【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):いちごホテル、スパイダー、エクスM
いちごホテル <日足> 「株探」多機能チャートより
いちごホテルリート投資法人<3463>は切り返し急。この日朝方、16日付で開示した公募増資を中止すると発表しており、希薄化懸念の後退を手掛かりにした買いが入った。これに伴い、同じく16日付で開示した資金借り入れやホテルの取得・貸借も中止する。23年1月期決算における賃料の集計に事務的な誤りがあり、一部期間について二重に計上されていたことが判明したことを考慮し、公募増資の中止を決めたという。二重計上による影響額は現在調査中としているが、一口当たり分配金についておおよそ100円程度と見込まれるという。
■スパイダープラス <4192> 549円 +20 円 (+3.8%) 本日終値
スパイダープラス<4192>が大幅反発。27日の取引終了後、経済産業省の「IT導入補助金2023」制度におけるIT導入支援事業者として採択されたと発表しており、好材料視された。IT導入補助金は中小企業・小規模事業者などを対象に、自社の課題・ニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助する制度。今回の採択を受けて、中小企業や小規模事業者が同社の「SPIDERPLUS」を導入しやすくなり、需要増につながることが期待されている。
■エクスモーション <4394> 883円 +19 円 (+2.2%) 本日終値
エクスモーション<4394>は3日続伸。27日の取引終了後、ソフトウェア・システムのテスト業務と品質管理業務を専門とする日の出ソフト(大阪市西区)の全株式を3月28日に取得し子会社化すると発表したことが好感された。エクスMが注力しているソフトウェア検証業務を遂行する体制を強化し、更なる事業規模の拡大を図ることが狙い。取得価額は非開示。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■日本パレットプール <4690> 2,015円 +41 円 (+2.1%) 本日終値
日本パレットプール<4690>が続伸。27日の取引終了後、23年3月期の期末一括配当予想を35円から40円へ引き上げたことが好感された。なお、前期実績は記念配当5円を含む40円だった。
■アイケイケイ <2198> 691円 +14 円 (+2.1%) 本日終値
アイ・ケイ・ケイホールディングス<2198>が3日続伸し、昨年来高値に接近した。27日取引終了後に株主優待制度の拡充を発表。これを好感した買いが入ったようだ。保有株数が100株以上500株未満の株主の場合、贈呈する優待品の「特選お菓子」について従来の1500円相当から2000円相当に、500株以上1000株未満では特選お菓子について3000円相当から3500円相当に改める。1000株以上5000株未満では、優待品の「特選ギフト」について5000円相当から6000円相当に、5000株以上では特選ギフトについて1万円相当から1万1000円相当に変更する。4月30日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主より適用する。
■ヤマト <1967> 879円 +14 円 (+1.6%) 本日終値
ヤマト<1967>が5日続伸している。27日の取引終了後に中期経営計画を発表しており、26年3月期に売上高530億円(23年3月期予想440億円)、経常利益39億円(同30億円)を目指すとしたことが好感されたようだ。コア事業の強化・拡大のほか、グリーンイノベーションの推進を図るとしている。
■ディー・ディー・エス <3782> 65円 +1 円 (+1.6%) 本日終値
ディー・ディー・エス<3782>は堅調。27日の取引終了後、遊休資産となっていた岐阜県多治見市の土地の譲渡を発表した。固定資産譲渡益は約1800万円。これに伴い、23年12月期第1四半期(1~3月)において特別利益を計上する見込みとなったという。発表を手掛かり視した買いが入ったようだ。23年12月期の通期の業績予想については精査中であり、合理的に算出が可能になれば、速やかに開示するとした。
■サイジニア <6031> 884円 +3 円 (+0.3%) 本日終値
サイジニア<6031>が反発。この日、子会社ZETA(東京都世田谷区)が、流通小売業・メーカー向けDX支援やリテールメディア開発・運用を行うアドインテ(京都市下京区)と、リテールメディアにおける共同事業展開に向けて提携したと発表しており、好材料視された。今回の提携は、広範囲のリテールメディア領域をカバーして配信・運用・分析が行える共同事業を展開するのが狙い。今後、顧客の獲得や新サービスの開発などを両社で強化し進めるとしている。
■Kudan <4425> 2,300円 -185 円 (-7.4%) 本日終値
Kudan<4425>が大幅続落。27日の取引終了後、2022年7月27日に発行した第13回及び第14回新株予約権(行使価額修正条項付)の行使条件の取り消しを発表した。それぞれ業績条件と株価条件が定められていた。業績条件の顧客製品化は計画通りに達成しており、今回は株価条件(第13回は基準株価5000円以上、第14回は7500円以上)を取り消す。新株予約権が全て発行された場合の希薄化は、22年9月30日現在の総議決権数に対して2.09%となる。今回の決定を受け、潜在的な株式の需給悪化を懸念した売りが出たようだ。グローバルでの金融市場の不透明感が急速に増すなかにあって、同社には事業拡大のための資金需要が高まっていた。リスク対応として早期に資金を確保することが中長期の企業価値向上と既存株主の利益につながると判断したという。
■enish <3667> 402円 -29 円 (-6.7%) 本日終値
enish<3667>は反落。この日朝方、3月8日付で訴訟が提起され、27日に訴状の送達を受けたと発表。これを受け、一時8.6%安の394円まで売られる場面があった。原告はブロックチェーン事業を手掛けるHashPalette(ハッシュパレット、東京都港区)。訴訟の内容は不当利得返還請求、訴訟の目的の価額は1億7600万円。
●ストップ高銘柄
シルバエッグ <3961> 943円 +150 円 (+18.9%) ストップ高 本日終値
光・彩 <7878> 7,980円 +1,000 円 (+14.3%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
セルシード <7776> 677円 -150 円 (-18.1%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース