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【特集】戸田工業 Research Memo(6):2023年3月期業績は環境悪化も円安、持分利益で経常利益上振れ予想

戸田工 <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

● 2023年3月期の業績見通し
戸田工業<4100>の2023年3月期会社予想は売上高36,000百万円(期初計画比4,000百万円減額、前期比1.9%増)、営業利益1,800百万円(同200百万円増額、同28.5%減)、経常利益3,700百万円(同1,200百万円増額、同11.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,400百万円(同900百万円増額、同23.0%減)とした。売上高は市況に連動する分での下落が下期に見込まれるため大きく減額も、利益面では売上の減少影響は軽微で、営業利益が多少増額、持分利益、円安効果で営業外収益の大幅改善が見込まれ、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の増額修正を行った。但し期初計画に対し、差し引きした下期計画は、売上高17,240百万円(期初計画比3,760百万円減額、前年同期比10.9%減)、営業利益636百万円(同164百万円減額、同49.5%減)予想となり、下期の環境悪化で売上、営業利益ともに減額修正となっている。

2023年3月期における事業セグメント別業績についての開示はないが、売上減額は電子材料事業、とりわけLIB用材料事業での減額が大半を占めると見られる。この要因は第2四半期の状況が継続、特にカナダの子会社が欧州の自動車市場の不振、ニッケル市況の下落を受けて収益が大きく落ち込むことが影響すると見られる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)

《YI》

 提供:フィスコ

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