市場ニュース

戻る
 

【市況】米中古住宅販売は11カ月連続で減少 ただ、回復への期待も指摘される

 日本時間0時に発表になった12月の米中古住宅販売件数は年率換算で402万件と予想ほどではなかったものの、11カ月連続で減少した。FRBの積極利上げで住宅ローン金利の上昇が続く中、住宅購入者のモメンタムは低下が続いている。

 昨年は米住宅市場にとって最悪の年の1つとなった。昨年1年間で米中古住宅は500万戸強の販売となり、2021年から17.8%減少。2008年の金融危機以来最大の年間減少幅となった。

 FRBの積極利上げにより、昨年の住宅ローン金利は過去20年で最も高水準に高騰し、多くの住宅購入希望者を尻込みさせた。ただ、ここ数週間、借入コストはピークを脱し、建設業者の心理も上向いている。発表元の全米リアルター協会(NAR)は、「12月も限られた在庫と高い住宅ローン金利に直面する買い手にとっては難しい月だった。しかし、住宅ローン金利は昨年末にピークに達した後、顕著に低下しているので、販売はすぐに再び回復が期待される」と述べていた。

米中古住宅販売件数(12月)00:00
結果 402万件
予想 395万件 前回 408万件(409万件から修正)

*米中古住宅販売詳細(12月)
販売件数 402万件(前回:408万件)(年率換算)
中間価格 36.69万ドル(37.26万ドル) 
在庫 2.9ヵ月分(3.3ヵ月分)
()は前回値

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探からのお知らせ

    日経平均