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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 期待された一服ながら、底堅さが見られるなかでは断続的なショートカバーが入りやすい


 日経225先物は11時30分時点、前日比60円安の2万8590円(-0.20%)前後で推移。寄り付きは2万8640円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万8655円)にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まった。現物の取引開始直後に2万8680円まで買われたものの、連騰による高値警戒からロングを圧縮する動きが入りやすく、中盤にかけて一時2万8530円まで売られた。ただし、節目の2万8500円接近での押し目買い意欲は強く、終盤にかけて2万8600円水準まで下げ幅を縮めた。

 日経225先物は前日までの8営業日続伸で過熱感が意識されていたこともあり、期待された一服といったところだろう。反発して始まった東京エレクトロン <8035> [東証P]は、買い一巡後は下げに転じるなど不安定な値動きだが、アドバンテスト <6857> [東証P]はプラス圏で推移しており、半導体関連はまちまちの展開。ファーストリテイリング <9983> [東証P]が続伸し、指数を下支えしている。また、金融セクターへの物色が継続しているため、ショートを仕掛けづらくさせていることも底堅さにつながっている。リバウンド狙いの積極的なロングは期待できないだろうが、底堅さが見られるなかでは断続的なショートカバーが入りやすいだろう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.03倍と横ばいで推移している。一時14.06倍に上昇する場面が見られたが、前日に支持線として意識される25日移動平均線水準まで調整したこともあり、いったんはNTショートの利益確定に伴う巻き戻しに向かわせているようだ。

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