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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):SDSHD、アクリート、山王

SDSHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■SDSホールディングス <1711>  306円  +36 円 (+13.3%) 一時ストップ高   本日終値
 SDSホールディングス<1711>が急伸。同社は5日取引終了後、リサイクル・リユースパネルを活用した太陽光発電システム(PPAモデル)事業を本格的に展開する合弁会社をAMG(東京都港区)と設立したと発表。これが材料視されたようだ。合弁会社は折半出資で、名称は「SDSおひさま1号」。第1弾として、埼玉県羽生市の介護施設にリサイクルパネルを活用したPPAモデルによる太陽光発電設備を提供し、そのほかにも15の施設に同様のビジネスモデルを展開する予定だとしている。

■アクリート <4395>  1,814円  +211 円 (+13.2%)  本日終値
 アクリート<4395>が連日急騰。同社は2日、ホームページにおいて世界最高クラスの認証精度を誇る声紋認証サービス「Pindrop Voice API」を提供するピンドロップ・セキュリティー社(ジョージア州)と、アジア・パシフィックエリアにおけるパートナーシップを締結すると発表した。引き続きこれを材料視した買いが集まったようだ。5日の取引終了後にアクリートは、投資家向けPR情報としても同様の開示を行った。現時点で同社グループの経営成績に与える影響は軽微としたうえで、今後公表すべき事項が生じた場合には、速やかに開示するとした。

■山王 <3441>  1,191円  +131 円 (+12.4%)  本日終値
 山王<3441>が急騰し年初来高値を更新。政府がきょう午前に首相官邸で再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議を開き、「水素基本戦略」の改定を了承したことを受けて、水素関連として人気化しているようだ。同社は貴金属めっき技術を応用した水素透過膜の事業化に取り組んでおり、既存技術で製造された水素透過膜と比較し、低コストかつ水素の透過量を増大させることができるため、水素精製装置の小型化につながる技術として注目されている。このほか、水素製造装置開発の澤藤電機<6901>、水素運搬船開発の川崎重工業<7012>なども買われている。

■エンバイオH <6092>  675円  +74 円 (+12.3%)  本日終値
 エンバイオ・ホールディングス<6092>が大幅続伸。5日の取引終了後、23年9月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、好材料視された。毎年9月末時点で7単元(700株)以上を保有する株主を対象に、特設サイトでコメやブランド牛などのグルメ、スイーツや飲料類、銘酒、家電製品、選べる体験ギフトなど4000種類以上の商品と交換できる優待ポイントを保有株数に応じて3000~2万ポイント贈呈するとしている。

■ユビキタスAI <3858>  430円  +43 円 (+11.1%)  本日終値
 ユビキタスAI<3858>が急反騰、約5カ月ぶりに年初来高値を更新した。生成AIの市場が急拡大するなか、米国株市場に追随して東京市場でも人工知能(AI)関連株への物色ニーズが高まっている。足もとでは3ケタ台で相対的に出遅れている銘柄に投資マネーが流れ込んでいる。同社株は組み込みソフトのほかIoT関連ソリューションを手掛け、AI進化のカギを握る量子コンピューター分野への展開にも注力している。ADAS(先進運転支援システム)で重要な役割を担う車載ECUソフト開発分野でも、AI搭載のドライビングシミュレーターで検証可能な「GSIL」の提供を行い、今後の展開が注目されている。

■稲葉製作所 <3421>  1,638円  +156 円 (+10.5%)  本日終値
 稲葉製作所<3421>が4連騰し13年5月以来約10年1カ月ぶりの高値となった。5日の取引終了後、23年7月期の連結業績予想について、売上高を418億4000万円から424億円(前期比8.3%増)へ、営業利益を18億3000万円から27億4000万円(同45.0%増)へ、純利益を16億3000万円から21億4000万円(同40.8%増)へ上方修正したことが好感された。売上高が概ね順調に推移していることに加えて、材料、エネルギー価格の高騰に対して販売価格への転嫁を進めたことや、生産・物流コストの削減に努めたことなどが寄与した。

■チエル <3933>  783円  +73 円 (+10.3%)  本日終値
 チエル<3933>が続急伸。5日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を10万株(発行済み株数の1.33%)、または1億円としており、取得期間は23年6月6日から24年3月31日まで。資本効率の向上を通じた株主への利益還元や、経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行を図ることが目的としている。

■ユニフォームネクスト <3566>  747円  +51 円 (+7.3%)  本日終値
 ユニフォームネクスト<3566>が大幅反発。5日の取引終了後に発表した月次業績速報で、5月売上高が前年同月比28.8%増と増収基調を継続したことが好感された。中旬以降に気温が高い日が続いたことで、ファン付き作業服や春夏物の作業服、ポロシャツなどの販売が伸長した。また、引き続き飲食店向け商材も好調で、エプロンやシャツカテゴリーが売り上げを牽引した。

■ドリコム <3793>  724円  +37 円 (+5.4%)  本日終値
 ドリコム<3793>が高い。同社は5日、自社が保有する「Wizardry(ウィザードリィ)」の知的財産権(IP)を提供し、チューリンガム(東京都港区)と共同で開発中のブロックチェーンゲームのタイトルが「Eternal Crypt -Wizardry BC-」に決まったと発表。これを受けて期待感が高まるかたちとなったようだ。ウィザードリィは1981年に米国で発表されたコンピューター用RPGで、「Eternal Crypt -Wizardry BC-」では同作のIPをブロックチェーンゲームとしてアレンジ。誰もが楽しみながら、Web3の世界に夢中になれる作品として現在開発を進めており、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに拠点を置くZEAL NOVAがパブリッシングを行うという。なお、今後はゲーム内で活用できるNFTのセールなどを予定しており、最新情報は随時、公式SNSアカウントを中心に発信するとしている。

■エキサイト <5571>  1,136円  +53 円 (+4.9%)  本日終値
 エキサイトホールディングス<5571>が3連騰。午前10時ごろ子会社エキサイトが、企業のウェブサービスや業務システムでChatGPTなどの生成系AIを活用するための開発支援サービスの提供を開始したと発表したことが好感された。エキサイトでは、数年前からAIに関する研究を行っており、そこで培った技術力と、経営管理クラウド「KUROTEN AI powered by GPT-4」をはじめとする自社サービスでの生成系AIの開発ノウハウを活用。企業の生成系AI開発における実現性の判断からプロトタイプの開発、リスク範囲の設定、本番システムの設計・開発・運用と最適化まで一連のフェーズを支援するという。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 フィーチャ <4052>  876円  +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 JNSホールディングス <3627>  506円  +80 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 シルバエッグ <3961>  1,135円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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