【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ギフトHD、キャリアリンク、スマレジなど
ギフトHD <日足> 「株探」多機能チャートより
ギフトHD<9279>:3890円(-700円)
ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は5.3億円で前年同期比13.6%増となったが、通期計画20.5億円、前期比30.4%増との比較ではポジティブなサプライズが乏しく、株価が足元高値圏での推移となっていたことから、利食い売りの手掛かり材料とされる形に。既存店が好調推移となっているが、原材料価格や運送費の上昇などによる仕入価格上昇で、粗利率が低下しているもよう。
東京ベース<3415>:523円(+45円)
大幅反発。前日に23年1月期の決算を発表、営業利益は2.2億円で、2月15日に上方修正した数値の1.9億円を上回る着地に。また、24年1月期は15億円で前期比7倍の水準を計画している。業績急回復期待は高かったものの、想定以上のガイダンスと捉えられている。中国売上高の大幅な回復を想定しているほか、販管費の減少なども見込んでいるようだ。特に楽観的な数字との見方もなされていないもよう。
ニーズウェル<3992>:1016円(+87円)
大幅続伸。20年10月以来の4ケタ回復。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の3.6億円から5.7億円、前年同期単独比56.7%増に、通期では8億円から10億円、前期単独比45.5%増にそれぞれ上方修正している。業務提携などによる販路や金融系マイグレーション案件の受注拡大、リモート開発体制の改善などによる生産性の向上、ソリューションビジネスの拡大などが背景。上半期修正幅の大きさがインパクトに。
キャリアリンク<6070>:2400円(+268円)
大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。23年3月期営業利益は従来予想の63.9億円から78.2億円、前期比76.8%増に引き上げ。新規BPO請負案件の受注好調が継続しているほか、既存BPO請負案件で就業要員増や契約期間の延長もあったもよう。年間配当金も従来計画の50円から110円、前期比70円増にまで引き上げ。業績上振れ期待は強かったとみられるが、増配幅の大きさはインパクトにつながる形へ。
パーク24<4666>:1939円(+65円)
大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は84億円で前年同期比81.0%増となり、コンセンサスを20億円程度上回ったとみられる。リオープニングの進展で国内駐車場事業が順調に伸長したほか、カーシェア利用増や車両売却によってモビリティも会社計画を大きく上回っているもよう。通期計画270億円、前期比30.6%増に対する進捗率は31%に達し、上振れの可能性が高まったとの見方になっている。
ANYCOLOR<5032>:4645円 カ -
ストップ高買い気配。東証プライム市場への市場区分変更を申請したと発表している。承認の可否や時期は現時点では不確定。また、23年4月期の営業利益予想を従来の77.00億円から92.00億円(前期実績41.91億円)に上方修正した。VTuberグループの業績が想定を上回る進捗となっているため。特にコマース領域やプロモーション領域が好調という。第3四半期累計(22年5月-23年1月)の営業利益は前年同期比139.5%増の75.09億円で着地した。
スマレジ<4431>:2837円(+500円)
ストップ高で昨年来高値更新。23年4月期の営業利益予想を従来の6.51億円から8.50億円(前期実績6.82億円)に上方修正している。顧客獲得が堅調に推移しているため。積極的な広告宣伝活動を中心に事業投資を継続しているが、効率的な投資ができていることも利益を押し上げる見通し。また、26年4月期のARR(年間経常収益)を91億円(23年4月期は41億円)とする中期経営計画を発表している。
サンワカンパ<3187>:1088円(+21円)
大幅に続伸。内閣府や中小企業庁などが推進する「未来を拓くパートナーシップ構築推進会議」の趣旨に賛同し、「パートナーシップ構築宣言」を公表している。企業がサプライチェーン全体の取引先や価値創造を図る事業者との連携・共存共栄を進め、新たなパートナーシップの構築を宣言するもの。サンワカンパニーは、取引先企業とのパートナーシップの強化及び持続可能な取引関係の構築に努めるとしている。
《ST》
提供:フィスコ