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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヴィッツ、ブイキューブ、ヒーハイスト

ヴィッツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヴィッツ <4440>  1,150円  +87 円 (+8.2%)  本日終値
 ヴィッツ<4440>が後場上げ幅を拡大。正午ごろ、RYODEN(東京都豊島区)と共同で取り組む仮想空間ソリューション「WARXSS」が、経済産業省・国土交通省の自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト「RoAD to the L4」内の取り組みで活用されたと発表したことが好感された。自動運転移動サービスの安全性検証や社会受容性の醸成に活用されたとしている。

■ブイキューブ <3681>  510円  +33 円 (+6.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 ブイキューブ<3681>は大幅反発。23日の取引終了後、ビデオ通話・ライブ配信用のSDK(ソフトウェア開発キット)「Agora」を、国内最大級のメタバースプラットフォームである「cluster」を運営するクラスター(東京都品川区)に提供したと発表した。事業への好影響を期待した買いが集まったようだ。clusterにおいてユーザーに画面共有機能を提供するうえで、10万人規模でも低遅延で動画の送信が可能であり、実装も短時間・低コストで完了できるAgoraの利点が導入の決め手となったという。

■ヒーハイスト <6433>  263円  +16 円 (+6.5%)  本日終値
 ヒーハイスト<6433>は朝安後に切り返し、大幅高となった。同社は産業機械向けの軸受けや位置決め制御装置などを手掛けているが、自動車レースの最高峰であるF1シリーズにホンダ<7267>が参戦していた過去には、部品試作を担当していた。イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙(電子版)は23日、ホンダがアストン・マーチンと組み、2026年にF1に復帰する見通しだと伝えた。ヒーハイストに対しては、試作需要の拡大が業績に押し上げ効果をもたらすと期待した投資家の買いが入ったようだ。

■BBDイニシアティブ <5259>  750円  +39 円 (+5.5%)  本日終値
 BBDイニシアティブ<5259>が9日ぶりに反発。午前10時ごろ、子会社ネットビジネスサポートが、インボイス登録番号確認サービス「インボイスくん」の提供を開始したと発表したことが好材料視された。同サービスは、今年10月からのインボイス番号制度の運用にあたり、取引先のインボイス登録の有無を事前に確認することが必要になるのを控え、「会社名、登録番号、住所」からインボイス番号の確認を簡単にできるのが特徴。同社は既に4月から「インボイス登録確認サービス」を提供しているが、「インボイスくん」では画面上の会社名、登録番号を右クリックで選択するだけでインボイス登録番号を確認できるため、大幅な事務工数の削減が図れるようになるとしている。

■ウェルス・マネジメント <3772>  1,543円  +76 円 (+5.2%)  本日終値
 ウェルス・マネジメント<3772>が3日ぶりに反発。23日の取引終了後に株主優待制度の拡充を発表しており、好材料視された。従来制度では毎年9月・3月末時点で200株以上を保有する株主を対象に、グループ運営ホテルなどで利用できる優待券を保有株数に応じて年5000円~17万円分贈呈していたが、新制度では毎年6月・9月・12月末時点で200株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて優待券を年7500円~18万円分贈呈する。

■岩崎通信機 <6704>  860円  +31 円 (+3.7%)  本日終値
 岩崎通信機<6704>が大幅続伸し年初来高値を更新。23日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、最終利益を5億円から13億円(前期11億8100万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。同日付で100%子会社groxiの全株式を6月30日をメドにエレコム<6750>へ譲渡すると発表しており、これに伴い関係会社株式売却益約8億円を特別利益として計上することなどが要因としている。groxiが連結対象から外れることにより、売上高は236億円から221億円(前期比3.5%減)へ下方修正したが、営業利益は影響は軽微として5億円(前期9億8300万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■勤次郎 <4013>  1,252円  +39 円 (+3.2%)  本日終値
 勤次郎<4013>が5日ぶりに反発。午前11時ごろ、提供する周産期ネットワークサービスの「周産期WEB」に関する特許を取得したと発表しており、好材料視された。周産期ネットワークとは、高次医療機関(中核病院など)と地域医療機関(地域の産婦人科病院やクリニックなど)とが連携して周産期医療を行う医療情報の地域連携ネットワークのこと。従来の「周産期ネットワーク」は、2回目以降の妊娠時に以前に出産した子の母子手帳を関連付けるシステムが存在していなかったため、以前に出産した子の医療情報は、2回目以降の妊娠時には医師による問診による確認が必要など作業が煩雑となっていた。今回、同社が特許を取得した発明により、2回目以降の妊娠時の診察において、以前に出産した子の母子手帳の情報や妊婦健診の診察情報を容易に活用することが可能になったとしている。

■ダイヤHD <6699>  904円  +22 円 (+2.5%)  本日終値
 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が高い。この日、グループ企業のダイヤゼブラ電機が、アンモニアを筆頭とした次世代燃料エンジン用の超高エネルギー点火システムの製品開発に着手したと発表。これを手掛かり視した買いが集まったようだ。自動車の電動化とともに、カーボンフリー化を促すと期待されているアンモニア燃料の安定的な燃焼には、点火系で非常に高いエネルギーの火花放電が必要となる。同社は独自の基礎研究を進めた結果、アンモニア燃料100%の安定燃焼を実現。同社によると、アンモニアの100%燃焼の成功は、公表されている限りでは世界初という。今回の成果を踏まえ、従来の製品と比べ6倍以上の点火エネルギーの出力が可能な点火コイル技術と、1000分の1秒レベルで複数回の火花放電ができるマルチ点火技術を組み合わせ、全体で12倍以上の点火エネルギーが出力できるシステムの開発を進める。2024年3月に試作品の完成を予定する。

■Jテック・C <3446>  2,885円  +54 円 (+1.9%)  本日終値
 ジェイテックコーポレーション<3446>が後場プラスに転じた。午後1時ごろ、日本医療研究開発機構(AMED)が公募した23年度「橋渡し研究プログラム(シーズF)」において、同社がその他参加機関として参加し提案した研究開発課題が採択されたと発表しており、好材料視された。今回採択された研究開発課題「ヒト弾性軟骨デバイスを用いた小児顔面醜形に対する新規治療法の開発(令和5年度~令和9年度)」は、橋渡し研究支援機関として大阪大学、研究代表機関として東京大学、その他参加機関として同社及びその他関連大学、医療機関、再生医療会社が参加し提案されたもの。なお、同件による23年6月期業績への影響は軽微としている。

■ステムセル研究所 <7096>  2,370円  +43 円 (+1.9%)  本日終値
 ステムセル研究所<7096>が反発。23日の取引終了後、保管してある「さい帯」を用いた「さい帯由来幹細胞培養上清液製造サービス」を6月1日に開始すると発表しており、好材料視された。同サービスは医療機関からの製造委託により、同社に保管をした子どもの「さい帯」から幹細胞を取り出し、増幅培養をして幹細胞培養上清液を製造するというもの。なお、さい帯保管サービスは21年4月に同社が開始した国内初のサービスとなる。

●ストップ高銘柄
 エヌリンクス <6578>  306円  +80 円 (+35.4%) ストップ高   本日終値
 鉄人化計画 <2404>  392円  +80 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 ランシステム <3326>  432円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 マキュリRI <5025>  638円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 ログリー <6579>  784円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 など、1銘柄

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