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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アクリート、サーキュ、メンバーズ

アクリート <日足> 「株探」多機能チャートより
■KNTCT <9726>  1,384円  -19 円 (-1.4%)  本日終値
 KNT-CTホールディングス<9726>が反落。1日の取引終了後、23年3月期の決算発表にあわせて24年3月期の業績予想を開示し、今期の最終利益が前期比74.6%減の30億円になるとの見通しを示した。同時に、連結子会社の近畿日本ツーリストにおける新型コロナ関連受託業務での過大請求の経過報告を公表。同社に対し警察の捜査が入ったことも明らかにした。これらが株価の重荷となったようだ。今期の売上高は同1.6%減の2482億円を見込む。近畿日本ツーリストでの過大請求額は、これまで最大16億円としていたが、疑いのあるものを含めて約14億7000万円と開示した。特別調査費用とともに、23年3月期の連結決算に反映したという。なお、23年3月期は政府による旅行支援策の効果もあって、旅行業が堅調に推移したほか、BPO事業の受注なども奏功し、売上高と営業・経常・最終利益はいずれも計画を上振れて着地した。

■アクリート <4395>  1,303円  +300 円 (+29.9%) ストップ高   本日終値
 アクリート<4395>が後場急騰。正午ごろ、世界最高クラスの認証精度を誇る声紋認証サービス「Pindrop Voice API」を提供するピンドロップ・セキュリティー社(ジョージア州)と、アジア・パシフィックエリアにおけるパートナーシップを締結すると発表したことが好感された。ピンドロップ社が提供する「Pindrop Voice API」は、音声(声紋)から必要な特徴を抽出し、個人の識別・特定、「録音された音声」や「なりすまし音声」の検知による不正の防止が可能となる次世代の生体音声認証技術。今回のパートナーシップ締結により、アクリートは日本国内及び東南アジア各国における「Pindrop Voice API」の提供や、アクリートのSMS認証技術と組み合わせた、高レベルのセキュリティー性を有する多要素認証ソリューションの提供が可能になるとしている。

■サーキュレーション <7379>  874円  +85 円 (+10.8%)  本日終値
 サーキュレーション<7379>が急伸。同社は1日、経済産業省のYouTubeチャンネル「metichannel」に、東北経済産業局「令和4年度外部人材活用促進事業」の事例としてプロシェアリング活用事例が掲載されたと発表しており、好材料視された。宮城県仙台市に拠点を置く丸山運送が、システムフローも含めた社内業務フローの改善に取り組む際に、同社のプロシェアリングを通してプロ人材を活用した事例が取り上げられたとしている。

■メンバーズ <2130>  1,531円  +122 円 (+8.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 メンバーズ<2130>が3日ぶりに大きく切り返した。大企業向けにデジタルマーケティング支援サービスを行うほか、デジタルクリエーターなどの人材派遣ビジネスなども展開、人工知能(AI)分野にも精通している。1日取引終了後、Web3領域の戦略立案・実行計画段階から推進支援までを行う社内カンパニーを設立し、営業を開始したことを発表、これが株高を強力に後押しする材料となった。株価は5月11日にマドを開けて上放れた後、1400~1500円のゾーンでもみ合いを続け、売り物がこなれていた。日足一目均衡表でも雲抜けのタイミングが近づいており、テクニカル的にも上値を見込んだ買いが集まっている。

■サンオータス <7623>  690円  +47 円 (+7.3%)  本日終値
 サンオータス<7623>が後場に動意づき、一時700円台に乗せた。2日、神奈川県警察本部と「電動キックボードシェアリング安全利用に関する協定」を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。特定小型原動機付自転車に関する改正道路交通法が7月1日に施行されることを踏まえ、同社と神奈川県警は相互に連携し、安全利用の促進を目指すという。

■リプロセル <4978>  297円  +17 円 (+6.1%)  本日終値
 リプロセル<4978>が急伸。1日の取引終了後、子会社のリプロセルヨーロッパが、IBM Researchと英STFC Hartree Centreと共同で推進してきたプロジェクトをもとに、AIを活用した個別化医療プラットフォームによる新規ビジネスを開始すると発表した。これが材料視されたようだ。プロジェクトで構築したプラットフォーム「Pharmacology-AI」は、薬物反応や臨床結果に影響を与える個人差を特定するのに役立つ。個別化医療に関するデータ解析がより容易になるほか、製薬会社は新薬の効果が期待できる患者層を開発初期段階で特定できるため、低コストかつ成功確度の高い臨床試験の設計につながるという。

■ニーズウェル <3992>  681円  +33 円 (+5.1%)  本日終値
 ニーズウェル<3992>が大幅高。同社は金融向けなどを主力にシステム開発を手掛けるが、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資の流れを捉え業績は好調に推移している。5月末を基準日とする株式2分割を実施し、5月30日から株価に反映されているが、目先は調整色をみせていたものの、きょうは値ごろ感からの買いを呼び込んだ。1日取引終了後、同社が提供する業種別AIソリューションが港湾施設に採用されたことを発表、これが材料視され投資資金を誘導する形となった。

■パンチ工業 <6165>  486円  +22 円 (+4.7%)  本日終値
 パンチ工業<6165>が大幅高で6日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「宇宙スタートアップのダイモン(東京・大田)は月面探査ロボットの開発で、精密金型部品を手掛けるパンチ工業と連携する」と報じられたことが好材料視された。記事によると、異なる金属素材を混合して合金を作るパンチ工業の技術を活用して、月面探査ロボット「YAOKI(ヤオキ)」に使う複数の部品を1つにまとめるなどして軽量化するという。なお、両社は先月、技術パートナー契約を締結したと発表していた。

■細谷火工 <4274>  1,438円  +59 円 (+4.3%)  本日終値
 細谷火工<4274>が大幅高。この日、ウクライナへの軍事支援を続ける米国が、砲弾の増産に必要な火薬を日本企業から調達しようとしていることが判明したと、一部で報じられた。火工品を手掛ける同社に対しては、受注拡大の思惑が広がる格好となり、短期資金が流入した。カーリットホールディングス<4275>も上げ幅を拡大する場面があった。報道によると、米軍は155ミリ砲弾に必要なトリニトロトルエン(TNT)の調達を日本企業に打診した。米軍が打診した企業については特定できていないとしている。

■YE DIGITAL <2354>  452円  +18 円 (+4.2%)  本日終値
 YE DIGITAL<2354>は続伸。この日、開発・提供する「スマートバス停Type-C(ソーラーパネル分離型)」のフィールド試験を1日から開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。九州工業大学の飯塚キャンパス内に設置し、実用性を検証する。スクールバスや西鉄特急バスの時刻表を発信するという。スマートバス停とは、デジタルサイネージや電子ペーパーにバスの運行時刻表などをリアルタイムに表示できるバス停のこと。

●ストップ高銘柄
 インタートレード <3747>  500円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 CS-C <9258>  674円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 ゼネテック <4492>  1,104円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 ぷらっとホーム <6836>  794円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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