【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:チャットW、NXHD、ディスコ
チャットW <日足> 「株探」多機能チャートより
Chatwork<4448>がストップ高の水準となる前日比150円高の1115円に買われ、年初来高値を更新。18日、ビジネスチャットの「Chatwork」について、ビジネスプランとエンタープライズプランの利用料金の改定を発表。業績へのポジティブな影響を期待した買いを集めたようだ。改定日は7月3日。1ユーザーごとの月額料金(税抜)を、ビジネスプランでは年間契約の場合、500円から700円(月間契約では600円から840円)に、エンタープライズプランでは800円から1200円(同960円から1440円)に値上げする。
■NXHD <9147> 7,830円 +150 円 (+2.0%) 11:30現在
NIPPON EXPRESS ホールディングス<9147>が反発した。同社がオーストリアの物流企業であるカーゴ・パートナーの買収に向けて交渉していると一部で伝わった。海外事業の拡大を期待した買いを集める要因となったようだ。報道によると、買収額は10億ドル超になり得るとの見方があり、早ければ数週間以内に合意に達する可能性があるという。
■ディスコ <6146> 14,540円 +160 円 (+1.1%) 11:30現在
ディスコ<6146>は反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、23年3月期の連結営業利益について「営業利益は1100億円に迫る公算が大きい。従来の会社予想(1032億円)や市場予想の平均(QUICKコンセンサス、1066億円)の水準を上回る」と報じられたことが好感されている。記事によると、電気自動車(EV)市場の拡大などを受けて、パワー半導体向けの製造装置の出荷が伸びたほか、為替相場で円安が進んだことも追い風となったという。なお、決算発表は4月20日の予定だ。
■DyDo <2590> 4,980円 +50 円 (+1.0%) 11:30現在
ダイドーグループホールディングス<2590>がしっかり。18日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、24年1月期第2四半期に投資有価証券売却益約18億~19億円を特別利益として計上すると発表したことが好材料視されている。
■日立製作所 <6501> 7,660円 +66 円 (+0.9%) 11:30現在
日立製作所<6501>が4日続伸、全体軟調相場のなかも強さを発揮し上値指向を継続、連日の年初来高値更新と気を吐いている。IT部門が好調でトップラインは22年3月期の2ケタ伸長に続き、23年3月期も増収を確保する見通しにある。市場では「IT大手のイメージが強いが、鉄道事業も堅調で収益に貢献するなどテリトリーが広く、重電トップならではの安定感がある。海外ファンドなど機関投資家の実需買いが株価を押し上げているようだ。直近は野村証券が投資判断『Buy』で目標株価を9500円に引き上げたことなどもポジティブ視されている」(中堅証券ストラテジスト)としている。
■日本航空 <9201> 2,572円 +18 円 (+0.7%) 11:30現在
日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>の空運大手が揃って堅調な値動きを示している。脱コロナで訪日外国人が増勢基調をたどるなか、きょうの引け後に3月の訪日外国人客数が日本政府観光局から発表される。中国からの入国者には依然として一部規制の枠がかかっているものの、欧州や韓国などの外国人観光客の訪日が加速している状況で、3月分の発表を前にインバウンド関連の一角が強い動きをみせている。空運は外国人観光客の急拡大で恩恵を受ける代表的な業種として物色の対象となっている。
■タカラトミー <7867> 1,439円 +3 円 (+0.2%) 11:30現在
タカラトミー<7867>が反発している。18日の取引終了後、4月28日付で自社株37万4200株(発行済み株数の0.39%)を消却すると発表したことが好材料視されている。消却後の発行済み株数は9461万6650株となる予定だ。
■Abalance <3856> 10,030円 -3,000 円 (-23.0%) ストップ安 11:30現在
Abalance<3856>は6日ぶり反落。東京証券取引所が19日から、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表しており、これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られているようだ。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にするとしている。
■LIXIL <5938> 2,093円 -52 円 (-2.4%) 11:30現在
LIXIL<5938>は安い。18日の取引終了後に23年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を1兆5600億円から1兆4950億円(前の期比4.6%増)へ、営業利益を390億円から250億円(同64.0%減)へ引き下げており、これが嫌気されている。国内の新設住宅着工戸数の減少を背景に、新築向け商品の生産や販売数量が大幅に減少していることが主な要因。配当予想については従来の90円(前の期85円)を据え置いた。
■豊田自動織機 <6201> 7,430円 -40 円 (-0.5%) 11:30現在
豊田自動織機<6201>は冴えない。読売新聞オンラインが18日、豊田織のフォークリフト用エンジンの排出ガス性能試験を巡る不正に関し、国土交通省が同社の2機種のエンジンについて、量産に必要な国の型式指定を取り消す方針を固めたと報じた。今後の事業展開への影響を懸念した売りが優勢となったようだ。報道によると、25日に豊田織の意見を聞く「聴聞」を実施し、正式決定するという。
■フレクト <4414> 2,184円 +400 円 (+22.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
フレクト<4414>がストップ高カイ気配。クラウドソリューション事業を手掛けるが、企業の旺盛なデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を追い風に、会社側の想定を上回る案件獲得が進んでいる。18日取引終了後、23年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の2億100万円から2億6100万円(前の期比2%増)に増額し、減益予想から一転増益見通しに変わった。前の期に続く過去最高益更新となる。これを受けて投資資金が集中した。株価は2月上旬から3月中旬にかけて急落し、その後は大底圏でのもみ合いが続いていたこともあり、時価は値ごろ感からの買いが誘導されやすいタイミングにあった。
■萬世電機 <7565> 3,835円 +700 円 (+22.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
萬世電機<7565>がストップ高カイ気配となっている。同社は18日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の7億5000万円から11億円(前の期比2.0倍)に上方修正したことが好感されているようだ。売上高予想も207億円から231億2000万円(同23.9%増)に引き上げた。部品材料不足に起因する納期の長期化による影響などから一部の顧客で生産調整の動きがみられたものの、企業のデジタル化やグリーン投資などに関連する設備投資が追い風となった。また、期末配当を従来計画比5円増額の33円とすることも発表。これにより、中間配38円とあわせた年間配当は71円(前の期実績は56円)となる。
■カクヤスグループ <7686> 1,505円 +202 円 (+15.5%) 一時ストップ高 11:30現在
カクヤスグループ<7686>が一時ストップ高の1603円に買われ年初来高値を更新している。18日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、売上高が1140億円から1149億円(前の期比34.4%増)へ、営業利益が4億円から7億8000万円(前の期33億2800万円の赤字)へ、最終利益が2億円から5億5000万円(同28億800万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の5類への移行決定などを受けて、酒類需要の増加が2月並びに3月の売り上げ伸長につながったことが要因としている。なお、未定としていた期末配当予想を20円にするとあわせて発表した。年間配当は30円(前の期20円)となる予定。
■セルシード <7776> 571円 +63 円 (+12.4%) 11:30現在
セルシード<7776>がマドを開けて続急騰、600円近辺を横に走る25日移動平均線とのマイナスカイ離解消に向けた動きで大勢トレンド転換を示唆している。東京女子医大発のバイオベンチャーで医療用細胞シートの開発を手掛け、食道の機能再生をはじめ再生医療関連の有力株としてマーケットの注目度が高い。温度応答性細胞培養器材製品が米食品医薬品局(FDA)のメディカルデバイスマスターファイル登録などが材料視された経緯があるが、需給先行のモメンタム相場が続いており、今月に入って信用規制解除を絡め再び投資資金攻勢の思惑が浮上している。
●ストップ高銘柄
東京衡機 <7719> 247円 +50 円 (+25.4%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
アジア開発キャピタル <9318> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安売り気配 11:30現在
など、2銘柄
株探ニュース