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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):クスリアオキ、薬王堂HD、ABCマート

クスリアオキ <日足> 「株探」多機能チャートより
■クスリアオキ <3549>  7,366円  +177 円 (+2.5%)  本日終値
 クスリのアオキホールディングス<3549>は反発した。5日の取引終了後、5月度の月次営業速報を発表。既存店売上高は前年同月比9.3%増と増収基調を継続しており、これを評価した買いが入ったようだ。既存店の客数は同5.6%増、客単価は同3.5%増と、引き続き伸長した。全店ベースの売上高は同19.0%増だった。

■薬王堂ホールディングス <7679>  2,621円  +55 円 (+2.1%)  本日終値
 薬王堂ホールディングス<7679>が反発。同社は5日取引終了後、5月度の月次売上高速報を公表。既存店売上高は前年同月比7.1%増となり、4月度の伸び率(6.0%増)から拡大したことが好感されたようだ。既存店の客数が同2.4%増となったほか、客単価が同4.6%上昇したことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同10.4%増だった。

■エービーシー・マート <2670>  7,913円  +8 円 (+0.1%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>がしっかり。5日の取引終了後に発表した5月度概況で、既存店売上高は前年同月比15.6%増と15カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。ゴールデンウィーク期間の人出が多く、特に都心部の路面店や郊外のショッピングセンターが好調。商品別では、夏物のTシャツやサンダル、防水機能付きシューズが売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同16.3%増だった。

■ispace <9348>  1,475円  -162 円 (-9.9%)  本日終値
 ispace<9348>が急反落した。東京証券取引所が5日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を6日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を実施すると発表した。信用取引による取引負担の増加で、個人投資家からの資金流入が細るとの懸念から売りが膨らんだようだ。日本証券金融も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を6日売買分から50%(同20%)にすると発表した。

■マネックスグループ <8698>  498円  -12 円 (-2.4%)  本日終値
 マネックスグループ<8698>が軟調。米国時間5日にビットコイン相場が急落したことを受け、仮想通貨関連株の一角に売りが膨らんだ。米証券取引委員会(SEC)が同日、暗号資産(仮想通貨)交換所最大手のバイナンスと、同社のチャンポン・ジャオ最高経営責任者(CEO)らを提訴したと伝わった。SECはバイナンスが米国以外で運営する交換所を通じ、顧客を違法に勧誘したなどと主張しているという。仮想通貨市場には動揺が広がり、ビットコイン相場の急落につながった。

■アドバンテスト <6857>  17,930円  -400 円 (-2.2%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>は売り優勢で始まったものの、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>などは前日終値近辺でもみ合うなど、半導体製造装置関連の主力株は強弱観を対立させる展開となっている。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続落、半導体や人工知能(AI)関連の指標株として注目を浴びているエヌビディア<NVDA>やゴーグル型新端末を発表したアップル<AAPL>なども冴えない動きとなった。東京市場では生成AI関連の最右翼として5月相場で株価を大きく上昇させたアドテストを筆頭に半導体関連は強い動きが目立っていた。足もとではスピード警戒感から上昇一服となる銘柄も相次いでいるが、下値では出遅れた向きの押し目買い意欲が旺盛となっている。

■ベネッセHD <9783>  1,846円  -26 円 (-1.4%)  本日終値
 ベネッセホールディングス<9783>が逆行安。総務省が6日発表した家計調査は、2人以上の世帯の実質消費支出が前年同月比4.4%減となり、2カ月連続で前年を下回った。減少が目立った項目のうち、「教育」は同19.5%減となった。物価上昇を背景に教育支出を節約する動きがあったとの見方があり、通信教育や学習塾を展開する同社株の重荷となったようだ。リソー教育<4714>や学研ホールディングス<9470>なども冴えない。

■セリア <2782>  2,227円  -19 円 (-0.9%)  本日終値
 セリア<2782>が下落し、年初来安値を更新した。5日の取引終了後、5月度の月次売上高を発表した。既存店売上高は前年同月比3.0%減となったことを嫌気した売りが出たようだ。客数は同2.6%減。客単価は同0.5%減となった。全社ベースの売上高は同1.4%増。5月は出店が12店舗、退店が8店舗だった。

■三菱UFJ <8306>  969.3円  -5.9 円 (-0.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日ぶりに反落。1000円の大台を手前に伸び悩んでいる。米連邦準備制度理事会(FRB)など米規制当局が、金融機関向け資本要件の厳格化に向けた案を月内に公表する見通しだと報じられた。米大手銀行の場合、自己資本は平均で約20%引き上げられる可能性があるとも伝わっている。これを受け、5日の米国市場で大手銀行株が下落。東京市場でもメガバンクに売りが波及した。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>も軟調。東証の業種別指数で銀行業は下落率トップとなっている。

■ショーケース <3909>  403円  +48 円 (+13.5%) 一時ストップ高   本日終値
 ショーケース<3909>が急反発。同社は5日、自社が開発・提供するオンライン本人確認/カンタンeKYCツール「ProTech ID Checker」が、PEO建機教習センタ(東京都千代田区)のe-ラーニング「PCTオンラインらくトレ」のWeb申込時における本人確認プロセスに導入されたと発表。これが株価を刺激したようだ。ProTech ID Checkerは、マネーロンダリングやテロ資金供与防止を目的とした「犯罪収益移転防止法」に準拠したオンライン本人確認/eKYCツール。セキュリティー対策は万全で、厳しい検証プロセスに基づいたネットワーク・セキュリティーを持つ金融機関などにも採用されている。

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