【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):長栄、ニーズウェル、T-BASE
長栄 <日足> 「株探」多機能チャートより
長栄<2993>が大幅高で、上場来高値を更新した。同社は15日取引終了後、23年3月期通期の単独業績予想と期末一括配当計画を上方修正しており、これが好感されたようだ。売上高予想は従来の89億1900万円から91億4700万円(前期比7.9%増)に、営業利益予想は20億3700万円から23億3000万円(同15.6%増)にそれぞれ引き上げた。新型コロナウイルス感染拡大防止に対する入国制限が緩和され、留学生受け入れに関する営業活動が拡大したことに加え、大型不動産売買の成約による手数料収入を計上したことが主な要因だとしている。また、期末に特別配当20円を実施する方針も発表。これにより、普通配当80円をあわせた期末配当は100円(前期は105円)となる。
■ニーズウェル <3992> 1,042円 +113 円 (+12.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
ニーズウェル<3992>は続急伸。15日の取引終了後、23年9月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高の見通しを90億円から90億5900万円、最終利益の見通しを5億6700万円から6億7900万円に見直しており、好感されたようだ。金融系マイグレーション案件の受注拡大や、生産性が向上したことなどによる影響を業績予想に反映した。同社は23年9月期から連結決算に移行している。単純比較はできないが、22年9月期の単体売上高は67億3000万円、最終利益は4億9900万円だった。
■TOKYO BASE <3415> 522円 +44 円 (+9.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
TOKYO BASE<3415>は地合い悪のなか大口の買い注文を集め逆行高。日本ブランドを扱うアパレルのセレクトショップを展開するが、業績は前期に底入れし急回復路線に入っている。15日取引終了後に発表した24年1月期業績は営業利益段階で前期比7倍となる15億円を予想、これを好感する形で投資資金が流入した。なお、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当は前期実績に2円上乗せした4円を計画している。株式需給面では直近信用倍率が1.5倍で取組妙味も意識される。
■シイエム・シイ <2185> 1,360円 +58 円 (+4.5%) 本日終値
シイエム・シイ<2185>が大幅続伸した。15日の取引終了後に23年9月期第2四半期累計(22年10月~23年3月)の業績予想の修正を発表した。最終利益の見通しは4億5000万円から9億円(前年同期比20.5%増)に引き上げた。減益の計画から一転して増益の見通しとなったことを好感した買いが入ったようだ。売上高は90億円から95億円(同15.8%増)に見直した。Manuals領域における想定を超える受注対応や、投資計画の一部を下期以降に見直したことなどが寄与するという。
■マネパG <8732> 260円 +11 円 (+4.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
マネーパートナーズグループ<8732>が続伸。15日の取引終了後に配当方針の変更を発表した。あわせて未定としていた期末配当が増配となる見通しも示し、株主還元姿勢を評価した買いが入ったようだ。配当性向のメドについて同社はこれまで当期純利益の30%としていたが、今期の期末配当からこれを50%に引き上げる。未定としていた期末配当予想は9円(前期末比5円25銭増配)に見直した。年間配当予想は12円75銭(前期比5円25銭増配)となる。
■ジェイック <7073> 2,830円 +103 円 (+3.8%) 本日終値
ジェイック<7073>が続急伸。フリーターや大学中退者を主要対象とした就職支援ビジネスを行うが、足もとの業績は急回復局面にある。15日取引終了後に発表した23年1月期決算は営業利益が前の期比2.4倍の2億1400万円と急拡大、年間配当は前の期実績の30円から17円増配となる47円とした。更に24年1月期の同利益は前期比38%増の2億9600万円と連続して大幅な伸びを予想しており、配当についても前期実績から10円増配となる57円を計画、これが株価を強く刺激する格好となった。
■ビーロット <3452> 580円 +21 円 (+3.8%) 本日終値
ビーロット<3452>がしっかり。15日の取引終了後、取得総数50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.6%)、取得総額3億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。これを材料視した買いが入ったようだ。取得期間は3月16日から9月30日まで。東証における市場買付けを通じ取得する。
■シンクロ・フード <3963> 425円 +15 円 (+3.7%) 本日終値
シンクロ・フード<3963>が朝安後に切り返した。15日の取引終了後に23年3月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高は27億6000万円から28億8000万円(前期比47.1%増)、最終利益は5億1100万円から5億8100万円(同71.4%増)に上方修正しており、株価の支援材料となったようだ。求人広告サービスにおける販売チャネル策の進展や、M&A仲介サービスにおける成約の進捗などが寄与するという。
■gumi <3903> 738円 +21 円 (+2.9%) 本日終値
gumi<3903>が朝安後に切り返した。午前9時に特別利益の計上を発表し、これを材料視した買いが株価の支えとなったようだ。3月27日付で東証グロース市場に新規上場予定のカバー<5253>の公開価格が、仮条件(710~750円)の上限である750円に決定した。gumiの連結子会社がカバーの保有株式の一部について売り出しを予定している。売り出し価格が決定したことに伴い、gumiは23年4月期第4四半期(2~4月)において、投資有価証券売却益3億4300万円を計上する。カバーはVチューバーのキャラクターIP(知的財産権)開発と、Vチューバーのプロダクション「ホロライブプロダクション」の運営などを手掛けている。
■note <5243> 762円 +16 円 (+2.1%) 本日終値
note<5243>が戻り足をみせている。きょうは朝方に700円トビ台まで急速に売り込まれる場面があったが、その後に下げ幅を急速に縮めプラス圏に切り返した。昨年12月に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄でコンテンツ投稿サイトの運営などを行う。人工知能(AI)を活用した新サービス導入を図っており、チャットGPT関連株が物色されるなか同社株も2月上旬に人気化した経緯がある。調整局面を挟んで、今月に入って買い直され7日に927円の上場後高値を形成した。その後は、増し担保規制などの影響もあり下押したものの、25日移動平均線との上方カイ離解消から押し目買いが活発化している。
●ストップ高銘柄
アクセスHD <7042> 925円 +150 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
テクノロジーズ <5248> 2,005円 -500 円 (-20.0%) ストップ安 本日終値
など、2銘柄
⇒⇒最高10万円が当たる! 「個人投資家大調査」を実施中
⇒⇒「株探」では、ただいま「個人投資家大調査-2023」を実施しています。
⇒⇒個人投資家は、今どのような投資スタイルで、どんな銘柄に注目し、またこれからの狙い方――などについて調査するものです。
⇒⇒アンケートにご回答いただいた方から、抽選で「QUOカード」を1名の方に10万円分、1名の方に7万円分、33名の方に1万円分を差し上げます。
⇒⇒アンケートは4月2日午後6時までの予定ですが、回答数の状況で、予定より前に終了することもあります。お早めに、ご回答をお願い致します。
⇒⇒アンケートのご回答はこちらからお願いします。
株探ニュース