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【特集】平山 Research Memo(5):2022年6月期は売上高、営業利益、経常利益で2ケタ増収増益、過去最高を更新

平山 <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

1. 2022年6月期の業績
平山ホールディングス<7781>の2022年6月期の連結業績は、売上高で前期比21.4%増の27,978百万円、営業利益で同30.0%増の692百万円、経常利益で同20.2%増の776百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同1.0%減の409百万円となり、売上高、営業利益、経常利益で過去最高を更新、会社計画に対しても上回って着地した。

コロナ禍の影響が一部の事業で続いたものの、国内製造業の生産活動は全体的に回復傾向が続いた。主力のインソーシング・派遣事業を中心に新規顧客の開拓が順調に進んだほか、受注単価の高い案件を獲得できたこともあり、すべての事業セグメントで売上高は2ケタ増となり、11期連続増収を達成した。営業利益の増減要因では、部品不足による顧客工場の稼働一時停止に伴う機会損失(人件費関連費用増)で118百万円、人員増強のための採用関連費や新規営業拠点開設費用(人件費含む)などの増加で633百万円の減益要因となったが、増収効果858百万円や請負現場の生産性改善による利益増効果52百万円などでカバーした。また、親会社株主に帰属する当期純利益が若干ながらも減益となったのは、減損損失54百万円を計上したことや実効税率の上昇が要因となっている。減損損失は、Fun to Funの顧客関連資産の見直しを行い計上したものである。

なお、四半期業績の推移では、2022年6月期第3~4四半期は売上高が伸びているにもかかわらず営業利益の水準が落ち込んでいるが、これは部品不足による顧客工場の稼働一時停止による影響が発生したこと(主に第3四半期)に加え、第4四半期に外国人労働者の受入れを再開したことに伴う費用が約20百万円発生したこと、旺盛な需要に対応すべく営業拠点の開設や広告費用を積極的に投下するなど先行投資を実施したことなどが要因となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SI》

 提供:フィスコ

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