【市況】【↑】日経平均 大引け｜ 3日ぶり反発、朝安も半導体株を中心に買い優勢 (5月25日)

日経平均株価
始値　　30599.27
高値　　30889.98(12:37)
安値　　30558.14(09:02)
大引け　30801.13(前日比 +118.45 、 +0.39％ )

売買高　　12億6473万株 (東証プライム概算)
売買代金　 3兆4686億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は3日ぶりに反発、朝安後に切り返す
　２．欧米株全面安も、東京市場は半導体関連が相場牽引
　３．エヌビディア好決算受け時間外急騰、追い風材料に
　４．アドテストの物色人気加速、日経平均を押し上げる
　５．値下がり数1000超も、売買代金は10日連続3兆円台

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは前日比255ドル安と4日続落した。米連邦政府の債務上限問題を巡り交渉が進まないことが嫌気され売りが優勢となった。

　東京市場では朝方は安く始まったものの、その後は半導体関連株への買いが日経平均株価を押し上げる格好で上昇に転じた。

　25日の東京市場は、前日の欧米株市場が全面安商状に売られたことを受け、朝方は安く始まったが、その後は押し目買いでプラス圏に浮上した。米画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が引け後の決算発表を好感され時間外で大きく買われたことを受け、東京市場でも半導体関連に物色の矛先が向き、とりわけ日経平均寄与度の高い値がさ株の上昇が日経平均を押し上げる格好となった。外国為替市場での円安進行も輸出セクターに追い風となっている。もっともプライム市場の値下がり銘柄数は1000を超え値上がり数を大幅に上回った。TOPIXはマイナス圏で着地している。全体売買代金は3兆4000億円と高水準をキープ、10営業日連続で3兆円台が続いている。

　個別では、アドバンテスト<6857>が売買代金2位で2200円を超える大幅高となったほか、東京エレクトロン<8035>も上昇した。また、ソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>、ＳＵＭＣＯ<3436>、イビデン<4062>など半導体関連株に買いが集中した。このほかエーザイ<4523>、ホンダ<7267>、富士フイルムホールディングス<4901>、村田製作所<6981>なども高い。アセンテック<3565>、サックスバー　ホールディングス<9990>、藤倉コンポジット<5121>なども値を飛ばした。
　半面、レーザーテック<6920>は小幅安で引け、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも安い。トヨタ自動車<7203>も冴えない。川崎汽船<9107>が安く、任天堂<7974>、セブン＆アイ・ホールディングス<3382>なども売りに押された。三菱重工業<7011>も売られた。日本ケミコン<6997>が急落、アイスタイル<3660>、ＧＭＯペイメントゲートウェイ<3769>なども大幅安となった。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、信越化 <4063>、エーザイ <4523>、安川電 <6506>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約238円。うち155円はアドテスト1銘柄によるもの。
　日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、ファストリ <9983>、ＫＤＤＩ <9433>、リクルート <6098>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約67円。

　東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)電気機器、(2)金属製品、(3)ガラス土石製品、(4)精密機器、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)銀行業、(3)保険業、(4)陸運業、(5)繊維製品。

■個別材料株

△ベクター <2656> [東証Ｓ]
　再生可能エネルギー発電所に関する売買基本契約締結を材料視。
△伊勢化 <4107> [東証Ｓ]
　都の「ペロブスカイト太陽電池」検証開始で思惑。
△ＭＣＰｓ <4360> [東証Ｓ]
　PBR0.4倍台でトップラインの伸びに着目。
△藤コンポ <5121> [東証Ｐ]
　投資会社ＭＩ２が5％超の大株主に浮上。
△ヤマシナ <5955> [東証Ｓ]
　半導体販売のヤマヤエレクトロニクスを子会社化へ。
△ディスコ <6146> [東証Ｐ]
　切断･研磨装置の世界首位で海外マネーの攻勢続く。
△アドテスト <6857> [東証Ｐ]
　米エヌビディア<NVDA>が決算受け時間外で急騰。
△Ｖテク <7717> [東証Ｐ]
　高精度プリント基板向け露光技術の合弁会社設立を材料視。
△ＭＨグループ <9439> [東証Ｓ]
　子会社が理美容業界初のBtoBクレジット決済開始へ。
△ウェルライ <9565> [東証Ｇ]
　ポーカールーム運営会社との業務提携を新たに材料視。

▼リプロセル <4978> [東証Ｇ]
　ステムカイマル国内第2相試験結果発表も楽観姿勢限られる。
▼リベレステ <8887> [東証Ｓ]
　出資法違反の疑いで社長ら逮捕。


　東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アドテスト <6857>、(2)芝浦 <6590>、(3)アセンテック <3565>、(4)イビデン <4062>、(5)新光電工 <6967>、(6)エンプラス <6961>、(7)サックスバー <9990>、(8)サニックス <4651>、(9)ユーザーロカ <3984>、(10)Ａ＆Ｄホロン <7745>。
　値下がり率上位10傑は(1)日ケミコン <6997>、(2)アイスタイル <3660>、(3)フォーバル <8275>、(4)ＧＭＯ－ＰＧ <3769>、(5)エスクリ <2196>、(6)ビーウィズ <9216>、(7)第一三共 <4568>、(8)トランザク <7818>、(9)マーケットＥ <3135>、(10)メニコン <7780>。

【大引け】

　日経平均は前日比118.45円(0.39％)高の3万0801.13円。ＴＯＰＩＸは前日比6.25(0.29％)安の2146.15。出来高は概算で12億6473万株。東証プライムの値上がり銘柄数は726、値下がり銘柄数は1010となった。東証マザーズ指数は736.97ポイント(9.07ポイント安)。

［2023年5月25日］


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