日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
12日の東京株式市場は売り買いを交錯させる展開となり、日経平均株価は2万9000円近辺で弱含みも一進一退の値動きが予想される。前日の米国株市場ではNYダウが一時400ドルを超える下落をみせるなど波乱含みの展開となった。米地銀株の急落を受け金融システム不安が再び意識され、マーケットのセンチメントが悪化した。ただ、米長期金利の低下を背景にハイテク株への買いが目立ち、ナスダック総合株価指数は小幅ながら続伸している。NYダウも売り一巡後は下げ渋り、終値ベースでは220ドルあまりの下落となった。東京市場では前日に日経平均が朝安後に戻り足となり、わずかながらプラス圏で着地する底堅さを発揮した。企業の決算発表を受け好業績株に買いが集まり全体を支える形となっているが、きょうも個別株への物色意欲が日経平均の値動きに反映されそうだ。なお、きょうはオプションSQ算出日となり、出足はやや不安定な動きとなる可能性がある。
11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比221ドル82セント安の3万3309ドル51セントと4日続落。ナスダック総合株価指数は同22.065ポイント高の1万2328.507だった。
日程面では、きょうは4月のマネーストックなど。海外では、1~3月期マレーシアGDP、4月のインド消費者物価指数(CPI)、1~3月期英GDP(速報値)、5月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・速報値)など。
出所:
MINKABU PRESS