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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):JTOWER、フロンテオ、レーザーテク

JTOWER <日足> 「株探」多機能チャートより
■JTOWER <4485>  7,570円  +940 円 (+14.2%)  本日終値
 JTOWER<4485>が急騰。30日取引終了後、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行と、屋外タワーシェアリングの推進に向け業務提携契約を締結したと発表。これを材料視した買いが集まった。JTOWERは5Gの普及に向け、NTTドコモなど通信事業者が保有する既存の通信鉄塔の買い取りを推進。他の携帯キャリアなどによる新規利用の誘致を強化している。三菱UFJ銀行とは、鉄塔資産の価値向上策の検討や、資金調達などで連携していくとしている。

■ACCESS <4813>  854円  +106 円 (+14.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ACCESS<4813>は一時ストップ高。11月30日の取引終了後に23年1月期第3四半期累計(2~10月)の決算を発表し、最終損益は前年同期から赤字幅縮小となる13億4600万円の赤字で着地した。四半期ベースでみると直近8~10月期の同損益は11四半期ぶりに黒字に転換しており、これを好感した買いが膨らんだ。2~10月期の売上高は前年同期比64.6%増の95億4500万円だった。各種IoTソリューションなどを提供するIoT事業において受託案件が増加したほか、ネットワーク機器向けソフトウェアを手掛けるネットワーク事業で新規受注が増加し、売上高を伸ばした。増収に伴い営業損失が縮小したことや、為替差益の計上により、最終損益は改善した。なお、通期見通しは据え置いている。

■FRONTEO <2158>  1,051円  +85 円 (+8.8%)  本日終値
 FRONTEO<2158>は3日ぶり急反発。30日取引終了後、法曹領域での業務効率化につながるAIレビューツール「KIBIT Automator(キビットオートメーター)」に関し、新たなコア技術となるAIアルゴリズムを開発したと発表。これをポジティブに受け止めた投資家の買いが入ったようだ。KIBIT Automatorは、公判手続きでの電子証拠開示における文書レビュー作業などで、膨大な文書データから証拠に関連する文書を発見する目的で用いられる。2012年と19年に開発したAIアルゴリズムの改良などで蓄積したノウハウを取り込みつつ、文書中のワードの出現の多寡や組み合わせを色合いのようにとらえているという仮説モデルをもとに設計。同社の他製品にも搭載が可能な汎用性の高い技術となっているとしている。

■トリケミカル研究所 <4369>  2,567円  +156 円 (+6.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 トリケミカル研究所<4369>が5営業日ぶりに反発。同社は11月30日取引終了後、23年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比20.0%増の28億2100万円となり、通期計画36億2100万円に対する進捗率が77.9%に達したことが好感されたようだ。売上高は同18.9%増の101億3900万円で着地した。半導体製造用化学化合物の生産・開発能力の向上を一層推し進め、海外を中心とした新規材料の需要増に即応できる体制の整備に取り組んだことなどが奏功。利益面では全社を挙げての経費削減が寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■レーザーテック <6920>  26,450円  +1,315 円 (+5.2%)  本日終値
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の主力銘柄は大きく買い優勢。前日の米国株市場ではパウエルFRB議長の講演を受けハイテク関連をはじめ広範囲にリスクを取る動きが強まり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅高となった。特に半導体セクターへの買い戻しが顕著で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は5.8%あまりの急上昇をみせた。これを受けて東京市場でも半導体製造装置の主力株を中心に投資資金の流入が加速している。今週は業界団体のWSTSが23年の半導体市場の見通しを下方修正して4年ぶりに売上高が縮小するとの見通しを発表、同関連株には逆風が意識されたものの、東エレクやアドテストなどは発表後にプラス圏で引けるなど、下値抵抗力の強さを発揮していた。目先空売りの買い戻しを交え戻り足に弾みがついている。

■フジテック <6406>  3,155円  +145 円 (+4.8%)  本日終値
 フジテック<6406>が高い。香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントが30日に関東財務局に提出した変更報告書で、同社がフジテック株を買い増したことが明らかになった。これを思惑視した買いが入ったようだ。保有比率は9.73%から16.52%に上昇した。変更報告書でオアシスは、「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」としている。報告義務発生日は11月29日。

■エーザイ <4523>  9,775円  +443 円 (+4.8%)  本日終値
 エーザイ<4523>が続伸し、2021年7月以来、およそ1年4カ月ぶりに1万円台に乗せる場面があった。前日に米バイオジェン<BIIB>と共同開発する認知症候補薬「レカネマブ」に関して治験参加者の死亡例が報告されたことを受け、レカネマブに起因するものではないとの見方が会社側から示された。新薬を巡る懸念が後退したと受け止めた投資家による買いがきょうも続いているようだ。レカネマブを巡っては、米国や欧州、日本で承認を獲得したうえで、来年には患者に提供できる可能性があると一部で伝わっており、これも株価の支えとなったとみられている。

■ツルハホールディングス <3391>  9,220円  +350 円 (+4.0%)  本日終値
 ツルハホールディングス<3391>は5日ぶりに反発。11月30日の取引終了後に発表した11月度(10月16日~11月15日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比4.7%増と2カ月連続でに前年実績を上回ったことが好感された。客単価は同3.3%増、客数が同1.4%増とともに伸長した。なお、全店売上高は同9.3%増だった。

■PAコンサル <4071>  3,050円  +104 円 (+3.5%)  本日終値
 プラスアルファ・コンサルティング<4071>が3日ぶりに反発。午前9時前に、同社の人材マネジメントシステム「タレントパレット」について、「ハイパフォーマー分析機能」の搭載を発表した。企業の人事業務の利便性向上につながるサービスの拡大を期待した買いが集まったようだ。タレントパレットに蓄積した人事評価などのデータから、自社のハイパフォーマー情報を可視化。多角的な分析が可能になる。導入企業にはハイパフォーマーの離職防止や、効果的な人事戦略の立案などの効果が期待できるようだ。

■GMO-FH <7177>  535円  +10 円 (+1.9%)  本日終値
 GMOフィナンシャルホールディングス<7177>がしっかり。仮想通貨交換大手のFTXトレーディングの経営破綻を受けたビットコイン相場の下落により、このところ同社株には下押し圧力が掛かっていた。ところが30日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、12月の利上げ幅縮小の可能性について言及したことを受け、投資家のリスク許容度が高まり、ビットコイン相場に上昇圧力が掛かった。これが仮想通貨関連株の支えとなったようだ。gumi<3903>やマネックスグループ<8698>なども高い。

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