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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 5日線での攻防のなか2万5500円~2万6000円のレンジを切り下げてくる可能性


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 25680 -100 (-0.38%)
TOPIX先物 1856.0 -7.5 (-0.40%)
シカゴ日経平均先物 25680 -100
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 5日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。昨年12月のADP雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比23万5000人増と市場予想(15万人増)を大きく上回った。また、週間の米新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、昨年9月以来の低水準となった。労働市場のひっ迫が高インフレを長期化させ、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長引くとの見方が強まるなか、長期金利の上昇を嫌気した売りが優勢となった。S&P500業種別指数はエネルギー、電気通信サービスの2セクターのみが上昇した一方で、不動産、ソフトウエア・サービス、商業サービス・用品、公益事業、半導体・同製造装置が2%を超える下落だった。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比100円安の2万5680円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比30円安の2万5750円で始まり、その後は買い優勢のなかで2万5820円とプラスに転じる場面も見られた。ただし、米国市場の取引開始直後に軟化し、一時2万5670円まで下落。売り一巡後は2万5670円~2万5770円辺りのレンジ推移を継続し、2万5680円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。テクニカル面では引き続き、ボリンジャーバンドの-2σの切り下がりに沿った調整を継続しており、上値は5日移動平均線に抑えられている。5日線は前日の2万5920円から2万5810円辺りまで切り下がっているため、同線を突破できるかを見極めたいところだろう。

 1月4日の安値2万5570円でボリンジャーバンドの-2σにタッチした後は、辛うじて下値を切り上げる形状を見せてきている。5日線をクリアできればボリンジャーバンドの-1σが位置する2万6000円水準が意識されるだろう。ただし、-2σは2万5250円まで切り下がってきているため、5日線での攻防が長期化すると、オプション権利行使価格の2万5500円~2万6000円のレンジを切り下げてくる可能性を想定しておく必要はありそうだ。

 なお、為替市場では円相場が1ドル=133円40銭台で推移しており、円高修正の動きを見せてきている。前日に自律反発を見せた値がさハイテク株は朝方こそ売りが先行するとみられるが、売り一巡後は次第に底堅さも意識されそうである。週末の米雇用統計を前に積極的なポジションは取りづらいほか、VIX指数は22.46と引き続き5日、25日線水準で落ち着いた値動きを見せていることもあり、ショートはそれほど強まらないだろう。リバランス中心のなか、NTショートの巻き戻しの動きが継続する可能性もありそうだ。

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