【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、欧米株波乱を受けリスク回避の売り優勢 (3月16日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 26796.67
高値 27057.54(10:08)
安値 26632.92(09:13)
大引け 27010.61(前日比 -218.87 、 -0.80% )
売買高 16億5488万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆5488億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、欧米株波乱受けリスク回避の売り
2.クレディ・スイスの暴落で投資家の不安心理が増幅
3.朝方600円近い下落、その後は押し目買いで下げ渋る
4.クレディはスイス中銀からの資金調達表明し安心感
5.86%の銘柄が下落も、日経平均は朝安後に下げ渋る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比280ドル安と反落した。クレディ・スイスの経営不安を受け金融株や景気敏感株が売られた。
東京市場では、朝方に主力株をはじめ総じて売りが噴出する展開で、日経平均株価は大きく売り込まれたが、その後は押し目買いや買い戻しで下げ渋った。
16日の東京市場は、再びリスク回避ムードの強い地合いとなった。前日の欧州株市場では経営不安が取り沙汰されたスイスの金融大手クレディ・スイス<CS>が暴落し、これを嫌気する形で主要国の株価指数が軒並み急落した。また、米国株市場でもこの流れを受けて金融株などを中心に売り圧力が強まり、NYダウの下げ幅は一時700ドルを超える場面があった。しかし、その後は米長期金利の急速な低下を受けハイテク株を中心に下げ渋った。東京市場では寄り付きに日経平均が400円を超える下げで始まり、その後は600円近く下げる場面もあったが、クレディ・スイスがスイス中銀から最大約7兆円の資金調達の用意があることを発表したことで、目先投資家の不安心理が和らぎ、下げ幅を縮小して引けている。プライム市場の86%の銘柄が値を下げた。売買代金は3兆5000億円台と高水準だった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが安く、日本製鉄<5401>も大きく値を下げた。ソフトバンクグループ<9984>も軟調。ゆうちょ銀行<7182>も安い。武田薬品工業<4502>が売りに押され、三井物産<8031>、三菱商事<8058>など商社株も下落した。アーレスティ<5852>が急落、トリケミカル研究所<4369>、ギフトホールディングス<9279>も大幅安。ダイコク電機<6430>の下げも目立つ。
半面、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が買われ、キーエンス<6861>も高い。NTT<9432>が値を上げ、メルカリ<4385>も堅調だった。ニーズウェル<3992>が値上がり率トップに買われたほか、キャリアリンク<6070>が急騰、TOKYO BASE<3415>なども値を飛ばした。日本M&Aセンターホールディングス<2127>、ユーザーローカル<3984>なども上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、第一三共 <4568>、花王 <4452>、キーエンス <6861>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約34円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>、三井物 <8031>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約72円。
東証33業種のうち上昇は情報・通信業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)食料品、(2)電気・ガス業、(3)小売業、(4)医薬品、(5)精密機器。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉄鋼、(2)保険業、(3)鉱業、(4)非鉄金属、(5)銀行業。
■個別材料株
△長栄 <2993> [東証S]
23年3月期業績予想と期末配当計画を上方修正。
△T-BASE <3415> [東証P]
今期の大幅増益見通しがインパクトに。
△ビーロット <3452> [東証P]
上限2.6%の自社株買いを材料視。
△ニーズウェル <3992> [東証P]
今期業績予想の上方修正を好感。
△スマレジ <4431> [東証G]
23年4月期の営業利益予想を上方修正。
△インフォネ <4444> [東証G]
AI関連の新星として頭角現す。
△エニーカラー <5032> [東証G]
プライム市場への変更申請と業績予想の上方修正。
△キャリアL <6070> [東証P]
BPO受注好調で今期業績・配当予想を上方修正。
△ジェイック <7073> [東証G]
今1月期営業38%増益予想で10円増配へ。
△マネパG <8732> [東証P]
配当性向50%への引き上げを評価。
▼トリケミカル <4369> [東証P]
今期の利益成長鈍化を懸念。
▼住友鉱 <5713> [東証P]
金融不安受けた銅相場の下落。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ニーズウェル <3992>、(2)キャリアL <6070>、(3)T-BASE <3415>、(4)トビラシステ <4441>、(5)メンバーズ <2130>、(6)ラクーンHD <3031>、(7)日本M&A <2127>、(8)マネフォ <3994>、(9)マネパG <8732>、(10)ユーザーロカ <3984>。
値下がり率上位10傑は(1)アーレスティ <5852>、(2)トリケミカル <4369>、(3)ギフトHD <9279>、(4)ブレクスルー <2464>、(5)ダイコク電 <6430>、(6)大阪チタ <5726>、(7)安永 <7271>、(8)ヤーマン <6630>、(9)河西工 <7256>、(10)エンビプロ <5698>。
【大引け】
日経平均は前日比218.87円(0.80%)安の2万7010.61円。TOPIXは前日比23.02(1.17%)安の1937.10。出来高は概算で16億5488万株。東証プライムの値上がり銘柄数は218、値下がり銘柄数は1582となった。東証マザーズ指数は736.65ポイント(5.75ポイント安)。
[2023年3月16日]
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