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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):冨士ダイス、セ硝子、プラッツなど

協栄産 <日足> 「株探」多機能チャートより

協栄産<6973>:2197円(+198円)
大幅続伸。株主優待制度の導入を前日に発表している。3月末100株以上の株主に対して、クオカード1000円分を贈呈する。これにより、配当・優待利回りは4%の水準となる。また、28年3月期までの中期経営計画も発表しており、数値目標として、28年3月期売上高750億円、営業利益21億円(23年3月期見込みは、600億円、16億円)などを掲げている。プリント配線板製造事業からの撤退も発表している。


ゆうちょ銀行<7182>:1209円(+53円)
続伸。日本郵政による株式売出を前日に発表している。売出株数は最大で10億8900万株となり、出資比率は現在の89%から60%程度にまで低下するもよう。売出価格の決定期間は3月13日から16日まで。一方、立会外取引で8000万株、市場買付で9000万株をそれぞれ上限とした自社株買いを実施するとも発表している。なお、日本郵政による保有株の売却は先に観測報道が伝わっており、織り込みは進んでいたとみられる。


日本紙<3863>:1081円(+29円)
大幅続伸。新聞用紙の価格を4月1日納入分から引き上げると発表している。値上げは10%強の水準となるもよう。現在交渉に入っているようだ。資源価格の高騰や円安を背景とした石炭の輸入コスト上昇などに対応。製紙各社は2022年末から23年初めにかけても新聞用紙の値上げを実施していたが、改めてコスト増を転嫁して採算を改善する方針。国内トップの同社の値上げ表明で、今後は他社も交渉を加速させる可能性とされている。


セ硝子<4044>:3395円(+340円)
大幅続伸。前日に23年3月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の130億円から155億円、前期比2.1倍の水準に引き上げ。原燃料上昇分の価格転嫁が進んでいるもよう。また、固定資産の譲渡に伴い、譲渡益128億円を特別利益に計上するとして、純利益は290億円の従来予想から370億円にまで上方修正している。第3四半期までの進捗から本業ベースでの上振れ期待はあったとみられるが、素直に好反応みせる。


冨士ダイス<6167>:675円(+76円)
一時ストップ高。前日に業績修正、並びに配当予想の引き揚げを発表している。23年3月期営業利益は従来予想の11.4億円から11.1億円に若干下方修正しているものの、固定資産の譲渡益5.1億円を特別利益に計上することで、純利益は8.2億円から12.8億円にまで上方修正している。これに伴い、年間配当金は22円から32円にまで引き上げ、前日終値ベースでの配当利回りは5.3%の水準にまで上昇する形に。


プラッツ<7813>:709円(+100円)
ストップ高。23年6月期の純損益予想を従来の2.50億円の赤字から0.30億円の黒字(前期実績2.63億円の黒字)に上方修正している。パラマウントベッドホールディングス<7817>傘下のパラマウントベッド(東京都江東区)との訴訟が全面的な和解に至ったため。遅延損害金も含め1.53億円を支払う。訴訟損失引当金から約3.81億円を訴訟損失引当金戻入益として特別利益に、弁護士費用として1.00億円程度を特別損失として計上する。


メドレック<4586>:193円(+4円)
大幅に6日ぶり反発。出願中の「メマンチン含有経皮吸収型液剤」について、中国国家知識産権局から特許査定の通知があったと発表している。独自の経皮吸収技術NCTS(ナノサイズのコロイドを利用した製剤化技術)を用いたアルツハイマー治療貼付剤MRX-7MLLをカバーする特許で、有効期間は38年まで。中国のほか、米国と日本で登録されており、欧州でも権利化を目指している。


サンバイオ<4592>:695円(+30円)
大幅に反発。自社の開発品SB623の外傷性脳損傷を対象としたフェーズ2試験(STEMTRA試験)の中間解析結果に関する論文が評価され、日本脳神経外傷学会から筆頭著者の北海道大学医学部脳神経外科の川堀真人氏が優秀な論文に授与される平川賞を受賞したと発表している。SB623は、健康成人骨髄液由来の間葉系幹細胞を加工・培養して作製されたヒト(同種)骨髄由来加工間葉系幹細胞。
《ST》

 提供:フィスコ

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