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【特集】「パワー半導体」が9位、半導体関連底入れムードでテーマ買い再び<注目テーマ>

三菱電 <日足> 「株探」多機能チャートより
★人気テーマ・ベスト10
1  インバウンド
2  円安メリット
3  半導体
4  防衛
5  メタバース
6  円高メリット
7  旅行
8  越境EC
9  パワー半導体
10  電気自動車充電器

 みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「パワー半導体」が9位となっている。

 半導体関連株を買い戻す動きが顕在化している。半導体市況自体は軟化傾向にあるが、株式市場では関連株が先駆して売られており、空売り筋のショートポジションも高水準であったことからその反動が出ている。米国ではFRBの金融引き締め姿勢が今後緩むことで長期金利の上昇に歯止めがかかるとの見方が浮上、これがハイテクセクターへの資金還流を促している。足もとで半導体関連株もこの流れに乗っている形だ。

 そうしたなか、需給が引き続きタイトで将来的な市場成長余地も大きいとみられているパワー半導体関連が改めてマーケットの視線を集めている。半導体にもさまざまな種類があり、一般的に注目度の高い「演算」や「記憶」などデータを扱うメモリーとは異なり、パワー半導体はモーターの駆動や交流と直流の変換といった文字通りの“力仕事”を担う。脱炭素への取り組みを背景に世界的に進む電気自動車(EV)シフトがこのパワー半導体需要を喚起しており、株式市場でも同関連株は折に触れ人気化の経緯をたどる。

 パワー半導体分野において日本企業はグローバルに活躍しているが、三菱電機<6503>や東芝<6502>、富士電機<6504>といった大手重電メーカーは世界でも上位の実力を誇る。このほか、車載マイコントップのルネサスエレクトロニクス<6723>や、SiC(炭化ケイ素)パワーモジュールで高実績を持つローム<6963>などが主要メーカーだが、このほかにも独自技術を駆使して同分野の需要を開拓する有力企業が日本には存在する。注目されやすい銘柄としては、タムラ製作所<6768>、トレックス・セミコンダクター<6616>、Mipox<5381>、三社電機製作所<6882>、タカトリ<6338>、日新電機<6641>などが挙げられる。

出所:MINKABU PRESS

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