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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 NT倍率は一時14.02倍に上昇、グロース買いに対しバリュー売りのリバランスの動き


大阪3月限
日経225先物 27490 +100 (+0.36%)
TOPIX先物 1968.0 +2.0 (+0.10%)

 日経225先物(3月限)は前日比100円高の2万7490円で取引を終了。寄り付きは2万7480円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7530円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行した。取引終了後に決算を発表したアップル<AAPL>とアマゾン・ドット・コム<AMZN>が時間外取引で売られていたことが市場心理を神経質にさせ、2万7440円まで上げ幅を縮める場面も見られた。

 ただし、現物市場ではソニーグループ <6758> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価をけん引するなか、節目の2万7500円を回復。ナイトセッションで付けた高値2万7570円辺りでの攻防を続け、前場半ばには一時2万7600円まで上げ幅を広げた。ただし、その後は米雇用統計の発表を控えていることもあり、持ち高調整の売りが優勢となるなか、2万7450円~2万7520円辺りのレンジ推移を継続した。

 日経225先物は、直近のレンジを上放れる場面もあったが、先物主導でショートカバーを強めてくる動きとはならなかった。米国市場で雇用統計の発表を控えているほか、アップルとアマゾン・ドット・コムの反応を見極めたいとして手控えもあったようだ。グローベックスでナスダック100先物の弱い動きが目立っていたことも手掛けづらくさせた。

 もっとも、前場半ば以降はこう着感の強い値動きで推移していたが、2万7500円を挟んで底堅い動きだった。東証プライムの騰落銘柄は値下がり数が連日で過半数を占めているものの、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する格好となり、グロース買いに対してバリュー売りといったリバランスの動きが継続。これによりNT倍率は先物中心限月で一時14.02倍まで上昇する場面も見られた。

 NT倍率は抵抗線として意識される75日移動平均線に接近したこともあり、その後は持ち高調整により13.96倍に上げ幅を縮めた。ただし、日米ともにハイテク株を見直す流れを見せてきており、75日線が位置する14.05倍、昨年12月の戻り高値14.31倍辺りを意識した、NTロングでオンスプレッド狙いのトレードに向かわせやすいだろう。

 手口面では、日経225先物はモルガンSが370枚、ゴールドマンが350枚、野村が350枚程度の売り越しに対して、シティが980枚、JPモルガンが630枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが5620枚、モルガンSが1170枚、HSBCが830枚程度の売り越しに対して、ソジェンが2820枚、BNPパリバ970枚、JPモルガンが830枚程度の買い越しだった。

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