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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、バードマン、エヌピーシー

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  1,998.5円  -12 円 (-0.6%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は、全体指数が上昇するなか総じて売りに押される展開。パウエルFRB議長の講演内容が、12月のFOMCでの利上げ幅縮小を示唆するものであったことを受け、前日の米債券市場では長期金利が急低下し3.60%台まで水準を切り下げた。日米金利差縮小を背景に外国為替市場ではドル売り・円買いの動きを誘発、足もとで1ドル=136円台後半まで円高が進んでおり、輸出株の中でも特に為替感応度の高い自動車セクターには、輸出採算悪化に対する警戒感から売りが優勢となった。

■Birdman <7063>  3,915円  +700 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値
 Birdman<7063>がストップ高。30日取引終了後、12月31日時点の株主に対して1対2株の株式分割を実施すると発表したことを好感する買いが流入した。効力発生日は23年1月1日。投資単位当たり金額の引き下げによる株式の流動性向上と投資家層の拡大を目的としている。

■エヌ・ピー・シー <6255>  577円  +80 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 エヌ・ピー・シー<6255>がストップ高。30日に開示した同社の22年8月期の有価証券報告書で、販売実績の相手先や、主要な顧客ごとの情報に関して「Tesla,Inc.」の記載があった。米テスラ<TSLA>への販売により今後の業績が拡大するとの思惑を誘う格好となり、買い注文が集まった。エヌピーシーは装置関連事業において、Tesla,Inc.に対し22年8月期に約4億6000万円の売り上げがあったと記載している。

■ファインシンター <5994>  1,210円  +122 円 (+11.2%) 一時ストップ高   本日終値
 ファインシンター<5994>が急伸。同社はこの日、自社製品がトヨタ新型「プリウス」に搭載されることになったと発表しており、これを材料視する動きが強まっているようだ。搭載されるのは、トヨタハイブリッド車向けの電圧を制御するインバーターの構成部品「リアクトルコア」。12月に生産ラインを追加して年120万台分の生産能力を確保し、更に2024年には約3億円の設備投資を行って年60万台分の新規生産ラインを追加する。すべてのラインが稼働すると、既存の生産能力と合わせて年360万台分になる見通し。

■まんだらけ <2652>  878円  +82 円 (+10.3%)  本日終値
 まんだらけ<2652>は急伸。11月30日の取引終了後に10月の月次売上高を発表。全店合計で前年同月比30.4%増と高い伸び率になったことから、これを好感した買いが入った。水際対策の大幅な緩和により海外からの来店客が増え、店頭販売が増加した。また、電脳ショップ「ありある」を含む通信販売も好調だった。

■トリプルアイズ <5026>  1,089円  +98 円 (+9.9%) 一時ストップ高   本日終値
 トリプルアイズ<5026>は後場に入って動意づき、一時ストップ高まで買われた。同社はきょう、自社のアルコール検知AIクラウドシステム「AZE Breath」が、全日本トラック協会の安全装置等導入促進助成事業における対象機器に選定されたと発表。これが材料視されたようだ。AZE Breathは、ドライバーの顔画像を人工知能(AI)が認証し、アルコール検査結果をクラウドシステムに記録するシステム。白ナンバー事業者のアルコール検知器義務化により引き合いが急増していたが、全日本トラック協会の助成対象機器に選ばれたことで、緑ナンバーの運輸業でも多くの活用が期待できるという。

■ニーズウェル <3992>  798円  +68 円 (+9.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ニーズウェル<3992>は急反騰。同社は金融向けを中心とした業務系ソフトや組込みソフトを手掛け、基幹系システムの開発で優位性を発揮する。30日取引終了後、メルカリ<4385>からITアウトソーシングサービスを受注したことを発表、システムの運用サポートから業務改善の提案まで行う予定で、これによる収益効果を期待した買いを呼び込んだ。メルカリは月間ユーザー数が2000万人以上と言われ、ニーズウェルはこれまでメルカリが利用する経費精算クラウドなどの保守をはじめ、システム利便性向上を目的としたカスタマイズなどを手掛けており、その実績から今回の受注につながった。

■シキボウ <3109>  954円  +76 円 (+8.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 シキボウ<3109>は続急伸。30日取引終了後に発表した今期の最終利益予想と配当予想の上方修正を好感した買いが集まった。23年3月期の連結業績予想について、最終利益の見通しを14億円から16億円(前期比32.7倍)に見直したほか、40円を計画していた年間配当予想も10円増額し、前期比10円増配の50円に修正した。投資有価証券売却益を計上する一方、連結子会社でゴルフ場を経営するマーメイドスポーツ(広島県福山市)の株式譲渡に伴い、子会社株式譲渡損失を計上。これに伴い、税金費用が減少するほか、繰り延べ税金資産も計上するため、最終利益の見通しがこれまでの想定を上回ることとなった。

■ギックス <9219>  1,352円  +92 円 (+7.3%)  本日終値
 ギックス<9219>が反発。同社は11月30日、個客選択型スタンプラリー「マイグル」を活用したスタンプラリーキャンペーンの累計参加者が50万人を突破したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。20年3月に提供を開始したマイグルは、買い回りの促進や地域の周遊を目的に、商業施設や鉄道会社、自治体などが主催するさまざまなスタンプラリーキャンペーンなどに活用され、22年8月には累計参加者が25万人を突破。購買だけでなく体験をスタンプの獲得条件とするキャンペーンなど活用の幅が広がっていることもあり、その後も参加者数が順調に伸びている。

●ストップ高銘柄
 新東 <5380>  4,080円  +700 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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