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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 ボリンジャーの+1σと-1σによる狭いレンジで推移、押し目狙いのロング対応


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27480 -50 (-0.18%)
TOPIX先物 1997.0 -0.5 (-0.02%)
シカゴ日経平均先物 27485 -45
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 1日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500ナスダックは下落。注目されていた2月のISM製造業景気指数は47.7と予想(48.0程度)を下回ったものの、項目別で仕入れ価格の指数が予想を上回り、インフレが当面高止まりする可能性が示された。米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長期化するとの見方から売りが先行。また、米長期金利が一時4%台に乗せたほか、アトランタ連銀のボスティック総裁とミネアポリス連銀のカシュカリ総裁の2人が、一段の利上げの必要性に言及したことも重荷となった。ただし、値ごろ感から買いも入り下値は堅く、NYダウは小幅ながら上昇に転じた。S&P500業種別指数はエネルギー、素材、資本財が上昇した半面、小売、公益事業、不動産が下落した。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比45円安の2万7485円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比10円高の2万7540円で始まり、寄り付き直後に付けた2万7560円を高値に軟化し、米国市場の取引開始後に2万7390円まで売られた。売り一巡後は買い戻しが入り2万7500円を回復したものの戻りは鈍く、終盤にかけては2万7430円~2万7480円処で保ち合い、2万7480円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。ただし、75日移動平均線を上回っての推移だったほか、25日線を終値で上回っているため底堅さは意識されやすい。ボリンジャーバンドの+1σと-1σによる狭いレンジでの推移を継続しているため、2月のISM非製造業景況指数の結果待ちとなるなか、引き続きこう着感の強い展開が続きそうだ。

 昨日は中国の2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の予想を上回る上昇によって、中国景気の回復期待が高まり、ハンセン指数の4%を超える上昇が支援材料になった。前日の反動は意識されるものの、ショートは仕掛けづらくさせそうだ。ボリンジャーバンドの-1σが位置する2万7340円辺りに接近する局面では押し目狙いのロング対応となり、オプション権利行使価格では2万7500円を中心とした上下の権利行使価格2万7375円~2万7625円のレンジを想定する。

 VIX指数は20.58に低下した。足もとで調整を継続しているが、25日線が支持線として意識されているため、やや慎重姿勢が強まろう。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.78倍に上昇した。2月6日に付けた14.03倍を戻り高値に調整トレンドを継続しているほか、3月期末をにらんだ配当志向の物色となりやすく、基本的にはNTショートが有効とみられる。ただし、ISM非製造業景況指数の発表を前にリバランスに向かわせる可能性も考えられ、NTロングでのスプレッド狙いが入りやすい展開も想定しておく必要はありそうだ。

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