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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万7000円に接近する局面では、ロングからのリバウンド狙い


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27280 -190 (-0.69%)
TOPIX先物 1936.0 -8.0 (-0.41%)
シカゴ日経平均先物 27280 -190
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 16日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。12月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は44.6と前月の46.4から低下し、6カ月連続で50を下回った。予想以上に悪化したことで、景気後退を懸念した売りが先行。また、米NY連銀のウィリアムズ総裁がFRBが来年、予想以上に政策金利を引き上げる可能性があるとの見解を示したことが重荷となった。そのほか、株価指数先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプション取引、株式先物取引の4つの取引期限満了日が重なる「クアドプルウィッチング」だった需給要因の影響も見られた。S&P500業種別指数はすべてのセクターが下落し、自動車・同部品、不動産、耐久消費財・アパレル、医薬品・バイオテクノロジー、公益事業の弱さが目立った。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比190円安の2万7280円で終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比10円高の2万7480円で始まり、直後につけた2万7490円を高値に軟化し、2万7230円~2万7320円のレンジで推移。米国市場の取引開始後に2万7120円まで売られる場面も見られた。売り一巡後は2万7170円~2万7270円辺りでの推移が続き、2万7280円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、売り先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションで支持線として意識されていた75日移動平均線(2万7390円)を割り込んだことによりショートが強まりやすく、ボトムを探る動きのなか、節目の2万7000円を試してくる展開が意識されそうだ。底入れ感が強まるまでは押し目狙いのロングは入りづらく、75日線が抵抗線として意識され、ショート筋にとっては仕掛けやすくなりそうだ。

 一方、テクニカル面ではボリンジャーバンド-3σまで下落してきた。一目均衡表では雲下限が2万7000円辺りで横ばい推移を継続するほか、週足では52週線が同水準に位置しているため、いったんは2万7000円処でのボトム形成が期待される。

また、VIX指数は22.62に低下した。オプションのプットに資金が集中する格好からFOMCの結果前には25.84まで上昇する場面も見られたが、FOMC通過後は一気に22.50辺りまで低下し、現在は25日線を挟んだボトム圏での推移を継続している。

 FOMCの重要イベントに加え、クアドプルウィッチングの需給イベントも通過した。クリスマス休暇で市場参加者も限られてくるなか、2万7000円に接近する局面では、短期的なトレードながらロングからのリバウンド狙いに向かわせよう。そのため、オプション権利行使価格の2万7000円~2万7375円のレンジを想定する。

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