【市況】【投資部門別売買動向】海外勢が7476億円買い越す一方、個人は9273億円売り越す (5月第3週)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
東証が25日に発表した5月第3週(15日~19日)の投資部門別売買動向(現物)によると、先物主導の買いが加速して日経平均株価が前週末比1420円高の3万808円と6週連続で上昇して約33年ぶり高値圏に浮上したこの週は、海外投資家は8週連続で買い越した。買越額は7476億円と前週の5658億円から大幅に増加した。海外投資家の8週合計買越額は3兆6319億円に上る。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で3週連続の買い越しとなった。買越額は5456億円と前週の2153億円から拡大した。現物と先物の合算でも7週連続で買い越し、買越額は1兆2932億円と前週の7812億円から急拡大した。証券会社の自己売買は5週連続で買い越し、買越額は3228億円だった。
一方、個人投資家は6週連続で売り越し、売越額は9273億円と前週の3054億円から大きく膨らんだ。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行も8週連続で売り越し、売越額は936億円だった。
日経平均が6週続伸して約33年ぶり高値圏に浮上する中、海外投資家が7476億円買い越す一方、個人投資家は9273億円売り越した。
■投資部門別売買代金差額 (5月15日~19日)
東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
5月 ―――
第3週 7,476 ▲936 ▲9,273 [ ▲8,124 ▲1,149 ] 30,808円 ( +1420 円)
第2週 5,658 ▲1,473 ▲3,054 [ ▲3,310 255 ] 29,388円 ( +230 円)
第1週 1,602 ▲346 ▲2,815 [ ▲2,247 ▲567 ] 29,157円 ( +301 円)
4月 ―――
第4週 1,458 ▲994 ▲1,049 [ ▲1,872 823 ] 28,856円 ( +292 円)
第3週 2,760 ▲622 ▲2,577 [ ▲2,953 376 ] 28,564円 ( +70 円)
第2週 10,494 ▲2,170 ▲4,230 [ ▲3,430 ▲799 ] 28,493円 ( +975 円)
第1週 6,796 ▲4,032 2,103 [ ▲313 2,416 ] 27,518円 ( -523 円)
3月 ―――
第5週 70 ▲180 ▲2,720 [ ▲1,661 ▲1,058 ] 28,041円 ( +656 円)
第4週 ▲4,617 205 2,217 [ 1,145 1,071 ] 27,385円 ( +51 円)
第3週 ▲5,686 ▲2,022 7,542 [ 4,820 2,722 ] 27,333円 ( -810 円)
第2週 ▲11,275 ▲1,493 ▲2,008 [ ▲2,463 454 ] 28,143円 ( +216 円)
第1週 ▲994 ▲515 ▲2,082 [ ▲2,516 434 ] 27,927円 ( +473 円)
2月 ―――
第4週 ▲2,263 ▲1,339 887 [ 278 609 ] 27,453円 ( -59 円)
第3週 2,331 ▲1,519 ▲688 [ ▲1,324 636 ] 27,513円 ( -157 円)
第2週 1,864 ▲1,758 ▲703 [ ▲1,482 778 ] 27,670円 ( +161 円)
第1週 ▲67 ▲1,739 683 [ ▲228 912 ] 27,509円 ( +126 円)
1月 ―――
第4週 3,037 ▲1,933 ▲3,991 [ ▲3,108 ▲882 ] 27,382円 ( +829 円)
第3週 987 ▲1,200 ▲128 [ ▲506 377 ] 26,553円 ( +434 円)
第2週 1,705 ▲1,196 ▲598 [ ▲812 214 ] 26,119円 ( +145 円)
第1週 ▲640 ▲50 2,410 [ 1,632 778 ] 25,973円 ( -120 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース