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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):商船三井、ソニーG、ギックスなど

商船三井 <日足> 「株探」多機能チャートより

商船三井<9104>:3235円(-125円)
大幅反落。先週末に23年3月期の決算を発表、経常利益は8116億円で従来計画の7850億円を上振れ着地。一方、24年3月期は2000億円で同75.4%減と大幅減益見通しであるが、市場予想とは同水準になっている。年間配当金は前期比380円減配の180円。下限としている150円との見方もあったことで、やや安心感もある内容とはみられる。ただ、これまでの利回り水準が極めて高かったため、今後の上値追い期待後退にはつながっているもよう。


コマツ<6301>:3393円(+49円)
大幅続伸。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は4907億円で前期比54.8%増となり、会社計画を500億円程度上振れ着地。また、24年3月期は4910億円の見通しとしている。横ばい予想ではあるが、前期業績の上振れもあって、市場コンセンサスを300億円以上上回っている。為替前提が1ドル=125円と保守的であり、一段の上振れ余地も大きいとみられているもよう。自社株買い期待は後退も想定以上の好決算評価の動きが優勢に。


村田製<6981>:7676円(-204円)
大幅反落。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は2979億円で前期比29.8%減益、1-3月期は256億円で前年同期比70.9%の大幅減に。会社計画は30億円程度上振れたが、市場予想は60億円程度下振れている。また、24年3月期は2200億円の見通しとしており、市場予想を1000億円程度下回る水準となっている。販売価格の引き下げなどが下振れの主因とみられる。下振れ幅の大きさにネガティブなインパクトが先行。


ソニーG<6758>:12295円(-535円)
大幅反落。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は1兆2082億円で前期比0.5%増、市場予想は100億円程度の上振れ着地とみられる。一方、24年3月期は1兆1700億円で同3.2%減の見通しとしている。1兆2500億円程度のコンセンサスに反して減益ガイダンスとなっており、株価が高値圏で推移していたことからもネガティブに反応する展開に。I&SS分野などが減益計画となっているもよう。


レーザーテック<6920>:18220円(-180円)
6日続落。先週末に第3四半期の決算を発表、1-3月期営業利益は93.5億円で前年同期比2.5倍、市場予想を30億円程度下振れ。受注高も337億円で想定をやや下回ったとみられる。四半期ごとの業績ボラティリティが高く、想定の範囲内の推移とも捉えられ、買い先行で始まったものの、徐々に値を消しマイナス圏に。


ギックス<9219>:2880円(+500円)
ストップ高。23年6月期の営業利益予想を従来の2.08億円から3.24億円(前期実績0.99億円)に上方修正している。データを用いて意思決定の精度を高めるデータインフォームドサービスで既存クライアント企業を中心に当初想定を上回る案件機会があったことに加え、計画していた研究開発活動の一部が有償案件となったため。各種費用の見直しなども利益を押し上げる要因になったとしている。


PBシステムズ<4447>:860円(+115円)
大幅に7日ぶり反発。主力事業のセキュアクラウドシステム事業で既存顧客からSaaS用プライベートクラウド基盤の大型案件を受注したと発表している。受注金額は約10.71億円。23年9月期から24年9月期にかけて売上を計上する予定。大型案件受注が好感されていることに加え、ピー・ビーシステムズ株は3月27日に年初来高値を記録した後は値下がりが続いていただけに、値頃感も買いを後押ししているようだ。


Bエンジニア<7352>:1074円(+34円)
年初来高値。エンジニアマッチングサービスを手掛けるUPTORY(仙台市)の全株式を取得し、子会社化すると発表している。取得価額は1.25億円。UPTORYはフルリモートで働くフリーランスITエンジニアの分野で独自の顧客ネットワークとノウハウを有するという。子会社化で双方の顧客基盤やITエンジニアデータベースを掛け合わせるクロスセルの実現を見込む。23年8月期の業績への影響については現在精査中。
《ST》

 提供:フィスコ

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