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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万6000円割れで下へのバイアスが強まる展開には注意


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26100 -340 (-1.28%)
TOPIX先物 1884.0 -18.0 (-0.94%)
シカゴ日経平均先物 26110 -330
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 22日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。朝方発表された米7-9月期国内総生産(GDP)確定値は、改定値の2.9%増から3.2%増に上方修正され、市場予想を上回ったことで利上げ懸念が高まった。また、米新規失業保険申請件数が前週比2000件増の21万6000件と小幅な増加だったことから、米連邦準備理事会(FRB)による利上げが正当化され、世界景気の落ち込みを招くとの警戒も重荷となった。さらに、マイクロン・テクノロジー<MU>が発表した四半期決算や見通しが市場予想を下回ったことが嫌気され、半導体株に売りが広がった。S&P5000業種別指数は、耐久消費財・アパレル、電気通信サービス、家庭用品・パーソナル用品が上昇した一方で、自動車・同部品、半導体・同製造装置、エネルギーが下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比330円安の2万6110円で終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円安の2万6420円で始まり、寄り付き直後につけた2万6460円を高値に軟化し、米国市場の取引開始前には2万6300円割り込んだ。さらに米国市場の取引開始後に下げ幅を広げると、一時2万5900円と節目の2万6000円を割り込む場面も見られた。終盤にかけてはショートカバーにより下落幅を縮めており、2万6100円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。節目の2万6000円を一時下回ったことで、いったんは底入れ感が意識されてくる可能性はあるものの、テクニカル面では引き続き、切り下がるボリンジャーバンドの-2σと-3σに沿った下落を見せているため、下へのバイアスが強まりやすい。日中取引で再び2万6000円を割り込む局面では、ヘッジ対応のショートが強まる動きには注意が必要だろう。まずは、2万6000円辺りでの底堅さを見極めたい。

 また、週末の米国市場では11月の個人消費支出(PCE)や12月のミシガン大学消費者態度指数確報値の発表を控えているため、結果次第では一段の波乱も想定される。ショート筋については指標発表前にポジションをニュートラルに近づけることで、ショートカバーが入ると考えられるものの、ロング筋を慎重姿勢に向かわせるため、売り一巡後のリバウンド機運は高まりそうにない。

 VIX指数は21.97に上昇した。依然としてボトム水準ではあるものの、一時24.30まで切り上がる場面も見られており、慎重姿勢に向かわせそうだ。

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