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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 神戸鋼、日産自、WSCOPE (11日大引け後 発表分)

神戸鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより

 5月11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 神戸鋼 <5406> [東証P]  ★前期経常が上振れ着地・今期は22%増益へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比14.6%増の1068億円になり、従来予想の920億円を上回って着地。続く24年3月期も前期比21.7%増の1300億円に伸びる見通しとなった。今期は神戸発電所4号機の稼働や燃料費調整の時期ずれ影響の改善などで電力事業の利益が急増する計画。アルミ板・素形材・溶接・建設機械で調達コスト上昇分の販売価格への転嫁を進めることも大幅増益に貢献する。

 タカミヤ <2445> [東証P]  ★今期経常は49%増で4期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比22.8%増の24億円に伸びて着地。続く24年3月期も前期比49.2%増の35.8億円に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は仮設機材のレンタル・販売事業で新型足場「Iqシステム」の利用者増加などを背景に、2ケタ増収増益を見込む。

 電算システム <4072> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は45%増益で着地
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比45.0%増の11.8億円に拡大して着地。収納・集金代行サービスで企業と自治体の顧客獲得が進んだうえ、システム運用の効率化で採算が向上したことが寄与。情報サービス事業ではクラウドサービス分野や情報セキュリティ商材が好調だった。

 フレクト <4414> [東証G]  ★今期経常は2.1倍増で3期連続最高益更新へ
 ◆23年3月期の経常利益(非連結)は前の期比6.3%増の2.5億円に伸びて着地。続く24年3月期も前期比2.1倍の5.4億円に急拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は大手企業の旺盛なDX需要が続くなか、クラウドインテグレーションサービスが伸び、20.5%の大幅増収を見込む。不採算プロジェクトの終了に伴う利益率の改善なども大幅増益に貢献する。

 Arent <5254> [東証G]  ★今期経常を40%上方修正・3期ぶり最高益更新へ
 ◆23年6月期の連結経常利益を従来予想の2億8600万円→4億円に39.9%上方修正。増益率が20倍→29倍に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力とするプロダクト共創開発の受注額が堅調に推移することに加え、原価および経費の抑制も利益を押し上げる。

 ユニプレス <5949> [東証P]  ★今期経常は29%増益、前期配当を5円増額・今期は10円増配へ
 ◆23年3月期の連結経常損益は50.2億円の黒字(前の期は47.1億円の赤字)に浮上し、従来予想の18億円の黒字を上回って着地。続く24年3月期の同利益は前期比29.3%増の65億円に伸びる見通しとなった。今期は自動車メーカーの生産回復を背景にプレス部品の受注が堅調に推移するほか、合理化の進展などで採算が大きく改善する。
  併せて、前期の年間配当を15円→20円(前の期は10円)に増額し、今期も前期比10円増の30円に増配する方針とした。

 ジャパンエン <6016> [東証S]  ★今期経常は2.2倍増益、前期配当を10円増額・今期は15円増配へ
 ◆23年3月期の経常利益(非連結)は前の期連結比11.3%増の6.8億円に伸びて着地。続く24年3月期も前期比2.2倍の15億円に急拡大する見通しとなった。今期は豊富な受注残高を背景に主機関の売上高が大きく伸びるほか、修理・部品等の増収増益を見込む。
  併せて、前期の年間配当を30円→40円(前の期は22円)に増額し、今期も前期比15円増の55円に増配する方針とした。

 ワイエイシイ <6298> [東証P]  ★今期経常は2.3倍増で17期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比3.4%増の15.4億円で着地。続く24年3月期は前期比2.3倍の36億円に急拡大し、17期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はメカトロニクス関連事業と電子機器関連事業の好調が継続するほか、ディスプレイ関連事業と産業機器関連事業の収益改善を見込む。

 WSCOPE <6619> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は3.8倍増益で着地
 ◆24年1月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.8倍の20.5億円に急拡大して着地。主力のリチウムイオン二次電池用セパレーターが電気自動車(EV)向けに販売が大きく伸びたことが寄与。為替差益やデリバティブ評価益を計上したことも大幅増益に貢献した。
  上期計画の21億円に対する進捗率は97.9%に達しており、業績上振れが期待される。

 日産自 <7201> [東証P]  ★今期最終は42%増益、前期配当を5円増額・今期は5円増配へ
 ◆23年3月期の連結最終利益は前の期比3.0%増の2219億円で着地。続く24年3月期は前期比42.0%増の3150億円に拡大する見通しとなった。今期は半導体不足の影響が緩和し、グローバル販売台数が400万台(前期比21%増)に伸びる計画。北米の回復をはじめ全地域で販売が増加する。販売価格の改定効果なども収益拡大につながる。
  併せて、前期の年間配当を5円→10円(前の期は5円)に増額し、今期も前期比5円増の15円に増配する方針とした。

 伏木運 <9361> [東証S]  ★今期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年6月期の連結経常利益を従来予想の10億円→13億円に30.0%上方修正。増益率が6.7%増→38.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。コロナ禍からの経済正常化に伴う輸出入貨物の取扱増加を背景に売上高が堅調に推移するなか、燃料費などが想定を下回ることに加え、コスト圧縮の進展が利益を押し上げる。

 北沢産 <9930> [東証S]  ★前期経常を56%上方修正
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の4.9億円→7.6億円に55.9%上方修正。増益率が15.8%増→80.6%増に拡大する見通しとなった。業務用厨房関連事業の売上原価率が想定以上に改善したことが上振れの要因。

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