2535.0円22/06/092011.5円22/10/03
6位Aバランス
<3856>
1422億円8180.0円1万3370.0円23/04/18699.3円22/04/27
6位商船三井
<9104>
1兆1494億円3175.0円3845.0円22/08/032578.0円22/10/03
8位丸紅
<8002>
3兆2473億円1912.0円1986.5円23/04/141142.0円22/07/07
8位郵船
<9101>
1兆5836億円3104.0円3840.0円22/05/272422.0円22/09/29
10位JT
<2914>
5兆8680億円2934.0円2963.5円23/05/012246.0円22/04/13
10位三井物
<8031>
6兆5839億円4262.0円4360.0円23/05/022727.5円22/07/07
12位エニーカラー
<5032>
1674億円5420.0円1万3790.0円22/10/273930.0円23/03/15
13位INPEX
<1605>
2兆0578億円1484.0円1831.0円22/06/091293.0円22/07/07
13位レーザーテク
<6920>
1兆7226億円1万8270.0円2万9645.0円22/11/161万4320.0円22/10/03
13位NTT
<9432>
15兆1581億円4185.0円4222.0円23/05/023674.0円22/08/17
16位武田
<4502>
7兆2469億円4580.0円4597.0円23/05/023497.0円22/06/17
17位イオン
<8267>
2兆3982億円2750.5円2907.0円22/11/222145.0円22/06/17
18位OLC
<4661>
8兆9377億円4915.0円4949.0円23/05/023354.0円22/05/12
18位Eインフィニ
<7692>
220億円200.0円890.3円23/04/1423.6円22/05/17
18位KDDI
<9433>
9兆8395億円4273.0円4636.0円22/05/273825.0円23/01/17
21位トヨタ
<7203>
30兆4193億円1864.5円2282.5円22/05/091764.0円23/03/20
22位東エレク
<8035>
7兆4188億円1万5730.0円2万0276.7円22/06/061万1516.7円22/10/12
23位伊藤忠
<8001>
7兆1859億円4534.0円4589.0円23/05/023478.0円22/10/03
24位信越化
<4063>
8兆0864億円3995.0円4299.0円23/03/312837.0円22/09/30
25位NF日経レハ
<1570>
1997億円1万6080.0円1万6230.0円23/05/021万2185.0円22/06/20
26位ソニーG
<6758>
15兆8707億円1万2585.0円1万2835.0円23/04/289213.0円22/10/03
27位神戸鋼
<5406>
4003億円1010.0円1122.0円23/03/09547.0円22/04/27
28位ソシオネクス
<6526>
3801億円1万1290.0円1万1730.0円23/05/013690.0円22/10/12
28位セルシード
<7776>
94億円341.0円984.0円23/03/24126.0円22/06/20
30位SB
<9434>
7兆3291億円1531.0円1574.5円23/03/291418.0円22/05/12

注:銘柄名は略称。5月2日終値時点。株価は小数点1位までの表示で統一。データは、株探およびQUICK・ファクトセット。以下同。回答数は1041


■含み損の多い銘柄(原則30位以内)と関連情報
順位銘柄名
<コード>
時価総額株価52週高値52週高値日52週安値52週安値日
1位トヨタ
<7203>
30兆4193億円1864.5円2282.5円22/05/091764.0円23/03/20
2位日本M&A
<2127>
3437億円1020.0円1966.0円22/12/01887.0円23/04/07
2位アンジェス
<4563>
182億円97.0円413.0円22/05/2495.0円23/04/26
2位SBG
<9984>
7兆5999億円5170.0円7180.0円22/11/114491.0円22/05/12
5位任天堂
<7974>
7兆3934億円5693.0円6342.0円22/04/204996.0円23/03/16
6位WSCOPE
<6619>
612億円1108.0円3175.0円22/09/15826.0円22/04/12
7位INPEX
<1605>
2兆0578億円1484.0円1831.0円22/06/091293.0円22/07/07
7位ニデック
<6594>
4兆0619億円6812.0円1万0110.0円22/08/156145.0円23/03/16
9位三菱UFJ
<8306>
10兆9444億円862.6円999.5円23/02/20632.6円22/10/03
10位日産自
<7201>
2兆1116億円500.3円577.6円22/06/09408.1円23/01/04
11位楽天グループ
<4755>
1兆0653億円669.0円868.0円22/04/20576.0円22/12/29
12位エムスリー
<2413>
2兆0973億円3089.0円5101.0円22/08/193012.0円23/05/01
12位エニーカラー
<5032>
1674億円5420.0円1万3790.0円22/10/273930.0円23/03/15
14位住友化
<4005>
7551億円456.0円589.0円22/05/12426.0円23/03/16
14位リクルート
<6098>
6兆4243億円3788.0円5215.0円22/04/133284.0円23/03/16
16位フロンテオ
<2158>
253億円643.0円1436.0円22/04/14583.0円23/03/16
17位商船三井
<9104>
1兆1494億円3175.0円3845.0円22/08/032578.0円22/10/03
18位ZHD
<4689>
2兆6664億円349.3円499.8円22/04/20326.0円22/12/28
18位レーザーテク
<6920>
1兆7226億円1万8270.0円2万9645.0円22/11/161万4320.0円22/10/03
18位3DM
<7777>
98億円155.0円382.0円22/06/01149.0円23/05/02
18位イオン
<8267>
2兆3982億円2750.5円2907.0円22/11/222145.0円22/06/17
18位みずほFG
<8411>
5兆0683億円1996.0円2238.0円23/03/101486.5円22/05/17
23位RIZAP
<2928>
985億円177.0円200.0円23/02/20135.0円22/09/28
23位リミックス
<3825>
297億円242.0円740.0円22/06/13206.0円23/02/15
23位郵船
<9101>
1兆5836億円3104.0円3840.0円22/05/272422.0円22/09/29
23位東電HD
<9501>
7810億円486.0円664.0円22/07/05416.0円23/01/13
27位花王
<4452>
2兆5587億円5492.0円6297.0円22/08/194848.0円22/04/12
28位BASE
<4477>
333億円292.0円438.0円22/04/13228.0円23/01/06
28位塩野義
<4507>
1兆8889億円6145.0円7593.0円22/11/245821.0円23/03/24
28位シンバイオ
<4582>
149億円376.0円930.0円22/05/23365.0円23/05/02
28位日本製鉄
<5401>
2兆7540億円2898.0円3294.0円23/03/091838.0円22/06/24
28位QDレーザ
<6613>
285億円740.0円874.0円2023/4/20407.0円22/05/13
28位マイクロ波
<9227>
257億円1675.0円3105.0円22/11/21539.0円22/06/24
注:回答数は1235

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



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