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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~為替の落ち着きを見極めつつ、押し目狙いのスタンス~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:為替の落ち着きを見極めつつ、押し目狙いのスタンス
■7&iHD、23/2上方修正 営業利益5000億円←4770億円、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:ディスコ、長野に新工場、半導体切断装置など好調


■為替の落ち着きを見極めつつ、押し目狙いのスタンス

13日の日本株市場は、やや売り優勢の相場展開になりそうだ。12日の米国市場はNYダウが216ドル高だった。12月消費者物価指数(CPI)で予想通り伸びが一段と鈍化し、インフレピーク達成で米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが一段と減速するとの見解が強まった。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が0.25%の小幅な利上げを推奨すると、長期金利がさらに低下し相場を一段と押し上げた。シカゴ日経225先物は大阪比175円安の26195円。円相場は1ドル129円30銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まろう。CPIの発表を受けて米国市場はハイテク主導の上昇となったが、円相場が1ドル129円30銭台と円高に振れて推移していることが重荷となりそうだ。昨日の日経平均は寄り付きで26500円を回復した後は、持ち高調整の動きが優勢だった。日銀が来週の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検すると報じられるなか、追加の政策修正が警戒されていた。そのため、ある程度の円高は想定されていたが、1ドル130円台を下回ってきたこともあり、慎重姿勢が強まりやすいだろう。

また、日経225先物はナイトセッションで一時25980円と節目の26000円を割り込む場面も見られた。その後は買い戻されていたが、先物主導で26000円水準を試す動きには注意が必要だろう。足もとでリバウンドの動きを見せていた指数インパクトの大きい値がさハイテク株へはショートが入りやすい需給状況になりそうだ。

そのほか、昨日は中小型株についても買い一巡後は軟化する銘柄が目立っていた。為替が一段と円高に振れるようだと、仕掛け的な動きにもつながりやすく、投資家のセンチメントを冷ますことになりそうだ。一方で、VIX指数は昨年4月以来の水準に低下するなど、米国の先安観は薄らいでいることから、底堅さが見られてくるようだと押し目拾いの動きも見られそうである。まずは為替の落ち着きを見極めつつ、押し目狙いのスタンスとなろう。


■7&iHD、23/2上方修正 営業利益5000億円←4770億円、コンセンサス上回る

7&iHD<3382>は2023年2月期業績予想の修正を発表。営業収益は11兆6460億円から11兆8120億円、営業利益を4770億円から5000億円に上方修正した。米国のコンビニ事業が、ガソリンスタンド併設型コンビニ「スピードウェイ」の統合効果などの寄与により当初の計画を上回る。また、国内コンビニでプライベートブランド(PB)商品「セブンプレミアム」の売り上げが好調に推移しているほか、品ぞろえの拡充などの施策も奏功する。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(26449.82、+3.82)
・NYダウは上昇(34189.97、+216.96)
・ナスダック総合指数は上昇(11001.11、+69.43)
・SOX指数は上昇(2789.65、+34.29)
・VIX指数は低下(18.83、-2.26)
・米原油先物は上昇(78.39、+0.98)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開


・ディスコ<6146>長野に新工場、半導体切断装置など好調
・住友ベーク<4203>北米で航空機部品の拠点再編、本格回復見据え収益力最大化
・長瀬産業<8012>米国でスポーツ栄養食品の受託製造事業拡大、化学品に次ぐ柱に
・古河電工<5801>英トカマクエナジーとHTS線材の供給契約、核融合エネ推進
・三菱電機<6503>インドにエアコン新工場、267億円投資
・トレンドマイクロ<4704>台湾に子会社、5Gセキュリティー提供
・東レ<3402>スエード調人工皮革の生産能力50%増強、車内装向け需要増
・三井金属<5706>SiCウエハー用研磨材の生産能力増強、パワーデバイス向け


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 12月マネーストックM3(11月:前年比+2.7%)

<海外>
・時間未定 中・12月輸出(前年比予想:-11.1%、11月:-8.9%)
・時間未定 中・12月輸入(前年比予想:-10.0%、11月:-10.6%)
・日米首脳会談
《ST》

 提供:フィスコ

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