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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ティーガイア、東邦HD、MS&AD

ティーガイア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ティーガイア <3738>  2,865円  +500 円 (+21.1%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ティーガイア<3738>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の2865円でカイ気配となっている。24日の取引終了後、荷物預かり場所のシェアリングサービスを展開するecbo(東京都渋谷区)との資本・業務提携を発表した。協業による事業への好影響を期待した買いが集まったようだ。スマートフォンにより駅構内やカフェなど、荷物を預けることが可能な施設を検索し、事前予約で確実に預けることができるecboのサービス「ecbo cloak」で協業する。携帯電話などの販売代理店を展開するティーガイアはecboのサービス向けにスペースを提供。インバウンド需要が拡大するなか、不足する手荷物預け先の増加につなげ、社会の課題解決につなげる。

■あすか薬HD <4886>  2,636円  +129 円 (+5.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 あすか製薬ホールディングス<4886>が大幅高で5日続伸している。24日の取引終了後、LF111(一般名「ドロスピレノン」)について、避妊を適応症とした製造販売承認の申請を行ったと発表しており、好材料視されている。同剤は、避妊を希望する日本人女性を対象とした国内第3相臨床試験において、主要評価項目である全般パール指数(100人の女性がその避妊法を1年間(13周期)用いた時の妊娠数)を達成し、有効性を確認。この結果を踏まえて承認申請を行ったという。なお、同剤に関しては20年1月にスペインのインスッド・ファーマ社から日本及び韓国における独占的開発販売権の許諾を受けている。

■東邦ホールディングス <8129>  3,929円  +179 円 (+4.8%)  11:30現在
 東邦ホールディングス<8129>が大幅高で続伸。シンガポールの投資会社3Dインベストメント・パートナーズが24日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、東邦HD株の保有割合が5.06%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入っている。保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。報告義務発生日は6月17日。

■MS&AD <8725>  3,336円  +146 円 (+4.6%)  11:30現在
 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>が大幅高で6連騰。SOMPOホールディングス<8630>と東京海上ホールディングス<8766>を含め損保株の上げが目立つ。損害保険料率算出機構が24日、自動車保険料の算出の目安となる参考純率について、平均5.7%引き上げる方針を決めたと国内メディア各社が報じている。損保各社は2026年以降の保険料に反映する見通しで、引き上げは3年連続となる。報道を受け、損保株には収益面での好影響を見込んだ買いが入ったようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  3,269円  +119 円 (+3.8%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>の戻り足に弾みがついている。前日に続く上昇で上値抵抗ラインとして意識されていた25日移動平均線との下方カイ離を解消、ここから一段の戻りを実現できるかどうか正念場にある。認証不正問題などで海外機関投資家などのリスク回避目的の売りを浴びたが、貸株市場を通じた空売りも観測、その買い戻しが入っているもよう。配当金再投資の買いが時価総額の大きい銘柄を中心に流入しているとの観測があるほか、市場では「月末で米ハイテク株買い・日本株売りのロングショートのアンワインドが入っている」(ネット証券アナリスト)との指摘があり、きょうはTOPIX主導の戻りとなるなか、時価総額で国内断トツの同社株にもその影響が反映されているとみられる。

■三井住友FG <8316>  10,385円  +355 円 (+3.5%)  11:30現在
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>が続伸、25日移動平均線を巡る攻防が続いていたが、足もとで同移動平均線を足場に上放れる兆しを示している。FRBによる早期利下げ期待を背景に米10年債利回りは4%台前半で弱含みに推移し、ひと頃の金利上昇ムードは沈静化した。しかし、国内では日銀の金融政策正常化に向けた思惑から新発10年債利回りが再び水準を切り上げ、足もとで0.990%と1%台乗せが目前に迫っている。同社株のほか三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンク各社にとっては、国内債券市場で運用環境の改善が見込めるとの見方が買いを誘導している。

■エニマインド <5027>  1,160円  +38 円 (+3.4%)  11:30現在
 AnyMind Group<5027>が5日続伸となっている。同社はきょう、データ&人工知能(AI)活用プラットフォーム「AnyAI」で、「ECモール及びSNSのレビュー収集・分析ソリューション」の提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。このソリューションは、ECモールやSNSに投稿されている消費者の口コミやレビューを収集・分析し、マーケティング戦略の立案から実行までを支援するもの。具体的には、商品の使用感に関するUSP(Unique Selling Proposition:商品やサービスが持っている独自の強み)の比較や、ポジティブ・ネガティブな評価の数値化を行うことで、データに基づいた市場での自社ブランドの評価を把握し、次の意思決定に役立てることができるという。

■ELEMENTS <5246>  1,269円  +41 円 (+3.3%)  11:30現在
 ELEMENTS<5246>が反発。この日、グループ会社Liquidが8月からオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」において、WebブラウザからマイナンバーカードのICチップで本人確認ができるようにすると発表した。iPhoneの機能である「App Clip」への対応により、iPhoneユーザーはアプリをインストールしなくても、Webブラウザ上でICチップの読み取りができるという。これが好感されている。

■ビジョナル <4194>  7,140円  +230 円 (+3.3%)  11:30現在
 ビジョナル<4194>が反発している。午前10時ごろ、運営する脆弱性管理クラウド「yamory(ヤモリー)」の「オートトリアージ機能」に関して米国特許を取得したと発表しており、好材料視されている。「オートトリアージ機能」は、脆弱性対応の優先度を自動判別し、脆弱性管理や対応にかかる作業工数を大幅に削減することができる技術。なお、同技術の特許性が認められたのは、日本に続き2カ国目としている。

■芝浦機械 <6104>  3,765円  +120 円 (+3.3%)  11:30現在
 芝浦機械<6104>が3日ぶり反発。成形機を主力とする工作機械メーカーで自動車やスマートフォン向けなどで需要を獲得している。24日取引終了後に25年3月期上期(24年4~9月)の最終利益予想の修正を発表、従来見通しの42億円から69億円(前年同期比52%減)に大幅増額しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。固定資産売却に伴う特別利益計上が寄与する。前年同期実績を依然として5割下回る水準ながら、今回の中間期増額修正に伴い通期見通しの上振れも意識され、現状で10倍を下回るPERは一段の低下も視野に入ることで、上値を見込んだ買いを引き寄せている。

■神戸物産 <3038>  3,552円  +95 円 (+2.8%)  11:30現在
 神戸物産<3038>が3日続伸した。24日の取引終了後、5月度の個別業績を開示した。売上高は前年同月比10.2%増の442億7400円と増収基調を維持したほか、経常利益は同1.5%増の29億5800万円と円安基調が続くなかで増収を確保しており、買いを誘う要因となったようだ。5月度は「業務スーパー」で5店舗の新規出店があった。冷凍野菜や時短調理のニーズに合致する冷凍加工食品類が売り上げ増に寄与した。

■第一三共 <4568>  5,575円  +133 円 (+2.4%)  11:30現在
 第一三共<4568>は3日ぶりに反発した。24日、抗悪性腫瘍剤「エザルミア」について、国内で製造販売承認事項についての一部変更承認を取得したと発表した。適応症に、再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫が加わる。発表を手掛かり視した買いが入ったようだ。日本で承認を受けた2つ目の適応症となる。これまでは再発または難治性の成人T細胞白血病リンパ腫が適応症だった。

■NTTデータグループ <9613>  2,372.5円  +55 円 (+2.4%)  11:30現在
 NTTデータグループ<9613>が3日続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「データセンターを投資先とする不動産投資信託(REIT)事業に参入する」と報じられており、好材料視されているようだ。記事によると、25年度までにREITの運用会社を新設し、投資家から公募または私募形式で資金を調達し、上場も視野に入れるという。収益の多様化に加えて、REITの活用で資金調達を多様化することでデータセンターの建設加速にもつながると期待されている。なお、データセンター専門のREITは国内企業で初めてとなる。

■INPEX <1605>  2,369.5円  +53.5 円 (+2.3%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。24日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前週末比0.90ドル高の1バレル=81.63ドルと上昇した。イスラエルがレバノンのイスラム教シーア派勢力ヒズボラとの本格交戦に向けて動き出したと伝わり、中東情勢に対する警戒感が高まった。イスラエルは、パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの激しい戦闘は近く収束させ、ヒズボラとの戦闘に軍の部隊を振り向ける可能性が出ている。イスラエルを巡る新たな展開は、中東の地政学リスクを高めさせ原油価格の上昇要因となるとみられている。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  13,680円  +200 円 (+1.5%)  11:30現在
 霞ヶ関キャピタル<3498>が続伸している。24日の取引終了後、同社が開発用地のソーシング及び企画立案を行ったホテル4件を対象不動産とする私募ファンドの組成と、それに伴う販売用不動産の売却を行うと発表しており、好材料視されている。あわせて、同ファンドからアセットマネジメント業務を受託し、引き続きアセットの管理を行うという。会社側によると、今回の売り上げは24年8月期業績予想に織り込み済みだが、売却を決議した販売用不動産のうち1件は竣工後の決済となるため、25年8月期に計上を予定しているという。また、同ファンドから受領するアセットマネジメント報酬は同社のビジネスモデルの1つである成果報酬志向型ファンドマネージャーとして長期安定的に収益に貢献するとしている。同時に、川崎市の販売用不動産を売却すると発表した。物流施設開発用地で、売却価格は23年8月期売上高(372億8200万円)の10%に相当する額以上という。なお、24年8月期業績予想には織り込み済みとしている。

●ストップ高銘柄
 ワンダープラネット <4199>  1,532円  +300 円 (+24.4%) ストップ高   11:30現在
 サンバイオ <4592>  948円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 AHCグループ <7083>  4,430円  +700 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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