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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):大黒天、東名、サークレイスなど

大黒天 <日足> 「株探」多機能チャートより

大黒天<2791>:5300円(+525円)
大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は27.5億円で前年同期比55.1%減と大幅減益になっている。関西物流RMセンターの立ち上げ費用に加え、原材料価格などの高騰が響いているようだ。ただ、12-2月期は16.8億円で同29.3%減と減益幅は縮小する形に。通期計画39.2億円、前期比54.1%減の達成確度などは高まり、過度な警戒感の後退につながっているようだ。


ブックオフGHD<9278>:1443円(+135円)
大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は24.1億円で前年同期比51.1%増となり、通期計画は従来予想の22.5億円から26億円、前期比47.2%増に上方修正。国内売上がトレーディングカード・ホビーやアパレル、貴金属・時計・ブランドバッグなどの伸長で想定を大きく上回り、海外事業でもマレーシアや米国の売上が想定超。大型IT投資の費用計上も想定を下回って推移のようだ。上半期決算時に続く上方修正となる。


Sansan<4443>:1722円(+176円)
大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、12-2月期営業利益は6.1億円で前年同期比65.9%増となっている。上半期は0.7億円の赤字であったほか、22年5月期通期で6.3億円の水準であったことから、想定以上の収益改善と捉えられている。営業強化などにより、契約件数が順調に拡大しているもよう。第3四半期累計営業利益は5.4億円であり、通期の市場コンセンサス9.5億円程度の上振れも想定される形に。


ファーストリテ<9983>:33000円(+2730円)
大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、12-2月期営業利益は1032億円で前年同期比47.7%増となり、市場予想を100億円強上振れる着地になっている。海外ユニクロ事業の売上が想定以上に好調のもよう。つれて、通期予想は従来の3500億円から3600億円、前期比21.1%増に上方修正、コンセンサスは従来会社計画下振れであったため、ポジティブなサプライズが先行。急回復している中国では3月の販売状況も極めて好調のようだ。


東名<4439>:1936円(-500円)
ストップ安。前日に上半期の決算を発表、営業利益は7.4億円で前年同期比9億円の損益改善となり、従来予想の5.9億円を上振れる着地に。ただ、12-2月期は2.7億円にとどまり、第1四半期の4.7億円との比較では減益となっている。オフィス光119事業、オフィスソリューション事業ともに前四半期比で減益に。第1四半期決算後は通期上振れ期待で株価の水準訂正も進んでいたため、収益水準鈍化で目先の出尽くし感が優勢に。


クリングル<4884>:1008円(+65円)
一時ストップ高。脊髄損傷急性期患者に対して組み換えヒトHGF(肝細胞増殖因子)タンパク質製剤を投与する第3相臨床試験の患者組み入れが完了したと発表している。最終症例の6カ月間の経過観察を終了した後、全症例の有効性及び安全性データの解析・評価を行う予定。HGFは成熟肝細胞の増殖を促進する因子として発見された生理活性タンパク質。様々な組織・臓器の再生と保護を担う多才な生理活性を有するという。


サークレイス<5029>:741円(+100円)
ストップ高。ハイブリッドテクノロジーズ<4260>とエンジニアリング営業支援のグロースリンク(東京都新宿区)との間でベトナムに合弁会社を6月に設立することを視野に入れ、基本合意したと発表している。出資比率はサークレイス75%、ハイブリッドテクノロジーズ12.5%、グロースリンク12.5%。顧客向けSalesforceプラットフォーム関連開発のグローバル展開と100名以上のIT人材を擁する体制の構築が目的。


ウォンテッドリー<3991>:1891円(+172円)
大幅に反発。23年8月期第2四半期累計(22年9月-23年2月)の営業利益を前年同期比66.0%増の7.93億円と発表している。企業が人材採用活動でインターネットの活用を拡大する中、求人情報を取り扱うビジネスSNSプラットフォーム「Wantedly」が堅調に推移した。営業費用が減少したことも利益押し上げに寄与した。通期予想は前期比23.8%増の15.50億円で据え置いた。進捗率は51.2%。
《ST》

 提供:フィスコ

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