【市況】NY株式:NYダウは827ドル高、インフレピークや銀行決算に期待感
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は反発。ダウ平均は827.87ドル高の30038.72ドル、ナスダックは232.05ポイント高の10649.15で取引を終了した。9月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったため、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速観測が強まり金利高を警戒した売りに寄り付き後、大幅安。その後、CPIのピーク感が広がり長期金利が低下に転じたほか、ドル高も一段落したため買戻しが加速し大きく上昇に転じた。引けにかけて、明日に予定されている銀行決算を期待した買いも強まり、大幅高で終了。セクター別では主に銀行・エネルギーが上昇した。
スーパーマーケットを運営するクローガー(KR)は競合のアルバートソンズ(ACI)と買収交渉中であることを明らかにし、買われた。アルバートソンズ(ACI)も上昇。また、航空会社のデルタ(DAL)は第3四半期決算で売上高が四半期として過去最高を記録、さらに、ビジネストラベルの回復がけん引することを背景とした第4四半期見通しも予想を上回り、上昇した。動画配信のネットフリックス(NFLX)は11月から広告付きのサービスを月6.99ドルで提供すると発表し、有料会員増加期待に買われた。ドラッグストアチェーンを運営するウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は第4四半期の見通しが予想を上回り上昇。また、携帯端末のアップル(AAPL)はゴールドマンサックス(GS)と提携し、アップルカード所有者に対する高利回り預金口座サービスの提供を発表し、買われた
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は31.63まで低下した。
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《FA》
提供:フィスコ