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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:A&Dホロン、ノジマ、ラウンドワン

A&Dホロン <日足> 「株探」多機能チャートより
■VIX短先物 <1552>  1,343円  +68 円 (+5.3%)  11:30現在
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。21日のニューヨーク市場では、ホーム・デポ<HD>の決算が市場予想を下回ったほか、米長期金利の上昇を嫌気されNYダウは697ドル安と急落した。これを受け、同日の米VIX指数は前日に比べ1.64(7.72%)ポイント高の22.87に上昇した。この流れのなか、東京市場でVIX短先物は値を上げている。

■A&Dホロン <7745>  1,345円  +63 円 (+4.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 A&Dホロンホールディングス<7745>は全体相場が下値模索の動きを強める中にあって強さを発揮、きょうで4日続伸と気を吐いている。前日の米国株市場では長期金利上昇を嫌気して半導体関連株が売られたが、東京市場では半導体関連の主力銘柄はインデックス売りの影響もあり下げる銘柄が多いものの、中小型の同関連株については好業績で割安な銘柄を中心に根強い買いが続いている。そのなか、同社株にも物色の矛先が向いている。同社は昨年4月に計測・計量機器の大手のA&Dと電子ビーム技術を強みとする半導体関連装置メーカーのホロンが経営統合して設立(A&Dが親会社)された持ち株会社で、次世代テスターの開発など成長分野での展開力に期待が大きい。一方、計測・計量機器については電気自動車(EV)向けで高水準の需要を捉えている。トヨタ自動車<7203>が新社長の下でEV生産に積極的な姿勢をみせるなか、トヨタと同分野で協業体制にある同社株に投資資金の攻勢が強まっている。足もとの業績も好調で、23年3月期は営業2ケタ増益を見込み、PER9倍弱と株価指標面でも割安感が強い。

■安田倉庫 <9324>  1,001円  +35 円 (+3.6%)  11:30現在
 安田倉庫<9324>が全体下げ相場に抗して続伸、昨年3月下旬以来約11カ月ぶりに1000円大台乗せを果たした。全般リスクオフの地合いにあっても低PBR銘柄に対する物色の動きが継続している。同社株は旧財閥系の倉庫大手で首都圏中心に展開している。PBRが0.3倍台と超割安圏にあるが、今期年間配当は前期実績と並びの25円を計画し、配当利回りは2.5%を超える。前期まで4期連続増配を実施しており、今後も株主還元などの経営努力により、低PBR是正に向けた動きが期待されるなか上値を見込んだ買いを引き寄せている。

■ノジマ <7419>  1,338円  +24 円 (+1.8%)  11:30現在
 ノジマ<7419>は続伸。21日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を200万株(発行済み株数の2.03%)、または30億円としており、取得期間は2月22日から24年2月21日まで。株主還元の充実及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行による資本効率の向上が目的という。

■ラウンドワン <4680>  480円  +6 円 (+1.3%)  11:30現在
 ラウンドワン<4680>が反発した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で、ラウンドワンの目標株価を980円から1100円に引き上げた。光熱費や人件費の上昇といったマイナス要因がありながらも、レジャー需要拡大による客数の増加と客単価の上昇、米国における同社店舗の認知度の高まりなど、事業環境が想定以上に好転していると指摘。同証券による23年3月期の純利益予想を105億円から116億円に見直した。レーティングは「オーバーウエート」を継続した。

■ゆうちょ銀行 <7182>  1,144円  -75 円 (-6.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 ゆうちょ銀行<7182>が4日ぶりに反落した。日本郵政<6178>がゆうちょ銀の株式を追加売却する方向で調整に入ったと一部で報じられ、株式需給の悪化を懸念した売り注文が膨らんだようだ。報道によると、日本郵政は年度内の売却を想定し、規模は1兆円を超える可能性があるという。今回の売却で日本郵政はゆうちょ銀株の保有比率を60%程度にまで引き下げるという。ゆうちょ銀は22日の取引開始前に、報道を受け、資本政策の観点から様々な選択肢を検討しているが、現時点で当該案件の実施の有無、規模や時期を決定した事実はないとするコメントを発表した。日本郵政も同様のコメントを開示している。

■東京エレクトロン <8035>  44,590円  -770 円 (-1.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置主力株のほか、車載用半導体大手のルネサスエレクトロニクス<6723>、シリコンウエハー大手のSUMCO<3436>など半導体関連株が総じて売りに押される展開となっている。前日の米国株市場では長期金利の上昇を嫌気してNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って下落したが、ハイテク系グロース株への逆風が強く、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%を超える大幅安となった。これを受けて東京市場でも同関連株への売りが優勢となっている。外国為替市場では円安が進行しているが、目先これを好感する動きは限定的となっている。

■INPEX <1605>  1,454円  -11 円 (-0.8%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。21日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限が前営業日比0.18ドル安の1バレル=76.16ドルと下落した。21日のニューヨーク市場では、米2月総合購買担当者景気指数(PMI)が堅調だったことから、米利上げ長期化観測が浮上。金融引き締め継続が原油需要の減退要因となることが警戒された。

■フルハシEPO <9221>  2,211円  +400 円 (+22.1%) ストップ高   11:30現在
 フルハシEPO<9221>はストップ高。21日の取引終了後、23年3月期に設立75周年の記念配当10円を実施すると発表。あわせて、1対2株の株式分割を行うことを明らかにしており、これらを好感した買いが集まっている。年間配当は普通配当40円とあわせて50円(前期40円)となる見込み。株式分割の基準日は3月31日。同時に、80万株の公募増資と上限12万株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表した。発行価格は3月8日から13日までのいずれかの日に決定する予定。調達資金約15億8700万円(手取概算額)は、工場新設や既存工場の拡充に充てる。

■ファンクリG <3266>  102円  +10 円 (+10.9%)  11:30現在
 21日に発表した「不動産クラウドファンディングへ参入」が買い材料。

■スマートバリュー <9417>  478円  +46 円 (+10.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 スマートバリュー<9417>がストップ高の水準となる前日比80円高の512円に買われる場面があった。21日の取引終了後、香川県三豊市とソフトバンク<9434>との間で、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用して市民向けの窓口業務や職員の働き方の改革の促進につなげるための連携協定を締結したと発表した。自治体向けのDX関連の需要拡大による事業の成長拡大を期待した買いが集まったようだ。まず公用車の管理において、スマバのソリューション「CiEMS シリーズ」などによるDX化を進め、業務の効率化を目指す。実証実験を通じ新たなサービスモデルの構築も推進していくとしている。

■eWeLL <5038>  4,255円  +305 円 (+7.7%)  11:30現在
 eWeLL<5038>が大幅高で6日ぶりに反発している。21日の取引終了後に発表した25年12月期を最終年度とする中期経営計画で、営業利益14億1500万円(22年12月期6億9200万円)を目指すとしたことが好感されている。クラウドサービスのウィン-ウィン-ウィンのサイクルを加速させるほか、BPOサービスのクロスセル拡大を図り、現在の2つの柱の強みを継続的に向上させ、収益を拡大させるという。また、中計の準備期間を経て、次期中計以降における新規事業の成長を推進し、「在宅医療のプラットフォーマー」への進化を目指すとしている。

■シンメンテ <6086>  1,530円  +73 円 (+5.0%)  11:30現在
 シンメンテホールディングス<6086>は大幅続伸。21日の取引終了後、23年2月期の期末一括配当予想を20円から23円へ引き上げると発表したことが好感されている。上場10周年を迎えることを記念して、記念配当3円を実施する。前期実績に対しては4円の増配となる予定だ。

■エフテック <7212>  643円  +29 円 (+4.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 エフテック<7212>がリスクオフの地合いに逆行し大幅高、一時5.5%高の648円と値を飛ばした。同社はサスペンションを主力とするホンダ系の自動車部品会社だが、自動車減産の影響も一巡し、足もとの業績は回復色が鮮明だ。22年10~12月期は営業損益が11億9400万円(前期実績は10億7600万円の赤字)と大幅黒字化を果たしている。下半期に利益が集中し23年3月期は前期比75%増益の20億円を予想している。PER8倍前後と割安だが、注目されるのはPBRの低さで、時価予想ベースでも0.2倍台前半で会社解散価値の4分の1の水準に放置されていることになる。配当利回りも3%超と高水準で、株価の水準訂正余地が強く意識されている。

●ストップ高銘柄
 ガーラ <4777>  517円  +80 円 (+18.3%) ストップ高   11:30現在
 オーミケンシ <3111>  542円  +80 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在
 テクノマセマティカル <3787>  789円  +100 円 (+14.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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