【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):INPEX、任天堂、ニチレイ
INPEX <日足> 「株探」多機能チャートより
チヨダ<8185>が4日ぶりに反発。1日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比5.8%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。日曜日が前年より1日少ない曜日回りだったことで、客数は同2.9%減と前年を下回ったものの、プライベートブランドの「セダークレスト」のストレッチビジネスシューズや、「フワラク」のスニーカーパンプスが好調に推移し客単価が同8.9%増と上昇したことが寄与した。
■INPEX <1605> 1,515円 +29 円 (+2.0%) 本日終値
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国から構成される「OPECプラス」の閣僚級会合が4日に開催される。同会合を巡りサウジは追加減産に前向きな一方、ロシアは減産に否定的な姿勢を示しているとの見方があり、思惑が錯綜する状況となっている。4月には予想外の減産が発表され原油相場が急伸した経緯もあるだけに、イベントを前に投機的な売買も活発化している様子だ。
■アイル <3854> 2,727円 +44 円 (+1.6%) 本日終値
アイル<3854>が続伸。1日の取引終了後、みずほ銀行(東京都千代田区)とみずほリサーチ&テクノロジーズ(同)による法人DX支援サービス「みずほデジタルコネクト」にパートナー企業として参画したと発表しており、好材料視された。「みずほデジタルコネクト」は、みずほ銀行とみずほRTが、法人顧客のDXを支援する取り組み。一方、アイルは自社開発の業務管理システムやWebサービスで5000社以上の中堅・中小企業の業務効率化や売り上げの向上などを支援しており、今回も提供するITサービスでみずほ銀行の法人顧客の企業価値向上を支援するとしている。
■任天堂 <7974> 6,050円 +96 円 (+1.6%) 本日終値
任天堂<7974>が続伸。1日夜の読売新聞オンラインで「任天堂が5月12日に発売した人気ゲーム『ゼルダの伝説』シリーズの最新作ソフトが、『最も早く売れた任天堂ゲーム』としてギネス記録を更新していたことが1日、分かった」と報じられており、好材料視された。ギネス記録の公式サイトによると、シリーズ最新作の「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が、5月12日の発売から3日で1000万本を突破し、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」が達成した24日で1208万本を大幅に上回ったという。
■ニチレイ <2871> 3,040円 +41 円 (+1.4%) 本日終値
ニチレイ<2871>が続伸、3000円台を回復してきた。食品業界ではここ原料やエネルギーコストの上昇などを背景に商品価格引き上げの動きが相次いでいる。株式市場では、食品関連企業の値上げに対し利益採算の改善をもたらすポジティブ材料として捉える傾向が強い。そうしたなか、同社は1日に傘下のニチレイフーズが業務用冷凍たまご商品を7月1日納品分から約8~27%引き上げることを発表しており、これが好感される形で買いを呼び込んだ。
■伊藤園 <2593> 4,270円 +45 円 (+1.1%) 本日終値
伊藤園<2593>が続伸。同社は1日取引終了後、24年4月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比7.2%増の210億円としていることや、年間配当計画を前期比2円増配の42円としていることが好感されたようだ。売上高は同1.9%増の4400億円を見込む。原料・資材などの高騰に対し、収益改善を継続して利益確保を目指すとしている。なお、23年4月期通期の連結決算は、売上高が前の期比7.7%増の4316億7400万円、営業利益が同4.2%増の195億8800万円で着地した。
■タマホーム <1419> 3,385円 +5 円 (+0.2%) 本日終値
タマホーム<1419>が4日ぶりに反発。1日の取引終了後、23年5月期の注文住宅及び戸建分譲住宅の引き渡し棟数が、前の期に続いて1万棟を突破したと発表したことが好感された。なお、前の期は1万502棟だった。
■Lドリンク <2585> 3,280円 -275 円 (-7.7%) 本日終値
ライフドリンク カンパニー<2585>は売り先行。1日の取引終了後、336万5400株の株式売り出し、上限50万4800株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。株式需給の悪化を懸念した売りが出ている。市場変更に伴い、株式流動性の向上や投資家層の拡大を図るため。売り出し価格は14日から19日までのいずれかの日に決定する。東京証券取引所は1日、Lドリンクの市場区分を26日付でスタンダード市場からプライム市場へ変更すると発表した。
■ワークマン <7564> 5,160円 -270 円 (-5.0%) 本日終値
ワークマン<7564>が大幅反落。1日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.3%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。気温の上昇により、ファン付きウェアやTシャツなど夏物衣料が売り上げを伸ばしたほか、降水量が多くレインウェアや長靴も好調に推移した。一方で、手袋などの作業関連商品やアウトドアギアが低調だった。なお、全店売上高は同4.1%増だった。
■KeePer技研 <6036> 5,090円 -260 円 (-4.9%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
KeePer技研<6036>が5日続落。1日の取引終了後に発表したキーパーラボ運営事業の5月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比7.5%増となり、増収を維持したものの4カ月ぶりの1ケタ台の伸びにとどまったことが弱材料視されたようだ。前年5月が同23%増と好調だった反動が大きいという。また、週末ごとの天候不良もあり、中部エリアの来店台数が減少した。
株探ニュース