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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、出遅れ大型株などが買われバブル後高値 (6月2日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  31300.72
高値  31555.54(15:00)
安値  31257.01(09:00)
大引け 31524.22(前日比 +376.21 、 +1.21% )

売買高  13億4221万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆5210億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は376円高と続伸、買い意欲強く3万1500円台に上昇
 2.米債務上限問題などへの警戒感薄れ、前日の米株式市場は堅調推移
 3.出遅れ大型株などに買いが入り、日経平均はバブル崩壊後高値更新
 4.SBGが買われトヨタやキーエンス、ダイキン、OLCが値を上げる
 5.レーザーテクやアドテスト、東エレクなど半導体関連株は上昇一服

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比153ドル高と3日ぶりに反発した。米債務上限問題への警戒感が一段と和らぎ買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は大幅続伸。積極的な買いが流入し、バブル後高値を更新した。

 1日の米株式市場は、NYダウは上昇。米債務上限問題に対する警戒感が薄らいだほか、米国の利上げ懸念が後退したことが好感された。米国株が上昇した流れを受け、東京市場は堅調に推移。日経平均は3万1500円台まで上昇し、バブル崩壊後の高値を更新した。政府の債務上限の効力を停止する財政責任法案が上院でも可決されたと伝わったことも好感された。この日は半導体関連株の上昇は一服したが、日経平均への寄与度の高いソフトバンクグループ<9984>が急伸したほか、トヨタ自動車<7203>が年初来高値に上昇するなど出遅れていた大型株が物色されたことも全体相場を押し上げた。33業種中、31業種が上昇する全面高となった。

 個別銘柄では、ファーストリテイリング<9983>やキーエンス<6861>、ダイキン工業<6367>、オリエンタルランド<4661>、エーザイ<4523>が高く、日本製鉄<5401>や日立製作所<6501>、ニデック<6594>がしっかり。任天堂<7974>や三菱商事<8058>、三菱重工業<7011>が値を上げた。
 半面、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>といった半導体関連株が安く、三井住友フィナンシャルグループ<8316>や富士通<6702>、メルカリ<4385>が軟調だった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ダイキン <6367>、ファストリ <9983>、エーザイ <4523>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約126円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、アステラス <4503>、コナミG <9766>、シャープ <6753>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約67円。うち47円は東エレク1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は海運業、空運業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)輸送用機器、(3)不動産業、(4)保険業、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)食料品、(2)銀行業、(3)陸運業、(4)石油石炭製品、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△メンバーズ <2130> [東証P]
 Web3領域の戦略・推進支援で社内カンパニー設立。
△ニーズウェル <3992> [東証P]
 業種別AIソリューションが港湾施設に採用。
△細火工 <4274> [東証S]
 「米軍が日本から火薬調達検討」との報道。
△アクリート <4395> [東証G]
 米ピンドロップ社とパートナーシップを締結。
△EMシステム <4820> [東証P]
 改正マイナンバー法成立で関心が向かう。
△リプロセル <4978> [東証G]
 AI活用プラットフォームによる新規ビジネス開始を材料視。
△エニーカラー <5032> [東証G]
 8日に東証プライム市場へ上場区分変更。
△パンチ <6165> [東証P]
 「宇宙スタートアップのダイモンと月面探査ロボで協力」との報道。
△松屋 <8237> [東証P]
 5月の銀座店売上高はコロナ禍前と比較し17%増。
△ソフトバンクG <9984> [東証P]
 エヌビディア<NVDA>効果で4カ月ぶり6000円台乗せ。

▼Lドリンク <2585> [東証S]
 市場変更に伴う株式売り出しで需給悪化懸念。
▼トラースOP <6696> [東証G]
 東証が信用規制の臨時措置を実施。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)三菱紙 <3864>、(2)アセンテック <3565>、(3)メンバーズ <2130>、(4)ミダックHD <6564>、(5)大王紙 <3880>、(6)ブレインP <3655>、(7)マネフォ <3994>、(8)アトラエ <6194>、(9)ビジ太田昭 <9658>、(10)GDO <3319>。
 値下がり率上位10傑は(1)アステリア <3853>、(2)ACCESS <4813>、(3)KeePer <6036>、(4)ネットプロ <7383>、(5)IBJ <6071>、(6)レーザーテク <6920>、(7)テクノスJ <3666>、(8)そーせい <4565>、(9)ハブ <3030>、(10)Jディスプレ <6740>。

【大引け】

 日経平均は前日比376.21円(1.21%)高の3万1524.22円。TOPIXは前日比33.41(1.55%)高の2182.70。出来高は概算で13億4221万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1662、値下がり銘柄数は140となった。東証マザーズ指数は757.85ポイント(10.37ポイント高)。

[2023年6月2日]


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