【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アシックス、アルファクス、メディアL
アシックス <日足> 「株探」多機能チャートより
アシックス<7936>が4日ぶりに反発。同社は21日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究提案募集に採択内定されたと発表しており、これが好材料視された。JAXAの宇宙探査イノベーションハブが実施した「太陽系フロンティア開拓による人類の生存圏・活動領域拡大に向けたオープンイノベーション」に関する研究提案募集(第8回)における、アイデア型の研究課題「有人宇宙拠点における物品管理効率化・自動化技術」へ応募し、採択内定されたという。宇宙探査イノベーションハブは、月や火星のような重力天体での探査活動に資する技術の創出を、地上における技術課題解決と融合させ、日本の産業界や大学とともに共同研究を通じて、革新的な技術の開発を行う活動を行っている。今回は、アシックスが有するLITE DXソリューション「TUNEGRID(チューングリッド)」のコア技術のひとつで、時間に応じた歩数を記録できるほか、検知器と連動することで着用者の位置情報を取得することができる重さ約5グラムの小型BLEセンサ「TUNEGRID-Cube(チューングリッド・キューブ)」を応用し、「Bluetoothタグを活用した物品管理システムの研究開発」を提案したという。
■日経レバ <1570> 13,690円 +110 円 (+0.8%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が3日ぶり急反発、フシ目の1万4000円台を回復する場面があった。東京市場では米国株の急伸を受けて、主力株中心に流れが変わりショートカバーの動きが表面化している。米株市場では米長期金利の上昇に歯止めがかかるとの見方が空売り筋の踏み上げを誘発しており、特にこれまで売り込まれた半導体関連株などの戻りが顕著で、東京市場でもこれに追随する動き。日経平均はハイテク株セクターの上昇が反映されやすく、価格変動率で日経平均の2倍に基本設定されている日経レバも目先上値を見込んだ個人投資家などの買いが活発化しているもようだ。信用取組は直近データで買い残が増加する一方売り残が減少しており、投資家心理の変化を映している。
■西松屋チェーン <7545> 1,360円 -67 円 (-4.7%) 本日終値 東証プライム 下落率5位
西松屋チェーン<7545>は大幅反落。前週末21日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比18.5%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。前年同月に大きく落ち込んだ反動もあり来店客数が同9.9%増となったほか、気温が低下したことで秋物衣料や冬物衣料が好調に推移した。また、育児・服飾雑貨も好調に推移した。なお、全店売上高は同22.0%増だった。
■神戸物産 <3038> 3,070円 -140 円 (-4.4%) 本日終値 東証プライム 下落率7位
神戸物産<3038>は冴えない。同社は前週末21日取引終了後、9月度の単体業績速報を開示した。売上高は前年同月比9.2%増の363億100万円となった一方、営業利益は同3.1%減の18億6000万円だった。営業利益が8カ月ぶりに前年同月を下回ったことを嫌気した売りが株価の重荷となったようだ。食品スーパーの「業務スーパー」は新規で7店舗出店。会社側は冷凍野菜など引き続き堅調だったほか、飲食店向けの大容量商材も伸びたとしている。経常利益は同3.3%増の21億6500万円となった。
■東京製鐵 <5423> 1,241円 -35 円 (-2.7%) 本日終値
東京製鐵<5423>は3日続落。前週末21日取引終了後、23年3月期の第2四半期累計(4~9月)の決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。売上高は3960億円から前期比38.4%増の3750億円に引き下げた一方、最終利益は315億円から前期比微増の320億円に上方修正した。あわせて年間配当予想の増額と、自社株買いを発表したものの、修正後の最終利益予想は、390億円前後とみられていた市場のコンセンサスを下回り、これが嫌気されたようだ。引き続き堅調に推移する見込みの鋼材需要など、足もとの事業環境を反映し、今期の最終利益は減益予想から一転、増益となる見通し。また同社は年間配当予想について、これまでの30円から10円増額し、前期比15円増配の40円とした。同時に総数280万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.47%)、総額35億円を上限とする自社株買いの実施も発表。取得期間は24日から23年3月31日までとする。
■プリマハム <2281> 1,983円 -42 円 (-2.1%) 本日終値
プリマハム<2281>が3日続落。前週末21日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が2199億円から2115億円(前年同期比0.6%増)へ、営業利益が85億円から54億円(同35.7%減)へ、純利益が56億円から36億円(同31.9%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。売上高は前年を上回るものの、原材料やエネルギーコストの上昇、急激な円安進行の影響などにより利益は前回予想を下回り、一転減益となるという。
■アークランズ <9842> 1,513円 -32 円 (-2.1%) 本日終値
アークランズ<9842>は全体相場に逆行して4日続落。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが前週末21日取引終了後、財務省に変更報告書を提出した。同社と共同保有者のアークランズ株の保有割合が5.06%から4.00%に低下したことが明らかになり、需給面懸念が生じているようだ。なお、報告義務発生日は10月14日としている。
■アルファクス <3814> 480円 +80 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
アルファクス・フード・システム<3814>がストップ高。午前10時に同社の配膳AIロボット「サービスショットα8号機」について、神奈川県の「令和4年度新型コロナウイルス感染症対策ロボット実装事業」の選定施設で導入実証するロボットに採択されたと発表。これを材料視した買いが集まった。実証が行われるのは湯本富士屋ホテル(神奈川県箱根町)。2023年1月までに配膳AIロボットの導入実証を実施する予定。県が選定した実装支援事業者のエヌ・ティ・ティ・データ経営研究所(東京都千代田区)が、経費支援や安全対策・運用方法などの提案を行う。
■メディアリンクス <6659> 102円 +14 円 (+15.9%) 本日終値
メディアリンクス<6659>が後場急伸。この日午後、同社とNTT西日本グループ、朋栄の共創プロジェクトが「遠隔編集サービス」の実証実験に成功したと発表しており、好材料視された。同プロジェクトは、同社とNTTビジネスソリューションズ(大阪市北区)、西日本電信電話(大阪市都島区)、エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト(大阪市北区)、朋栄(東京都渋谷区)の5社で発足した「遠隔編集サービス共創プロジェクト」が、放送局及び番組制作会社4社の協力を受けて行ったもので、サービスのリモート環境下での安定した操作性と、映像編集業務における適合性を確認することに成功したという。同プロジェクトでは今後も継続してビジネス性などに関して検討を進め、事業化を目指すとしている。
■エルテス <3967> 904円 +114 円 (+14.4%) 一時ストップ高 本日終値
エルテス<3967>は商い伴い急伸し一時ストップ高。同社は前週末21日、丸紅<8002>子会社の丸紅情報システムズとの間で販売代理店契約を締結したと発表。これを材料視した買いが向かった。同契約により、エルテスは「Internal Risk Intelligence(内部脅威検知サービス)」の提供を加速させる狙い。今後予定している自然言語処理機能の拡充によって広がる顧客層に対して、丸紅情報システムズの幅広い販売網を活用して、より多くの企業へのアプローチが可能になるとしている。
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