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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):エルミック、Mマート、きちりHD

エルミック <日足> 「株探」多機能チャートより
■図研エルミック <4770>  379円  +18 円 (+5.0%)  本日終値
 図研エルミック<4770>が急伸。24日の取引終了後、23年3月期の単体業績に関し、最終利益が計画の1億3700万円から1億7600万円(前の期比2.6倍)に上振れて着地したようだと発表した。これを好感した買いが入ったようだ。売上高は9億1000万円から9億2500万円(同15.5%増)に上振れた見込みという。販売先の拡大に加え、開発原価低減や経費削減の効果が出たとしている。

■Mマート <4380>  1,453円  +63 円 (+4.5%)  本日終値
 Mマート<4380>が大幅高で3日続伸。この日、「ChatGPT」を活用した出品・販売支援ツールを実用化し、出店社(売り手)に提供を開始したと発表しており、好材料視された。今回実用化したのは、出店社の管理画面上で所定の入力(商品名、取引単位など)をし「AIボタン」を押すと、ChatGPTが自動で200字程度の商品説明を数秒から1分以内に作成するというもの。また、その食材を使ったメニューや用途をChatGPTが作成する機能も提供する。同社では同ツールについて、3月に設立した「三方会」会員出店社へ提供を開始しており、今後は「Mマート」市場の一般の出店社にも提供するほか、日本初の業務用フリーマーケット「ラプター」など他の市場へも順次展開するとしている。

■きちりホールディングス <3082>  822円  +29 円 (+3.7%)  本日終値
 きちりホールディングス<3082>が続伸。24日の取引終了後、子会社レストランXが運営する「客席のないレストラン」で「ChatGPT」を用いた対話型AI接客の実証実験を5月22日に開始すると発表しており、好材料視された。コロナ禍からの回復期を迎えた飲食業界では人手不足が以前にも増して慢性化しており、今後予想される更なる人手不足を解消するイノベーションとして実施する。実証実験では、ディスプレー上でAI接客をするスタッフが顧客を出迎えるほか、顧客の好みに合わせた商品の提案、店のコンセプトや専用アプリの紹介、近隣の街情報なども回答するとしている。

■ファイバーゲート <9450>  1,180円  +38 円 (+3.3%)  本日終値
 ファイバーゲート<9450>が後場に入って強含み、年初来高値を更新した。同社はきょう、電気自動車(EV)用充電インフラを提供するTerra Motors(テラモーターズ、東京都港区)と業務提携したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。両社は、通信及びEVインフラを通して顧客の課題解決に取り組む企業として事業シナジーを生み、相互の顧客紹介でサービスの付加価値向上と事業発展を加速させるとしている。

■セキュア <4264>  1,097円  +34 円 (+3.2%)  本日終値
 セキュア<4264>が後場に一段高となった。この日、AIを活用したSECURE AI STORE LAB 2.0(セキュア・エーアイストアラボ・2.0)を新宿住友ビル地下1階にオープンすると発表し、材料視されたようだ。これまで同社は2020年から自社で無人化店舗の「SECURE AI STORE LAB」を運営してきた。今回は23年2月に提携を発表した米スタートアップ企業のAiFiの技術を活用。ネットワークカメラの映像を独自AIで解析し、レジレス・無人店舗の運営を実用化したという。オープン日は6月1日を予定。米エヌビディア<NVDA>からAIプラットフォームの提供・技術支援を、レノボ・ジャパン(東京千代田区)から解析サーバーの提供と技術支援を受けているという。

■川岸工業 <5921>  2,789円  +85 円 (+3.1%)  本日終値
 川岸工業<5921>が大幅続伸し年初来高値を更新。24日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(22年10月~23年3月)単独業績について、売上高が105億円から131億5100万円(前年同期比17.4%増)へ、営業利益が4億円から8億3400万円(同11.4%減)へ、純利益が3億3500万円から7億5200万円(同9.8%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。前期に受注した採算性の良い大型工事が完成したことに加えて、工場稼働率の向上などが寄与した。

■レナサイエンス <4889>  493円  +15 円 (+3.1%)  本日終値
 レナサイエンス<4889>が反発。24日の取引終了後、広島大学と包括的研究協力に関する協定書を締結したと発表しており、好材料視された。今回の包括的研究協力協定は、産学の連携を通して、医師主導治験実施を含めた医薬品及びプログラム医療機器の共同研究開発を行い、研究開発の効率化や推進、人材育成などを図ることが目的。今後、複数の医薬品の医師主導治験や、プログラム医療機器の臨床性能試験を継続的に実施しつつ、広島大学の医療シーズの共同開発も視野に入れるとしており、23年度は、非小細胞肺がん及び皮膚血管肉腫に対する探索的第2相試験を医師主導治験として実施するという。また、オープンイノベーションに基づく医薬品及びプログラム医療機器実用化研究の推進、アントレプレナー・創薬・AI人材の育成、スタートアップ企業の育成などの分野においても包括的な研究協力を行うという。

■石塚硝子 <5204>  1,601円  +46 円 (+3.0%)  本日終値
 石塚硝子<5204>が続伸し年初来高値を更新。24日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、売上高が560億円から567億4900万円へ、営業利益が10億円から22億1000万円(前の期比15.4%減)へ、最終損益が10億円の赤字から2億5200万円の黒字(同88.8%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。会計基準の変更に伴い売上高の前の期との比較はできないものの、第3四半期以降のエネルギー価格をはじめとする諸資材価格の更なる高騰に対して、一部販売価格改定の取り組みの効果やグループを挙げたコスト削減に取り組んだことが奏功した。

■ユニリタ <3800>  1,875円  +51 円 (+2.8%)  本日終値
 ユニリタ<3800>が3日続伸。24日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、売上高が109億円から115億4500万円(前の期比10.6%増)へ、営業利益が7億5000万円から9億1500万円(同32.0%増)へ、純利益が5億6500万円から7億5500万円(同44.6%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。産業界のDX推進への取り組みや旺盛なIT投資意欲を背景にした主要顧客層である大手企業のIT投資拡大を受け、好調な受注環境が下期も維持されたことが要因としている。

■ブイキューブ <3681>  515円  +8 円 (+1.6%)  本日終値
 ブイキューブ<3681>が反発。24日の取引終了後、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ<ZM>が提供する音声クラウド型サービス「Zoom Phone」の販売を4月24日に開始したと発表しており、好材料視された。今回、提供を開始するのは既存の電話番号を活用し、固定電話やZoomのアプリケーションをインストールしているパソコン・スマートフォンなどから、自宅や外出先からでも代表電話や内線の応答ができる「Zoom Phone」(プレミスピア接続)と、新規の電話番号で利用できる「Zoom Phone」(Native)。ブイキューブは19年からZoomの販売パートナーとしてサービスを展開。ここで培ったノウハウを生かし、Zoom Phoneと連携するZoomサービスをすべてワンストップで提供するとしている。

●ストップ高銘柄
 ヘリオスTH <6927>  649円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 カルナバイオサイエンス <4572>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 Arent <5254>  5,360円  +700 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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