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【材料】ジーニー---23年3月期は売上収益64.55億円、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を推進

ジーニー <日足> 「株探」多機能チャートより

ジーニー<6562>は11日、2023年3月期連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が64.55億円、売上総利益が51.42億円、営業利益が24.57億円、税引前利益が22.79億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が21.14億円となった。

広告プラットフォーム事業の売上収益は39.18億円、セグメント利益は21.63億円(前年同期は17.19億円の利益)となった。当期は、サプライサイドビジネスにおいては、Web広告のページの長さやユーザー行動に応じた柔軟な配信制御を可能にする「GENIEE Auto Ads」の提供を開始したほか、プロダクトの大幅なアップデートや拡販を行った。また、デマンドサイドビジネスにおいては、コロナ禍でも伸びているECサイトやオンラインサービスを中心に事業を拡大した。さらに、リテールメディア向け収益最大化プラットフォーム「GENIEE RMP」の提供を開始した。媒体者向け収益最大化プラットフォーム「GENIEE SSP」と、広告主向け広告効果の最大化プラットフォーム「GENIEE DSP」のテクノロジーやプラットフォームの技術知見を活用し、小売・EC事業者向けに特化してサービスを提供する。デジタルOOH領域においては、Google提供のDSP「ディスプレイ&ビデオ360」と連携を開始し、屋外広告媒体との新規取引や新規DSPとの連携など、継続的に広告配信面の拡大と流通量の増加に努めた。

マーケティングSaaS事業の売上収益は19.76億円、セグメント利益は0.85億円(同0.48億円の利益)となった。当期は、「GENIEE SFA/CRM」などの各プロダクトの機能強化を進めたほか、ChatGPTを用いたメッセージ自動作成機能をリリースし、「GENIEE CHAT」の一機能としてサービスの提供を開始した。追加機能としては、商品に関連するキーワードを入力するだけでメッセージを複数自動作成することが実現した。また、重点領域であるEC顧客(D2C)へのサービス拡充及び収益機会の拡大のため、Hypersonicを完全子会社化し、「GENIEE DSP」による広告出稿、「GENIEE CHAT」によるユーザーの離脱防止やコンバージョン改善、「CATS」による広告の効果計測や分析レポート等の機能を追加しプロダクト機能を強化・拡充した。

海外事業の売上収益は7.83億円、セグメント利益は3.38億円(同1.63億円の利益)となった。当期は、Zelto,Inc.(以下、Zelto)を完全子会社化した。Zeltoを完全子会社とすることで、広告プラットフォーム事業における「GENIEE SSP」や海外事業において、弊社提供サービスとの連携・機能拡充とともに、世界各地のインターネットメディアへ価値提供が可能となる。

2024年3月通期の連結業績予想については、売上収益が前期比148.7%増の96.00億円、売上総利益が同151.7%増の78.00億円、営業利益が同81.4%増の20.00億円、税引前利益が同83.4%増の19.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同70.9%増の15.00億円を見込んでいる。

《SI》

 提供:フィスコ

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