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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ファーマF、コメ兵HD、マクドナルド

ファーマF <日足> 「株探」多機能チャートより
■ファーマフーズ <2929>  1,266円  +52 円 (+4.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 ファーマフーズ<2929>は朝安スタートも切り返しプラスに転じている。午前9時30分ごろに自社株買いを発表したことが好感されている。上限を27万株(発行済み株数の0.93%)、または3億円としており、取得期間は10月11日から24日まで。中期経営計画の進捗状況に照らした現在の株価水準などを総合的に考慮した結果としている。

■コメ兵ホールディングス <2780>  3,135円  +95 円 (+3.1%)  11:30現在
 コメ兵ホールディングス<2780>が反発。午前11時ごろ発表した9月度の月次売上高が前年同月比27.9%増と大幅増となり、引き続き増収基調であることが好感されている。秋の大決算Bargain(バーゲン)を3~25日まで開催したことが寄与した。商材別では、宝石・貴金属の売上高構成比が前年同月より5ポイント上昇したが、時計は同6ポイント下落した。

■不二越 <6474>  3,860円  +85 円 (+2.3%)  11:30現在
 不二越<6474>は売りが先行したものの、その後は切り返す動きとなっている。同社は6日取引終了後、22年11月期第3四半期累計(21年12月~22年8月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比22.3%増の129億8400万円となり、通期計画170億円に対する進捗率が76.4%と順調に推移していることが支えとなっているようだ。売上高は同10.9%増の1887億8500万円で着地。産業機械・市販分野の需要が回復・拡大し、建設機械分野の売り上げも堅調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■青山商事 <8219>  988円  +18 円 (+1.9%)  11:30現在
 青山商事<8219>は続伸している。午前10時30分ごろに発表した9月度の月次売上高(速報)で、ビジネスウェア事業の既存店売上高が前年同月比27.3%増と12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。フォーマルを中心に好調に推移したという。なお、全店売上高は同27.4%増だった。

■マクドナルド <2702>  4,990円  +15 円 (+0.3%)  11:30現在
 日本マクドナルドホールディングス<2702>がしっかり。6日の取引終了後に発表した9月度売上高で、既存店売上高が前年同月比4.9%増と27カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。ドライブスルーやデリバリー、ディナー時間帯の強化などに加え、バリュープログラムの継続や新たなメニューの導入などの取り組みにより、継続的にディナー時間帯や販売チャネルごとのベースセールスが着実に上昇した。また、秋の風物詩“月見ファミリー”全8商品を期間限定で販売したことも寄与した。なお、全店売上高は同5.9%増だった。

■C&R <4763>  2,258円  -325 円 (-12.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 クリーク・アンド・リバー社<4763>は急反落。6日の取引終了後に発表した23年2月期上期(3~8月)の決算は、売上高が前年同期比6.2%増の223億3400万円、営業利益が同16.4%増の25億1100万円となった。新型コロナウイルス感染再拡大に伴う一部事業の需要回復の遅れや、企業買収など積極的な投資を行ったものの、クリエイターなど専門的な能力を持つプロフェッショナルへのニーズが底堅く、業績は概ね計画通りに推移した。ただ、好業績は事前に織り込みが進んでいたとみられ、きょうは目先利益確定の動きが先行する展開となっている。

■セブン&アイ <3382>  5,495円  -190 円 (-3.3%)  11:30現在
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>は3日続落。6日の取引終了後、第2四半期(3~8月)の連結決算の発表にあわせ、23年2月期の連結業績予想について、純利益を2470億円から2640億円(前期比25.3%増)へ上方修正した。通期の業績予想の引き上げは今期2度目となる。過去最高益を更新する見通しだが、修正後の純利益予想は市場コンセンサスの2650億円前後をやや下回ったことが嫌気された。米国でのガソリン小売価格が急上昇し、同国でのガソリンスタンドを併設するコンビニエンスストア事業の営業収益が想定を上回った。

■丸善CHI <3159>  329円  -9 円 (-2.7%)  11:30現在
 丸善CHIホールディングス<3159>は反落。6日の取引終了後、スウェーデン・アカデミーが2022年のノーベル文学賞をフランスの女性作家のアニー・エルノー氏に授与すると発表した。村上春樹氏や多和田葉子氏といった日本人作家の受賞による書籍販売効果への思惑が外れた形となり、売りが膨らんだ。書店チェーンを展開する文教堂グループホールディングス<9978>や三洋堂ホールディングス<3058>も安い。

■OSG <6136>  1,844円  -48 円 (-2.5%)  11:30現在
 OSG<6136>が5日ぶり反落。6日の取引終了後に22年11月期第3四半期累計(21年12月~22年8月)の決算を発表。売上高が前年同期比11.8%増の1035億200万円、営業利益が同32.9%増の150億3400万円と増収増益で着地したものの、目先材料出尽くし感から利益確定売りに押される展開となっている。主力製品のタップの売り上げが一般部品産業向けで堅調に推移したほか、航空機関連産業向けの新規案件が回復基調となった。なお、通期見通しは据え置いた。

■安川電機 <6506>  4,420円  -45 円 (-1.0%)  11:30現在
 安川電機<6506>はやや売り優勢の展開。前日まで4連騰と戻り足をみせていたが、きょうは23年2月期上期(22年3~8月)の決算発表を控えており、この結果にマーケットの注目度が高い。朝方は思惑錯綜のなか4300円台で売り買いを拮抗させている。全体相場は前日の欧米株安を受け軟調な地合いで、日経225採用銘柄である同社株もその影響を受けやすい。同社は2027年に家電などの省エネルギー性能を高める基幹部品の新工場を国内に設け、国内生産能力を倍増させる方針にあることが一部メディアで報じられたが、決算発表を目前に強気に買い向かう動きは限定的となっている。

■住友ファーマ <4506>  1,035円  -8 円 (-0.8%)  11:30現在
 住友ファーマ<4506>は売り一巡後に値を上げる展開。6日の取引終了後、米国子会社が販売するパーキンソン病向け治療剤「キンモビ」に関する特許権を全額減損し、減損損失として543億7000万円を計上すると発表した。連結業績に与える影響は現在精査中で、公表すべき事項が生じた場合は速やかに開示するとしており、業績への悪影響を警戒した売りが膨らんだ。もっとも同社株のPBR(株価純資産倍率)は0.68倍と主要医薬品株のなかでは比較的低水準となっており、バリュエーション面での割安感を意識して下値を拾う動きもみられ、寄り付きに下落した後は値を上げている。

■coly <4175>  1,554円  +300 円 (+23.9%) ストップ高   11:30現在
 coly<4175>がストップ高の1554円に買われている。6日の取引終了後、大手エンターテインメント企業とオリジナルオンラインゲームの企画、開発及び運営で協業することで取引契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。サービス開始は26年1月期を予定しており、同期以降の売り上げ計上を見込む。なお、23年1月期業績への影響はないという。

■太洋工業 <6663>  480円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 太洋工業<6663>がカイ気配スタートで急速に切り返す展開。同社はフレキシブルプリント配線板(FPC)メーカーで多品種少量生産に強みを持つ。6日取引終了後、米国医療機器市場でのFPCの販路を新たに開拓したことを発表した。シリコンバレーに本拠を置く医療機器関連コンサルティング会社である米エムラヴィ社を通じ、米国の医療機器メーカー向けにFPCの販路を確立することに成功、今後は量産受注も見据えシェア拡大に向け期待が高まる状況となった。これを材料視する買いが集中している。同社株は9月27日にストップ高に買われる人気となったが、その後は急反落となり株価はほぼ往って来いの状態となっていた。ただ、短期間の乱高下で上値にシコリもみられないことから、値動きの軽さに着目した短期資金の再攻勢を誘う形となっている。

■ジェイホールディングス <2721>  315円  +50 円 (+18.9%)  11:30現在
 ジェイホールディングス<2721>は全体下げ相場に逆行して急騰、一時22.3%高の324円まで一気に駆け上がる場面があった。6日取引終了後、26年12月期までの今後4カ年を対象とする中期経営計画を策定したことを発表した。それによると、中期経営計画の最終年度である26年12月期には売上高20億円(前期実績は1億1600万円)、営業利益4億円(同1億2900万円の赤字)、ROE8%の達成を目標に掲げており、これがインパクトのある株価材料として投資資金を呼び込む格好となっている。

■エノモト <6928>  1,627円  +235 円 (+16.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 エノモト<6928>が急動意。マドを開けて1500円台半ばまで一気に浮上し、大底圏から25日・75日移動平均線をまとめて上抜く人気となった。半導体リードフレームやコネクタなど電子デバイスを手掛けるが業績は20年3月期以降、増収2ケタ増益を続けている。直近では6日付でSBI証券が投資判断を「買い」とし、目標株価3150円で新規カバレッジを行っており、これが材料視されて投資資金を呼び込む形となった。SBI証券では放熱性の高いパワー半導体用リードフレームの成長性を評価している。なお、PER6倍台、PBR0.5倍台、配当利回り3.8%台と株価指標面からも割安感が際立つ。

●ストップ高銘柄
 アルファ <4760>  1,510円  +300 円 (+24.8%) ストップ高   11:30現在
 光・彩 <7878>  8,750円  +1,500 円 (+20.7%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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