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【経済】【クラウドファンディング】プロeスポーツチームで地方創生を! 人材育成やイベント開催担うActive、1月14日募集開始

 プロeスポーツチーム運営を通じて地方創生を目指すActive株式会社(東京都葛飾区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは1月14日10時開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:750万円、上限募集額:3000万円
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ エンジェル税制あり(優遇措置B)
・ 株主優待あり:同社イベントの有料チケットを無料で提供。「Creatives」オリジナルグッズが30%オフなど。
・ みなし時価総額:9800万円
・ 類似上場企業:カヤック、Aiming、ブシロード、ウェルプレイド・ライゼスト、ブロードメディア、GFA

※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

実力と人間性を兼ね備えた選手を育成

 Activeはプロeスポーツチーム「Creatives(クリエイティブズ)」を運営し、世界に通用するeスポーツ人材の創出やeスポーツイベントの開催を通じて、日本各地の地方創生を目指す企業です。

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(出典:FUNDINNO)

 「Creatives」はこれまで、さまざまなオンライン対戦ゲームの小規模大会で優勝した経験がありますが、今後は大規模な公式大会で好成績を残せる環境を作っていきたいといいます。

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(出典:FUNDINNO)

 同社によると、eスポーツ業界では、実力が世界トップレベルの選手であれば、10代でも数千万~数億円単位の報酬を手にする例も珍しくない一方で、プロeスポーツ選手に憧れる子どもたちが増える中で、SNSの炎上といったさまざまな不祥事など、多くの課題があるそうです。

 これらの課題は選手個々の問題だけではなく、業界構造がもたらした弊害も一部あり、社会経験の少ない選手がゲームの腕だけで人気者として持てはやされた結果、精神的な成長が阻害され、人間性を磨く機会が損なわれている現状があるといいます。

 同社はスポンサー企業から持続的な支援を受けながら、人間性とゲームの実力の両方を兼ね備えた選手の育成・輩出を目指しており、「ゲーミングシェアハウス」を通じて、トップ選手の強化とともに、共同生活を通じたチームワークやコミュニケーションなど、eスポーツ選手としての責任感や自覚を育む環境を整備する計画です。

 こうした独自の人材育成スキームと強豪選手の獲得を掛け合わせ、チーム全体の強化を図りながら、ゲーミングメーカーやPC機器の大手企業などのスポンサー獲得を実現するとしています。

 また、同社には代表以下、eスポーツを活用したイベントに精通したメンバーが多く在籍しているといい、各地で行われるeスポーツイベントにも注力し、収益の安定化とともに地方創生も目指しています。

 影響力のある魅力的な選手のアサインだけでなく、現場全体の運営から動画配信までワンストップでeスポーツイベントを開催できるため、今後、各地の自治体・商工会・地元企業などの依頼に応じ、地方創生や町おこしにも注力していきたい考えです。

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(出典:FUNDINNO)

 「弊社の取り組みによって、実力と人格を兼ね備えた選手たちを輩出し、子どもたちが憧れるような存在でありつつ、日本のeスポーツ業界でパイオニアといわれる存在を目指します」(同社)



スポンサーに依存する構造から脱却へ

 同社は「解決したい課題」として、以下の3つを挙げています。

(1)eスポーツ業界における人材育成環境

 eスポーツ業界は国内外ともに、この数年で急速な成長を続けており(2021年市場規模は国内約78億円、海外約10億8400万ドル)、数年後も順調な成長が見込まれているといいます。

 そうした中、eスポーツ選手は大会の成績によって、SNSのフォロワー数などが伸びるため、ゲームスキルの高さなどでスポンサーを得られるかが決まりますが、成績を追求するあまり、人間性や社会性の育成がおざなりにされてきた側面があり、選手の不用意な発言でSNSが炎上し、業界のイメージダウンにつながりかねない不祥事も大きく報道されているそうです。

 プロ選手といっても、社会人経験の少ない10代~20代前半の選手がほとんどで、大半の選手は高校卒業後や現役の大学生として、そのままゲーム業界に身を投じているため、同社では、これらを選手個人の問題ではなく、急速な業界の発展に人材育成などの仕組みや環境の整備が間に合わなかったために起きた、業界構造の全体的な課題と捉えています。

 「こうした選手の人材育成の問題を放置したままでは、いつまでも『ゲーム=娯楽』といったイメージを強く持つ世代からの理解は得られないと危惧しています」(同社)

(2)スポンサー収益のみに依存したビジネスモデル

 日本のeスポーツ業界全体の売上は大半をスポンサー料が占めており、業界のスタートから、スポンサーに依存する構造は変わっていないといいます。

 しかし、スポンサー収益への過度な依存はチームの短期的な成績ばかりを追求することにもつながり、若手選手の育成環境が整備されない現状も、こうしたチームの方針が一因であると同社は考えています。

 また、スポンサー企業の動向によって、チームの収益も大きく左右されるため、安定的で持続可能な経営基盤を築くには、スポンサー収益に依存したビジネスモデルからの脱却が欠かせないとしています。

(3)有望選手を獲得し、インパクトある活動を行うための原資不足

 大手のプロチームは投資家や親会社から出資を受けていることが多く、有力選手と契約を交わすことで、選手個人やチームの影響力を高めている一方で、同社が運営する「Creatives」は日本代表選手が数名在籍しているものの、広告塔や目玉となるコアな有力選手が少なく、新規スポンサー獲得が難航しているそうです。

 今回の資金調達によって、世界大会で好成績を狙える選手や、ファンが多く、露出度の高い選手が確保できれば、チームや選手個人の影響力を高め、スポンサー契約やイベント開催などインパクトのある活動ができると考えています。

 将来的には、スポンサー収益依存から脱却し、イベント事業やファングッズの販売など次なるビジネスモデルの構築を目指したい考えです。

事業展開は3つのステップで

 こうした人材育成やビジネスモデルの課題を解決するため、同社は3つのステップで事業展開を考えています。

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(出典:FUNDINNO)

ステップ1】ゲーミングシェアハウスを設立し、チームの連携を高めつつ人材育成を行う

 同社の「Creatives」はファンやスポンサーへの感謝を忘れることなく、子どもたちの模範となるeスポーツ選手の育成を行っていく予定です。

 具体的には、東京都、千葉県、埼玉県に選手が共同生活できる「ゲーミングシェアハウス」を新設し、個々の競技力アップやチームワークの強化を図ると同時に、定期的なコンプライアンス研修も実施するといいます。

 練習に集中できる環境を整えることでゲームの実力が上がり、チーム力が格段に向上するとともに、選手たちの人間としての成長を促すことで、個人やチームのブランドが守られ、eスポーツ業界全体のイメージアップにつながると考えています。

【ステップ2】有力選手の獲得による成績向上と露出度アップによる新規スポンサー獲得

 露出を増やしてファンを拡大するには、チームとして大会で好成績を上げることが不可欠であるため、他チームで好成績を上げている日本代表クラスの選手複数名を新戦力として迎え入れ、戦力強化を図りたい考えです。

 トップレベルの選手が5~6人加入すれば、チーム力は大幅に向上し、主要な大会で上位進出や優勝ができれば、業界内における露出も格段に増えると見込んでいます。

 また、大会での実績に加え、SNSフォロワー数などで影響力を可視化し、新規スポンサーに対して露出拡大の提案を行っていく予定です。

 「チームのブランド力が向上すれば、結果的に選手個々がスポンサーを獲得できるフェーズに移行し、1社あたりのスポンサー収益の向上も見込めます」(同社)

【ステップ3】イベント事業を新たな収益の柱に経営基盤の安定化を図る

 同社は、経営基盤を安定させるには、スポンサー収益の他に柱となる事業が必要だと考えています。

 一般的なeスポーツチームはイベントへの出演を依頼されて選手を派遣する立場ですが、同社は自社でイベント運営を行ってきたノウハウがあるため、企画や機材準備、当日の運営や出演者のアサインなど、すべてワンストップでできるそうです。

 このような強みを生かして、日本各地の自治体や商工会、金融機関や地元密着型の企業から依頼を受け、地元の子どもたちが参加・観戦できるeスポーツイベントを仕掛けるとともに、eスポーツ遊戯施設を造り、地方創生の起爆剤として、全国各地にゲームの楽しさを届けたいとしています。

多角的なマネタイズが強み

 同社はマネタイズについて、従来のスポンサー収益やイベント事業だけでなく、自社スタジオのレンタルや動画配信などによる収益、ファングッズの販売や大会での賞金など、幅広く、より安定したビジネスモデルを構築できると考えています。

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(出資:FUNDINNO)

 影響力のある選手を獲得してチームブランドの向上を図ることで、各ポイントの収益も上がっていくと見込んでいます。

 同社によると、eスポーツは国内大会を勝ち抜くと世界大会に出場でき、世界の舞台で一定以上の成績をあげれば、業界内はもちろんのこと、「強いチーム」としてさまざまなメディアで取り上げられる機会が増えるといいます。

 競技での実績を前面に打ち出し、企業名の露出アップや製品レビューによるブランディングの提案を行いつつ、独自の経験をもとに新規スポンサーを獲得していきたい考えです。

 スポンサー料金の目安は1社年間約100万~2000万円で、2029年3月期までに累計24社のスポンサー契約を目指しています。

 eスポーツの認知度や人気が高まってきたとはいえ、イベントが行われるのはほとんどが都市部であり、地方には、eスポーツをより身近に体験したいという子どもたちの強いニーズがあるといい、今後、地方創生のためにeスポーツイベントの強化を図りたい考えです。

 同社にはプロ選手のほか、MCやVTuber、ストリーマー部門に所属する女性クリエーター(選手)も多数所属していることが、競合チームがまねできない差別化ポイントだとしています。

今後の成長に向けて

(1)町おこしや地域活性化など、社会貢献を通じてファンを獲得

 同社はスポンサー獲得のほか、自治体や地方銀行、商工会議所など公共性の高い団体とのパートナーシップを推進していく予定です。

 今後は、許諾・ライセンスを所持した非公式のeスポーツイベントの開催を通じて、子どもや保護者がともにゲームに親しむ機会をつくり、町おこしや地域活性化に貢献していきたいといいます。

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(出典:FUNDINNO)

 2026年には、小中学生向けのeスポーツ遊戯施設を開設し、子どもたちがより身近にeスポーツを体験できる環境を整備する計画です。

(2)「Creatives」のM&A需要を狙う

 昨今、多数のeスポーツチームが大手ゲーミング企業などにM&Aをされているといい、同社は選手獲得によるチームの強化、世界大会での好成績、スポンサーの獲得などのサイクルを繰り返して成長させることで、過去にM&Aをされたチームと同等の事業規模になると考えています。

 「社会貢献性が高いビジネスモデルを構築し、チームの成績に加えて、メンバーに高い規律性、社会性を身につける育成メソッドを独自に生み出していきます。『強いだけ』のeスポーツチームではなく、子どもたちの模範となり、地域のアイコンとなることでチームのブランド力を高めていく考えです」(同社)

(3)将来的なEXITはバイアウトを想定

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(出典:FUNDINNO)

(4)2029年までに累計24社のスポンサー数を計画

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(出典:FUNDINNO)

株主構成

 同社は、以下の事業会社より出資を受けています。

・株式会社咸臨産業

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・カヤック <3904> [東証G]
・Aiming <3911> [東証G]
・ブシロード <7803> [東証G]
・ウェルプレイド・ライゼスト <9565> [東証G]
・ブロードメディア <4347> [東証S]
・GFA <8783> [東証S]

株主優待

【基準日】
毎年2月末日

【優待内容】
・1~49株:同社が実施・関連するイベントの有料チケットを無料で提供。その他、「Creatives」オリジナルグッズを税込み販売価格より30%オフで提供。
・50株以上:上記のほか、同社と契約しているクリエイター(選手)とプライベートプレイができる。

【申し込み方法】
基準日経過後、予約・注文可能の案内をメールで送付。その際、同社のお問い合わせアドレスまで「名前」「住所」「株主優待を利用する旨」を知らせる。

【注意事項】
「プライベートプレイ」は年2~3回の不定期開催を予定。

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
Active株式会社
東京都葛飾区お花茶屋二丁目17番5号
資本金:7,000,000円(2022年11月30日現在)
発行済株式総数:700株(同)
発行可能株式総数:10,000株
設立日:2019年4月3日
決算日:3月31日
※2022年12月23日を効力発生日として、1株を14株とする株式分割に伴う発行済株式総数、発行可能株式総数の変更を実施しており、登記申請中。登記完了後の発行済株式総数は9,800株、発行可能株式総数は100,000株となる。

■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 本多雄太

■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 3,000株

■募集株式の払込金額
1株あたり 10,000円

■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額750万円を以下の目的に充てる予定。
選手獲得費 585万円
手数料 165万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額2,250万円(目標募集額750万円と上限募集額3,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
ゲーミングシェアハウス運営費用 335万円
町おこしイベント開催費 240万円
営業・マネージャー人件費 655万円
チーム運営費 523万円
手数料 495万円

■投資金額のコース及び株数
100,000円コース(10株)
200,000円コース(20株)
300,000円コース(30株)
400,000円コース(40株)
500,000円コース(50株)
1,000,000円コース(100株)
1,500,000円コース(150株)
2,000,000円コース(200株)
2,500,000円コース(250株)
3,000,000円コース(300株)
3,500,000円コース(350株)
4,000,000円コース(400株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(50株)までしか申し込みできない。なお、特定投資家口座からの申し込みの場合、4,000,000円コース(400株)を上限とする。

■申込期間
2023年1月14日~1月20日

■目標募集額
7,500,000円(上限募集額 30,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は18,000,000円とする。

■払込期日
2023年2月13日

■連絡先
Active株式会社
電話番号:080-9553-0389
メールアドレス:irisviel@team-creatives.com

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

<eスポーツ×人材育成×社会貢献>ゲーミングシェアハウスで社会に通用する人材を育成し、世界レベルで戦えるeスポーツ選手の創出を目指す「Creatives」

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