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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):BASE、DMG森精機、ソフトバンクG

BASE <日足> 「株探」多機能チャートより
■ハローズ <2742>  3,170円  +70 円 (+2.3%)  本日終値
 ハローズ<2742>が3日続伸。11日の取引終了後に発表した24年2月期単独業績予想で、売上高1829億7700万円(前期比5.1%増)、営業利益91億7000万円(同1.3%増)、純利益64億8000万円(同4.5%増)と増収増益を見込むことが好感された。引き続き新規出店及び既存店の改装を積極的に行い、顧客満足度の高い店舗により商勢圏内での優位性確立を目指すという。なお、23年2月期決算は、売上高1741億700万円(前の期比6.6%増)、営業利益90億5200万円(同4.2%増)、純利益62億100万円(同4.5%増)だった。

■BASE <4477>  281円  +6 円 (+2.2%)  本日終値
 BASE<4477>が3日続伸。11日の取引終了後、BNPL(後払い決済)事業に参入したと発表したことが好感された。「BASE」を利用するショップを対象に、4月11日から自社開発したD2C向け後払い決済「あと払い(Pay ID)」の提供を開始した。「あと払い(Pay ID)」は、D2Cのブランドなどがネットショップを作成できるストアフロント型のECサービスにおいて、利用客が商品を購入する際に、ID決済ログインから支払いまで自社サービス内においてワンストップで提供する、国内初のスキームを構築したことが特徴としている。

■DMG森精機 <6141>  2,126円  +35 円 (+1.7%)  本日終値
 DMG森精機<6141>や津田駒工業<6217>がしっかり。日本工作機械工業会が11日に発表した3月の受注速報によると、受注総額は前年同月比15.2%減の1410億1600万円だった。対前年比では大幅な減少となったが、対前月比では13.6%増となった。更に、内閣府が12日に発表した2月の機械受注統計は、設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」(季節調整済み)は前月比4.5%減となったものの、市場予想(6.5%減)を上回る結果となった。機械株に対しては、受注状況の底入れを期待した投資家の買いが支えとなったようだ。牧野フライス製作所<6135>やオークマ<6103>が堅調。不二越<6474>、アマダ<6113>も高い。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,178円  +76 円 (+1.5%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が朝方に一時4%を超す上昇となった。同社の孫正義会長兼社長が、傘下の英半導体設計会社のアームの上場について、今週中に米ナスダックと合意すると一部で報じられた。IPO(新規株式公開)に伴う資金調達を受けた財務体質の改善効果を見込んだ買いが入ったとみられている。アームを巡っては米国での単独上場を目指しており、IPOにより少なくとも80億ドルの調達を目指す見通しだと、3月の段階で報じられていた。

■パーソルHD <2181>  2,645円  +35 円 (+1.3%)  本日終値
 パーソルホールディングス<2181>はしっかり。11日の取引終了後、23年3月期の期末配当予想の修正を発表した。これまでの21円から40円(前の期の期末比18円増配)に増額した。年間配当は61円(前の期比19円増配)となる。また、24年3月期から26年3月期までの次期中期経営計画において、目標配当性向を約50%とする方針を示しており、買いを集めたようだ。あわせて同社は23年3月期の連結業績に関し、最終利益が計画の305億円から204億円(前の期比36.1%減)に下振れる見通しとなったと発表した。豪州連結子会社の運営事業や、ミイダスにおけるソフトウェア等事業資産を含め、23年1~3月期において減損損失を合計で約123億円計上する見込みとなった。

■学研ホールディングス <9470>  864円  +11 円 (+1.3%)  本日終値
 学研ホールディングス<9470>が3日続伸した。11日の取引終了後、ベトナム企業のDTPエデュケーションソリューションズ(ホーチミン市)と資本・業務提携契約を締結したと発表した。海外事業の拡大を期待した買いが入ったようだ。学研HDは、ベトナムで英語教科書・参考書の出版やデジタル教材などを手掛けるDTP社の35%の株式を取得した。学研の豊富なコンテンツをベトナム市場に展開するほか、有料の学習サービスの提供などを進めていくという。

■Jフロント <3086>  1,355円  +17 円 (+1.3%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>が年初来高値を更新した。11日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。売上収益は前期比14.8%増の4130億円、最終利益は同79.1%増の255億円を見込む。年間配当は同2円増配の33円を予定しており、これらを好感した買いが集まったようだ。百貨店事業では富裕層による消費が好調に推移すると見込むほか、インバウンド消費も回復すると想定。SC事業では基幹店改装効果も表れるとみる。

■イオンモール <8905>  1,780円  +20 円 (+1.1%)  本日終値
 イオンモール<8905>はしっかり。11日の取引終了後に発表した24年2月期の連結業績予想で、売上高4470億円(前期比12.2%増)、営業利益585億円(同33.0%増)、純利益270億円(同2.1倍)と大幅増益を見込むことが好感された。今期は、中国で1モール、カンボジアで物流センター1施設の新規オープンを計画するほか、既存モールでは専門店の入れ替えによるリニューアルや増床、オペレーションレベルの向上に向けた取り組みを強化。一方で、国内では4物件のオープンを計画するほか、既存モールの増床及びリニューアルを積極的に推進し業績向上を狙う。23年2月期決算は、売上高3982億4400万円(前の期比25.7%増)、営業利益439億7900万円(同15.0%増)、純利益129億9400万円(同32.6%減)だった。

■USMH <3222>  1,081円  +7 円 (+0.7%)  本日終値
 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>が続伸した。11日の取引終了後に23年2月期の連結決算の発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比49.7%増の20億円の見通し。業績が底入れしたと受け止めた投資家の買いを促したようだ。営業収益は同3.5%増の7338億円を見込む。同社は中期経営計画も公表しており、店舗収益と店舗外収益、ビジネス領域の拡大などを通じ、売上高の増加と営業利益率の上昇を図る方針を示している。

■三菱重工業 <7011>  5,136円  +30 円 (+0.6%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が4連騰。防衛省が11日、2022年12月策定の防衛力整備計画に基づくスタンド・オフ防衛能力に関する事業に関し、同社との契約成立を発表した。三菱重に対する中期的な業績へのポジティブなインパクトが意識され、買いを集めたようだ。今回の契約は、反撃能力として日本を攻撃しようとする相手の射程圏外から攻撃できるスタンド・オフ・ミサイルの開発や量産に関するもの。このうち「12式地対艦誘導弾能力向上型(地発型)」と離島防衛用の「高速滑空弾」に関しては、23年度より量産に着手し、納入は26年度及び27年度となる見込み。12式地対艦誘導弾能力向上型(地発型・艦発型・空発型)と潜水艦発射型誘導弾の開発も進める。

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