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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヘッドウォ、AIins、エフ・コード

ヘッドウォ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヘッドウォータース <4011>  4,345円  +560 円 (+14.8%) 一時ストップ高   本日終値
 ヘッドウォータース<4011>が一時ストップ高。15日の取引終了後、エッジAIの機械学習を全自動化するシステム「SyncLect Edge AI Automation(シンクレクト・エッジ・エーアイ・オートメーション)」を開発したと発表しており、好材料視された。同システムは従来、多大な人手と時間が必要だったエッジAIの機械学習コストを大幅削減し、さらにクラウドAIで推論精度を向上させるシステム。エッジAIカメラで収集した大量データを高精度かつタイムリーに画像解析する必要がある環境において特に高い効果を生み出すことが期待できるとしており、スマートストアやスマートビルディングにおける商品管理や混雑状況把握、スマートシティにおける画像解析、メーカー製造ラインにおける不良品検知などへの活用が考えられている。なお、同件による22年12月期業績への影響は軽微としている。

■AI inside <4488>  5,600円  +700 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値
 AI inside<4488>が急反発。午前11時ごろ、TIS<3626>が提供する経費精算クラウドサービス「Spendia」のAI-OCRエンジンとして、文字認識APIが採用されたと発表しており、これが好材料視された。「Spendia」は、TISが経費精算システムを20年以上提供してきた知見をもとに、日本の制度や商習慣に合わせて開発した経費精算クラウドサービス。同サービスは今回、機能強化を行い、AI-OCRによる紙・電子ファイルの読み取り機能を実装し、請求書支払い業務の更なる効率化を実現したが、このAI-OCRによる読み取り機能において、同社のAI・インテリジェンスAPI群「Developer’s API」の一つ、文字認識APIがAI-OCRエンジンとして採用されたという。この採用により、従来のOCRでは読み取りが困難とされていた手書き文字を高精度に読み取り、あらゆる形式の画像から情報を抽出することができるようになるとしている。

■エフ・コード <9211>  4,420円  +540 円 (+13.9%) 一時ストップ高   本日終値
 エフ・コード<9211>が急反発。15日の取引終了後、11月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ投資家が投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性を高め、投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。効力発生日は12月1日。

■メタリアル <6182>  1,306円  +158 円 (+13.8%)  本日終値
 メタリアル<6182>が大幅続伸。15日の取引終了後、子会社MATRIXが運営するメタバース先端技術研究組織「MATRIX GENESIS LABS」が、人工知能(AI)を用いて360度映像を6Dof(疑似的な360度の視覚と自由な移動)化することに成功したと発表しており、これが好材料視された。これまで、360度カメラで撮影された映像の視聴位置は、その撮影時のカメラの位置に固定されていたが、MATRIX GENESIS LABSでは360度映像の深度を予測するAIモデルを生成し、それを、位置移動機能を備えたメタバースワールド表示アプリケーションと統合することで、360度映像内での擬似的な移動を実現したという。同技術によって、これまでの膨大な360度映像内を視聴者が自由に歩き回るための技術的な可能性が開け、メタバースワールドの作成にかかるコストを大幅に圧縮することにつながるとしている。

■三陽商会 <8011>  1,278円  +151 円 (+13.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 三陽商会<8011>が後場に上げ幅を拡大。正午に自社株買いの実施を発表し、これを材料視した買いが集まった。取得総数50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.1%)、取得総額7億円を上限とする。11月17日から23年2月20日の間、東京証券取引所における市場買付けを通じ取得する。

■浜井産業 <6131>  1,074円  +114 円 (+11.9%)  本日終値
 浜井産業<6131>が上値指向鮮明、きょうで5連騰となりフシ目の1000円大台回復を果たした。同社は精密工作機械メーカーだが、半導体向け研磨機で高い商品技術力を有し、半導体メーカーの設備投資需要を捉えている。23年3月期上期(22年4~9月)の営業利益は前年同期比25%増の3億900万円と好調、対通期進捗率も6割近くに達している。次世代パワー半導体への需要が高まるなか、同社は省電力型SiC(炭化ケイ素)パワー半導体素材加工用装置を手掛けており、マーケットの注目度が高い。

■エスユーエス <6554>  959円  +71 円 (+8.0%) 一時ストップ高   本日終値
 エスユーエス<6554>は急伸。15日の取引終了後に発表した23年9月期の連結業績予想で、売上高120億7900万円(前期比15.4%増)、営業利益9億5300万円(同30.3%増)、純利益6億1400万円(同94.2%増)を見込み、年間配当予想を前期比10円増の25円としたことが好感された。採用強化による在籍技術者の増加やIT請負の増加で主力のソリューション事業が伸長するほか、前期に続いてAR/VRの受託開発が拡大する見通し。また、派遣単価の上昇、IT請負及びAR/VR事業の構成比上昇により売上総利益率の上昇も見込む。なお、22年9月期決算は、売上高104億6500万円(前の期比11.1%増)、営業利益7億3100万円(同3.8倍)、純利益3億1600万円(同29.5%減)だった。

■エヌアイデイ <2349>  1,640円  +110 円 (+7.2%)  本日終値
 エヌアイデイ<2349>が高い。15日の取引終了後、ECサイト構築支援などを手掛けるテニック(東京都渋谷区)の全株式を11月25日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。テニックがグループに加わることで、IT技術を生かした事業領域が更に拡大し企業価値の向上に貢献すると判断したという。取得価額は非開示だが、前期末純資産(161億100万円)の15%未満。なお、23年3月期業績への影響は軽微としている。

■テラプローブ <6627>  1,761円  +114 円 (+6.9%)  本日終値
 テラプローブ<6627>は3連騰。15日の取引終了後に発表した10月度連結売上高(速報)が前年同月比20.2%増となったことが好感された。21年12月期は収益認識に関する会計基準の適用前となるが、増収基調を継続した。なお、1~10月の累計売上高は前年同期比31.1%増だった。

■アバールデータ <6918>  2,925円  +170 円 (+6.2%)  本日終値
 アバールデータ<6918>が上昇加速。今週に入ってからの急騰で、日足一目均衡表でも上空の厚い雲を一気に突き抜ける異色の戻り足をみせている。同社は半導体製造装置用電子制御機器を手掛けており、旺盛な設備投資需要を背景に好調に売り上げを伸ばしている。23年3月期は売上高が前期比4割増となる137億円と絶好調、利益採算面では部品コスト上昇などの影響はあるものの増収効果でそれをこなし、営業利益も同14%増の22億円と2ケタ成長を確保する見通しだ。依然としてPER11倍前後と割安なほか、年間配当も毎期増配を続けるなど株主還元に前向きで、配当利回りは3%を超えている。

●ストップ高銘柄
 ワイエスフード <3358>  383円  +80 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 マツモト <7901>  6,210円  +1,000 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 壽屋 <7809>  11,260円  +1,500 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 POPER <5134>  1,149円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 日医工 <4541>  220円  -80 円 (-26.7%) ストップ安   本日終値
 CS-C <9258>  640円  -150 円 (-19.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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