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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東エレク、SBG、三菱商

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■北陸電力 <9505>  612円  +72 円 (+13.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 北陸電力<9505>はマドを開けて大幅高。原子力規制委員会が3日、北陸電力志賀原発2号機の敷地内にある断層について「震源として考慮する活断層はない」と評価した。同件は複数のメディアで大きく報じられており、今回の原子力規制委の評価によって同原発の再稼働に向けた審査が進むことになるという。これを受け、同社株には今後の展開を期待した思惑的な買いが集まっている。

■レイズネクスト <6379>  1,470円  +66 円 (+4.7%)  11:30現在
 レイズネクスト<6379>が4日続伸し昨年来高値を更新している。前週末3日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を8万株(発行済み株数の0.15%)、または1億円としており、取得期間は3月6日から6月26日まで。譲渡制限付株式報酬制度を導入するのに伴い、取締役などに交付する株式への充当を目的に取得するという。

■山一電機 <6941>  1,957円  +82 円 (+4.4%)  11:30現在
 山一電機<6941>が急動意、マドを開けて一時82円高の1957円まで駆け上がった。テスター用を中心に半導体ソケットを主力に展開するほか、光学フィルターなど光関連製品も手掛ける。2月24日取引終了後には、フィリピンの連結子会社が生産工場を新設(土地はすでに取得済み)することを発表、半導体ソケットの安定した供給体制構築に動き出しており、今後の業容拡大に期待がかかる状況にある。半導体周辺企業で足もとの業績も会社側の想定を上回り好調に推移しているにもかかわらず、PERが6倍台と極めて低位にあり見直し買いを誘発している。更に配当利回りが4.5%前後と高く、3月期末に向けた配当権利取りの動きも株高を後押ししている。

■東京エレクトロン <8035>  48,550円  +1,420 円 (+3.0%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が総じて堅調。前週末の米国株市場では米10年債利回りが上昇一服となり終値ベースで3.95%台まで低下した。これを背景にハイテク株に買いが集まり、半導体セクターもエヌビディア<NVDA>やASMLホールディング<ASML>など主力どころを中心に総じて高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は続伸した。東京市場でもこれに追随する動きとなっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,716円  +160 円 (+2.9%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が調整一巡から出直り色を強めている。同社株は2月上旬に決算発表を受けて下放れる格好となっていたが、2月末に5400円台半ばで底を入れその後は戻り歩調をみせていた。前週末の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が2%近い大幅上昇を示したが、米ハイテク株への投資に積極的な同社にとってはポジティブ材料となっている。また、同社が傘下に置く英半導体設計大手アームが米国株市場に単独上場する予定が明らかとなったことも株価を刺激している。アームは少なくとも1兆円以上の資金調達を目指していると報じられたこともあり、含み益拡大にむけた思惑が買いを引き寄せている。

■三菱商事 <8058>  5,024円  +123 円 (+2.5%)  11:30現在
 三菱商事<8058>が4連騰と上値指向鮮明、連日で上場来高値を更新中だ。世界的な資源価格の上昇やアジア地域での好調な自動車販売などを背景に業績は好調を極め、23年3月期は最終利益段階で前期比22.7%増と大幅な伸びを継続、過去最高益更新を見込んでおり、PER・PBRいずれも割安でバリュー株投資の波にも乗っている。直近では、フィリピンで首都マニラ近郊の鉄道向けシステムを約2600億円で受注したことを日本経済新聞が伝えており、足もとの株価を刺激している。

■ジンズホールディングス <3046>  3,535円  +60 円 (+1.7%)  11:30現在
 ジンズホールディングス<3046>はしっかり。前週末3日の取引終了後に発表した2月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比8.1%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。2月6日から販売している、日常でもサウナでも使用できる「JINS SAUNA」が好評を博したことに加えて、2月16日からリニューアル販売しているブルーライトカットメガネ「JINS SCREEN」の売り上げが伸長したことなどが寄与した。なお、全店売上高は同10.2%増だった。

■グリー <3632>  732円  +11 円 (+1.5%)  11:30現在
 グリー<3632>が続伸している。前週末3日の取引終了後、100%子会社REALITY Studiosが、Vチューバー事務所「FIRST STAGE PRODUCTION」を設立したと発表しており、好材料視されている。「FIRST STAGE PRODUCTION」は、魅力的な個性と才能を持つタレントが集まるVチューバー事務所。22年8月に行われたタレントオーディションで多数の応募者から選ばれた所属タレント7人が、3日からツイッターアカウントやYouTubeチャンネルを公開し、順次活動を開始。また、10、11日にはデビュー配信を行うとしている。なお、同事務所では今春に次期所属タレントオーディションを開催する予定という。

■ナブテスコ <6268>  3,570円  +50 円 (+1.4%)  11:30現在
 ナブテスコ<6268>が3日ぶりに反発している。前週末3日の取引終了後、舶用エンジン遠隔制御システム「M-800シリーズ」で、船舶の公的検査・認証機関であるアメリカ船級協会(ABS)からサイバーセーフティー認証を取得したと発表しており、好材料視されている。同社の舶用エンジン遠隔制御システムは、船舶の主推進機関(エンジン)及び主推進装置(プロペラ)を船橋や制御室から遠隔操縦する装置。ABSのサイバーセーフティー認証は、船舶へのサイバー攻撃に対する保護を目的としたもので、舶用機器における認証取得は同社が世界初となるとしている。

■ギフトホールディングス <9279>  4,365円  +50 円 (+1.2%)  11:30現在
 ラーメン店を運営するギフトホールディングス<9279>が続伸し、昨年来高値を更新した。同社は3日取引終了後、2月度の直営店売上速報を公表。既存店売上高は前年同月比23.6%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されているようだ。店舗QSCA(Q:品質、S:サービス、C:衛生、A:雰囲気)の継続的な向上にインバウンド需要回復の後押しを受け、ランチ帯とディナー帯を中心に顧客の来店頻度が上昇。既存店の客数は同16.3%増となったほか、客単価は同6.3%増となった。なお、全店ベースの売上高は同45.0%増だった。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  1,095円  +11 円 (+1.0%)  11:30現在
 ツバキ・ナカシマ<6464>がカイ気配スタート。前週末3日の取引終了後、財務制限条項に抵触している借入金について、該当する全ての金融機関から期限の利益喪失の権利の放棄について同意を得たと発表した。これを材料視した買い注文が入ったようだ。同意が得られたことに伴い、同社は3月27日に予定する有価証券報告書の提出の際には、継続企業の前提(ゴーイングコンサーン)に関する重要な不確実性は解消されるとの認識を示している。

■日本駐車場開発 <2353>  241円  -26 円 (-9.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 日本駐車場開発<2353>が急落した。前週末3日の取引終了後、23年7月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高は294億円から305億円(前期比16.1%増)、最終利益は36億円から38億円(同21.6%増)にそれぞれ見通しを引き上げた。連結子会社の日本スキー場開発<6040>が業績予想を修正しており、影響を業績予想に織り込んだ。ただ単体決算では最終利益の見通しを引き下げたほか、あわせて発表した23年7月期第2四半期(22年11月~23年1月)の連結最終利益は前年同期比10.8%増と、第2四半期累計(22年8月~23年1月)の最終利益の伸び率61.3%増を大きく下回った。直近の利益の伸びの鈍化を嫌気した売りが膨らんだようだ。

■住友ファーマ <4506>  828円  -12 円 (-1.4%)  11:30現在
 住友ファーマ<4506>が反落している。前週末3日の取引終了後、23年3月期の期末配当予想を14円から7円へ減額修正したことが嫌気されている。同社では、急性骨髄性白血病(AML)を対象としたフェーズ1/2試験が中止となったあと開発方針検討中だったTP-0903について、開発を継続しないことを決定。それに伴いTP-0903に係る仕掛研究開発を全額減損し、減損損失205億円を計上するとしていることが要因としている。なお、年間配当予想は21円(前期28円)となる予定だ。

■オリエンタルランド <4661>  21,525円  -275 円 (-1.3%)  11:30現在
 オリエンタルランド<4661>が冴えない。日本経済新聞社は前週末3日の取引終了後、日経平均株価の構成銘柄について、定期入れ替えを実施すると発表した。新たにオリエンタルランド<4661>とルネサスエレクトロニクス<6723>、日本航空<9201>の3銘柄を採用。東洋紡<3101>と日本軽金属ホールディングス<5703>、東邦亜鉛<5707>の3銘柄を除外する。採用銘柄と除外銘柄はおおむね市場の事前予想通りの結果となり、OLCに対しては、いったん好材料出尽くしと受け止めた売りが膨らんだようだ。このほか半導体株の上昇を追い風にルネサスは堅調に推移する一方、JALは朝高後は伸び悩みの展開。除外となった東洋紡と日軽金HD、東邦亜鉛は悪材料出尽くしと受け止めた買いが入っている。

■monoAI <5240>  2,235円  +340 円 (+17.9%) 一時ストップ高   11:30現在
 monoAI technology<5240>が急騰し、上場来高値を更新した。前週末3日にピクシブ(東京都渋谷区)が開催するオンライン即売会「NEOKET4」に、メタバースプラットフォーム「XR CLOUD」をOEМで提供すると発表。これを材料視した買いが集まったようだ。NEOKET4はクリエーターとファンが同じ空間でコミュニケーションを楽しみ、即売会を自宅でも体験できるイベント。3月25日から4月2日までの間、開催される。XR CLOUDではイベント向けに、頒布物販売機能や立ち読み機能などを備えたという。

■HCSホールディングス <4200>  1,110円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在
 HCSホールディングス<4200>がストップ高の1110円に買われている。前週末3日の取引終了後、23年3月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感されている。毎年3月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード1000円分を贈呈するという。同時に、自社株4万5000株(発行済み株数の1.67%)を3月20日付で消却すると発表しており、これも好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は264万7500株となる予定だ。

●ストップ高銘柄
 中村超硬 <6166>  610円  +100 円 (+19.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アースインフィニティ <7692>  6,140円  +1,000 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在
 BTM <5247>  4,700円  +700 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 ピアズ <7066>  1,080円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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