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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):プレイド、郵船、レーザーテク

プレイド <日足> 「株探」多機能チャートより
■プレイド <4165>  782円  +70 円 (+9.8%)  本日終値
 プレイド<4165>が続伸。午前9時ごろ、在庫を効率よく利益に変えるクラウドシステム「FULL KAITEN」を開発し小売企業などへ提供するフルカイテン(大阪市福島区)との協業を強化し、両社のプロダクト連携によるソリューションの提供を開始すると発表したことが好感された。両社のプロダクトを連携することで、主に小売企業向けの在庫管理最適化と顧客体験の向上を図ることが狙い。「FULL KAITEN」によって在庫データや売り上げデータを集計・分析し、販促を強化すれば値引きせずに販売できる可能性のある隠れた売れ筋商品や、ロイヤルティーの高い顧客に支持され、客単価の向上に貢献する商品などを抽出。プレイドのCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」による解像度の高い顧客理解に基づいて抽出した商品と親和性のある顧客に向けて、パーソナライズした商品提案を行うことができるようになるとしている。

■オルガノ <6368>  2,269円  +160 円 (+7.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 オルガノ<6368>が後場急伸。午後2時ごろ、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1250億円から1400億円(前期比24.9%増)へ、営業利益を117億円から145億円(同33.6%増)へ、純利益を82億円から115億円(同24.9%増)へ上方修正し、あわせて中間80円・期末20円を予定していた配当予想を中間116円・期末29円へ引き上げたことが好感された。主に海外の電子産業分野や国内の一般産業分野などを中心に期初の想定を上回る受注が見込まれることが要因としている。また、製品への価格転嫁やコストダウンの進捗なども寄与する見通しという。

■日本郵船 <9101>  2,778円  +99 円 (+3.7%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運大手は軒並み上値指向にあり、業種別騰落率でも「海運」は33業種中で断トツに買われている。外国為替市場は足もとの政府・日銀の介入観測などで乱高下しているものの、日米金利差を背景に一時1ドル=150円台に突入するなど急激なドル高・円安局面にあり、運賃ドル建て決済の海運セクターにとっては追い風が強い。世界景気の減速懸念を背景にコンテナ船市況は一時期からは大分調整したものの株価面では織り込みが進んだ。一方、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は9月以降に底入れ反転し、実勢は1800前後でもみ合う展開にあり、海運業界の業績先行きに対する過度な不安は後退している。そうしたなか、PERの際立った割安さや、高配当利回りを手掛かりに買い戻す動きも観測されている。

■レーザーテック <6920>  20,025円  +595 円 (+3.1%)  本日終値
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株は総じて上昇基調を強めている。前週末は全体指数が軟調ななか、いずれも大幅プラス圏で引ける強さをみせていたが、きょうも買い優勢の展開が続いている。前週末の米国株市場ではNYダウが大幅高となったが、そのなか半導体関連株への買いが顕著だった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は5連騰で3.7%高と大幅高となっており、これを受けて東京市場でも同関連の主力株中心に投資資金の流入が鮮明化した。特にレーザーテックは前週末も全上場企業のなかで群を抜く売買代金で2500億円超をこなしており、マーケットの注目度の高さを反映している。

■東映 <9605>  18,210円  +480 円 (+2.7%)  本日終値
 東映<9605>が3日ぶりに反発。前週末21日の取引終了後、連結子会社の東映アニメーション<4816>が23年3月期の連結業績予想を上方修正しており、親会社である同社にも業績拡大への期待が強まっているようだ。東映アニメでは、上期に映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」や「ONE PIECE FILM RED」が大ヒットしたことなどで、23年3月期の営業利益予想を183億円から235億円(前期比29.8%増)へ上方修正した。一方、東映は23年3月期の営業利益を229億円(前期比28.6%増)と予想していることから、同社についても上方修正が期待されている。

■東映アニメーション <4816>  14,490円  +300 円 (+2.1%)  本日終値
 東映アニメーション<4816>が大幅続伸し年初来高値を更新。前週末21日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を700億円から760億円(前期比33.3%増)へ、営業利益を183億円から235億円(同29.8%増)へ、純利益を135億円から180億円(同40.4%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」や「ONE PIECE FILM RED」が大ヒットしたことに加えて、両作品の公開に伴い国内外の商品化権、ゲーム化権、並びに配信権販売が想定を上回って推移したことが要因。また、下期も引き続き国内外の版権事業や映像製作販売事業が好調を維持すると見込む。

■マーベラス <7844>  678円  +13 円 (+2.0%)  本日終値
 マーベラス<7844>は反発。21日の取引終了後、100%子会社HONEY∞PARADE GAMESが20日、爽快ジェットバトルゲーム「ドルフィンウェーブ」の配信を開始したと発表しており、これが好感された。同ゲームはHONEY∞PARADE GAMESの最新作で、南国の人工島「ワダツミ」を舞台に、全18人のキャラクターたちが繰り広げるマリンスポーツ「ジェットバトル」を描いた作品。リリースを記念して、事前登録報酬のURドルフィン確定ガチャチケットの配布など各種キャンペーンを開催中という。

■岩手銀行 <8345>  1,828円  +30 円 (+1.7%)  本日終値
 岩手銀行<8345>は反発。午後2時ごろ、集計中の23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、経常利益が31億円から42億円(前年同期比20.7%減)へ、純利益が23億円から30億円(同11.6%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。資金利益が当初予想を上回ることに加えて、経費が予想を下回ることなどが寄与したとしている。

■シーアールイー <3458>  1,321円  +18 円 (+1.4%)  本日終値
 シーアールイー<3458>はしっかり。変わらずを挟み5日ぶり反発となった。前週末21日取引終了後、自己株式の取得枠を新たに設定したと発表した。株主還元策を評価した買いが集まった。総数28万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.95%)、総額3億6000万円を上限とする。取得期間は24日から12月22日とし、東証において信託方式による市場買付けを行う。同社は9月に自社株買いの取得枠を設定したうえで同月に実施。予定した取得株数の上限に達した一方、取得総額の上限には達しなかった。総還元性向30%の数値目標など総合的に勘案し、今回新たに取得枠を設定した。

■テクマトリックス <3762>  1,747円  +22 円 (+1.3%)  本日終値
 テクマトリックス<3762>は続伸。午前11時、顧客データプラットフォーム(CDP)事業などを展開するタイ企業のChoco Card Enterprise(バンコク市)と資本・業務提携をしたと発表。同社のサービスは小売業、製造業など2000社以上で利用されており、同国で強固な販売基盤を持つ。コンタクトセンター向けのCRMシステムなどを展開するテクマトは第三社割当増資を引き受け、Choco Card Enterpriseの株式約10%を取得。取締役1名を派遣するとともに、同社の販売基盤を活用し、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域での事業拡大を目指す。

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