市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヤマザキ、トラースOP、ポート

ヤマザキ <日足> 「株探」多機能チャートより
■スタジオアリス <2305>  2,167円  -15 円 (-0.7%)  本日終値
 スタジオアリス<2305>が冴えない。16日の取引終了後に発表した4月の月次売上高が前年同月比10.7%減となり、2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。買い上げ点数は同2.7%増となったものの、撮影件数が同12.3%減と落ち込んだ。

■ヤマザキ <6147>  416円  +80 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値
 ヤマザキ<6147>が後場急上昇。午後1時ごろ、4輪・2輪車用部品の設計・開発・製造・販売を行う山田製作所(群馬県伊勢崎市)と業務提携すると発表したことが好感された。省力省人化設備の開発・設計・製造・販売において、相互に経営資源を提供することでシナジーを創出するのが狙い。なお、24年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■トラースOP <6696>  522円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 トラース・オン・プロダクト<6696>がストップ高。電力大手7社が16日、6月1日から電気料金の値上げを実施すると発表した。これを受け、エアコンなどで電気使用量が増える夏場に向けて省エネニーズが高まるとの思惑から、関連銘柄の一角に物色の矛先が向かっている。AI(人工知能)を活用した電力コスト削減システム「AIrux8(エーアイラックスエイト)」を展開するトラースOPをはじめ、直近好決算を発表した電力削減コンサルのグリムス<3150>、省エネ関連事業を手掛けるSDSホールディングス<1711>などが高い。

■ポート <7047>  1,640円  +131 円 (+8.7%)  本日終値
 ポート<7047>は大幅続伸。電力大手7社は6月1日から電気料金の値上げを実施することを発表、最大4割程度の大幅な値上げとなるなど家計や企業への負担は大きいが、これを受けて電力株に買いが集まる一方、電力コンサルや新電力(新たに参入した小売電気事業者)の商機が高まる可能性も指摘されている。同社は就職紹介などの人材サービスのほかエネルギー関連事業にも参入している。大手電力による料金値上げは同社が展開する自社販売支援サービスエネルギー領域にポジティブな影響を与えることを16日取引終了後に発表しており、これを手掛かり材料に投資資金の攻勢が続いている。

■ひらまつ <2764>  292円  +21 円 (+7.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 ひらまつ<2764>が3日ぶりに反発した。16日の取引終了後、4月度の単体月次業績(速報)を発表した。全社売上高は前年同月比25.8%増の11億4100万円となった。堅調な業況を評価した買いが集まった。レストラン事業は同17.1%増の4億5300万円。ブライダル事業は同41.6%増の3億2500万円、ホテル事業は同25.9%増の3億5400万円だった。経済活動の正常化を背景に、外食需要や国内旅行、インバウンドによる海外旅行客の訪日需要が一段と高まり、各事業とも大幅な増収となった。

■ヘッドウォータース <4011>  18,400円  +1,130 円 (+6.5%)  本日終値
 ヘッドウォータース<4011>が続急伸。前日に値幅制限上限の3000円高に買われる人気となったが、きょうも目先筋の利益確定売りをこなし上値指向を継続、4月19日につけた年初来高値1万8440円を更新した。人工知能(AI)を活用したソリューション事業を展開するが、生成AI分野にも積極注力の構えをみせている。そうしたなか、16日取引終了後に生成AIモデルの研究開発企業であるrinna(東京都渋谷区)とパートナー基本契約を締結し、Azure OpenAI ServiceやGPT4を用いた言語モデルAIサービスで協業強化を行うことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■中越パルプ工業 <3877>  1,241円  +63 円 (+5.4%)  本日終値
 中越パルプ工業<3877>が急伸し、連日で年初来高値を更新した。この日、セルロースナノファイバーを使用した化粧品原料の販売を開始したと発表しており、材料視されたようだ。持続可能な植物由来原料への需要が増大するなか、未利用竹材を含む国産竹100%の天然繊維を使用。同原料を配合することで、増粘性や洗浄性、保湿性など幅広い機能を付与できるようになるとしている。

■パンチ工業 <6165>  463円  +19 円 (+4.3%)  本日終値
 パンチ工業<6165>が大幅高。金型部品大手でオーダーメイドなどで高技術力を発揮し、中国向けで実績が高い。16日取引終了後、ロボット・宇宙技術開発ベンチャーのダイモン(東京都大田区)と技術パートナー契約を締結することを発表した。ダイモンが手掛ける月面探査計画「Project YAOKI」の一員として参画する予定にある。これを材料視する買いが集中した。同社株は前週末発表した24年3月期の業績予想が低調で、今週初の15日にマドを開けてストップ安に売り込まれていた。それだけに値ごろ感も意識され、目先リバウンドを狙った短期筋の追随買いを誘っている。

■明治機械 <6334>  540円  +21 円 (+4.1%)  本日終値
 明治機械<6334>が大幅続伸。午前9時ごろ、不二輸送機工業(山口県山陽小野田市)から自動開袋機の製造を受注したと発表しており、好材料視された。不二輸送機が取引先から荷台からの原料などの積み下ろし、袋詰め状態の開袋、袋内の原料などの空気輸送・配合などの一連の工程を自動化・省力化する案件を新規受注したのに伴い、自動開袋機の製造を受注したという。なお、受注金額は23年3月期連結売上高(63億600万円)の10%未満に相当する額としている。

■スパイダープラス <4192>  658円  +20 円 (+3.1%)  本日終値
 スパイダープラス<4192>は5日続伸。16日の取引終了後、基本特許「詳細図自動切り出しAI」を取得したと発表しており、これが買い材料視された。「詳細図自動切り出しAI」は、建物構造図の詳細図から特定の領域を切り出す作業を自動化するAI(人工知能)技術。同特許の活用により、切り出す作業に従来要していた時間を約70%削減することが可能になるという。

●ストップ高銘柄
 オウケイウェイヴ <3808>  82円  +30 円 (+57.7%) ストップ高   本日終値
 大水 <7538>  364円  +80 円 (+28.2%) ストップ高   本日終値
 SANKO <2762>  243円  +50 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 サイバー・バズ <7069>  1,467円  +300 円 (+25.7%) ストップ高   本日終値
 PCデポ <7618>  461円  +80 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 ダントーHD <5337>  491円  -100 円 (-16.9%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均