【市況】【↓】日経平均 大引け| 9日ぶり反落、高値警戒感から利益確定売りが優勢 (4月19日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 28619.84
高値 28677.22(09:15)
安値 28531.54(10:31)
大引け 28606.76(前日比 -52.07 、 -0.18% )
売買高 9億4380万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆3673億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は9日ぶり反落、目先上昇一服場面に
2.米大手金融機関の決算はまちまちで方向感欠く
3.企業の決算発表本番を来週に控え見送りムード
4.円安進行は輸出株やインバウンド関連に追い風
5.半導体主力株軟調も銀行株が買われ全体支える
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比10ドル安と小幅に反落した。決算を発表したゴールドマン・サックス・グループ<GS>やジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>が下落し指数を押し下げた。
東京市場では、前日の米国株市場が冴えない値動きだったことを受けて買い手控えムードが広がり、日経平均株価は久しぶりに下値を探る展開となった。
19日の東京市場は、朝方から売りに押される展開となった。前日の欧州株市場はほぼ全面高に買われたものの、米国株市場では大手金融株の決算がまちまちだったことから強弱観が入り乱れ、方向感に欠く展開となった。東京市場でも手掛かり材料難が意識される形に。来週から本格化する国内企業の決算発表を前に、積極的な買いが見送られ、前日まで日経平均が8日続伸していたこともあり、目先スピード警戒感からの利益確定売りが優勢となった。ただ、外国為替市場ではドル買いの動きが強まり、1ドル134円台半ばまで円安が進んだこともあり、輸出株の一角やインバウンド関連などを中心に下値抵抗力を発揮している。また、メガバンクなど銀行株が高かったことで、TOPIXの下げはわずかにとどまった。
個別では、レーザーテック<6920>が冴えず、キーエンス<6861>も軟調。リクルートホールディングス<6098>も売りに押された。ニデック<6594>も安い。ダイキン工業<6367>も冴えない。広済堂ホールディングス<7868>、アセンテック<3565>が大幅安、新日本科学<2395>の下げも目立つ。ディップ<2379>、オーバル<7727>が売られ、アステリア<3853>も下落した。ハブ<3030>も値を下げた。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが高い。ソシオネクスト<6526>は上値を指向し、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>も堅調。ゆうちょ銀行<7182>もしっかり。パンチ工業<6165>が値上がり率トップに買われ、ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>、エコナックホールディングス<3521>、マースグループホールディングス<6419>なども値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ソニーG <6758>、東京海上 <8766>、ネクソン <3659>、OLC <4661>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約27円。うち14円はアドテスト1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733>、TDK <6762>、ファナック <6954>、テルモ <4543>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約33円。
東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)銀行業、(3)鉄鋼、(4)鉱業、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)海運業、(3)パルプ・紙、(4)金属製品、(5)その他製品。
■個別材料株
△IGポート <3791> [東証S]
岩井コスモ証券が新規「A」でカバレッジ開始。
△T&S <4055> [東証G]
画像認識AIアルゴリズムが大手精密機器メーカーの外観検査装置に採用。
△フレクト <4414> [東証G]
23年3月期は一転営業増益予想で過去最高更新へ。
△チャットW <4448> [東証G]
ビジネスチャットの値上げ発表を材料視。
△メタリアル <6182> [東証G]
ロボットベンチャーと協業で高齢者見守りロボットにチャットGPT搭載。
△守谷輸送機 <6226> [東証S]
収益予想上方修正で減益率縮小。
△NFKHD <6494> [東証S]
固定資産譲渡による特別利益の計上を発表。
△万世電機 <7565> [東証S]
23年3月期業績予想と期末配当計画を上方修正。
△カクヤスG <7686> [東証S]
酒類需要増え23年3月期業績は計画上振れ。
△セルシード <7776> [東証G]
25日線とのカイ離縮小でトレンド転換を示唆。
▼Aバランス <3856> [東証S]
東証が信用規制を実施。
▼サーキュ <7379> [東証G]
久保田社長の辞任をネガティブ視。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)パンチ <6165>、(2)エコナック <3521>、(3)UMCエレ <6615>、(4)マースGHD <6419>、(5)ダイセキS <1712>、(6)ソシオネクス <6526>、(7)東名 <4439>、(8)レアジョブ <6096>、(9)ラサ工 <4022>、(10)円谷フィHD <2767>。
値下がり率上位10傑は(1)広済堂HD <7868>、(2)アセンテック <3565>、(3)新日本科学 <2395>、(4)ディップ <2379>、(5)オーバル <7727>、(6)オーケストラ <6533>、(7)日置電機 <6866>、(8)アトラエ <6194>、(9)アステリア <3853>、(10)日産車体 <7222>。
【大引け】
日経平均は前日比52.07円(0.18%)安の2万8606.76円。TOPIXは前日比0.51(0.02%)安の2040.38。出来高は概算で9億4380万株。東証プライムの値上がり銘柄数は638、値下がり銘柄数は1081となった。東証マザーズ指数は763.49ポイント(2.13ポイント安)。
[2023年4月19日]
株探ニュース